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機関紙「自由民主」2946号より

全国戦没者追悼式 世界の平和と安定に貢献

2021年8月24日

 76回目の終戦記念日を迎えた8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式が都内で開かれ、参列者全員で戦没者の冥福と恒久平和を祈った。同日、わが党は声明を発表し、「これからも平和と自由を希求する国民政党として、平和国家日本を次世代に引き継いでいくとともに、世界から一層高い信頼を得られるよう全力を尽くす」と表明した。

就任後初めて臨んだ全国戦没者追悼式で式辞を述べる菅義偉総理(東京都千代田区の日本武道館)

就任後初めて臨んだ全国戦没者追悼式で式辞を述べる菅義偉総理(東京都千代田区の日本武道館)

 追悼式は午前11時50分すぎに始まり、国歌演奏に続いて菅義偉総理が式辞を述べた。

 この中で菅総理は「私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い命と苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません」と追悼。海外などに眠る戦没者遺骨について「一日も早くふるさとにお迎えできるよう、国の責務として全力を尽くす」と表明した上で、「世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組む。新型コロナウイルス感染症を克服して一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻し、この国の未来を切り拓く」と力を込めた。

 正午の黙とうに続いて天皇陛下は新型コロナウイルスに言及された上で「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」とお言葉を述べられた。

 追悼式は新型コロナの感染拡大を受け、昨年に続いて規模を縮小して開催された。わが党を代表して出席した二階俊博幹事長は、各党の代表と献花を行い、犠牲となった方々の冥福を祈った。

終戦記念日にあたって
党声明

令和3年8月15日
自由民主党

 本日、76回目の終戦記念日を迎えるにあたり、先の大戦で犠牲となられた人々に対し、衷心より哀悼の誠を捧げます。
 私たちが今日享受している平和と繁栄は、あの戦争によって命を落とされた多くの方々の尊い犠牲の上に築かれていることを胸に刻み、二度と戦争の惨禍が繰り返されぬよう、改めて不戦の決意をいたします。

 日本は戦後一貫して平和国家としての歩みを続け、歴史と謙虚に向き合い、戦争の悲劇と被爆の実相を語り継いでまいりました。この歩みをこれからも変えることなく、今後も国際社会の先頭に立ち、恒久平和の実現に貢献していくことこそが、わが国の使命であります。

 近年、国際情勢は複雑に変化し、日本を取り巻く安全保障環境も厳しさを増しています。
 私ども自由民主党は、多くの国や地域との協力関係をさらに深化させ、インド太平洋並びにアジア諸国、そして世界の平和と安定のため、不断の努力を続けていくことが何よりも大切であると考えます。

 これからも自由民主党は平和と自由を希求する国民政党として、平和国家日本を次世代に引き継いでいくとともに、世界から一層高い信頼を得られるよう全力を尽くしてまいります。

新型コロナ

緊急事態宣言 7府県追加

「総力を挙げて、この危機を乗り越える」と強い決意を示す菅義偉総理

「総力を挙げて、この危機を乗り越える」と強い決意を示す菅義偉総理

 政府は8月17日、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、緊急事態宣言を、福岡など7府県に発令することを決定した。期限は9月12日までで、同宣言が発令中の東京など6都府県についても、併せて期限が延長された。

 また、北海道などに適用中のまん延防止等重点措置について、新たに宮城など10県への適用を決定した。

 同日開かれた政府対策本部終了後、菅義偉総理は官邸で記者会見に臨み、今回の決定について「必要な方が必要な医療を確実に受けることができる体制を構築するための期間として宣言の延長を決定した」と説明。急増する重症者や自宅療養者などへの医療体制構築を急務とし、あらためて国民の命を守ることが政府の使命であると強調した。

 同時に感染防止対策や、ワクチン接種を確実に進めることなど、引き続き国民の理解と協力を得ながら、総力を挙げてこの危機を乗り越える決意を示した。

緊急事態宣言

 〈延長〉東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄
 〈追加〉茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡

まん延防止等重点措置

 〈延長〉北海道、福島、石川、愛知、滋賀、熊本
 〈追加〉宮城、山梨、富山、岐阜、三重、岡山、広島、香川、愛媛、鹿児島

期限は9月12日まで

機関紙「自由民主」

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