機関紙「自由民主」2939号より

都議選必勝へ党一丸

2021年6月27日

わが党60候補が懸命の訴え

　任期満了に伴う東京都議選（定数127）が6月25日告示され、わが党公認60候補が懸命の訴えをしている。同日午前に党本部で行われた選対本部出陣式には菅義偉総裁をはじめ党役員が駆け付け、選挙戦必勝へ全力を挙げることを誓った。投開票は7月4日。

東京都連の選対本部出陣式で都議選必勝への決意を訴える菅義偉総裁

7月4日投開票

菅総裁が出陣式で決意

　党東京都支部連合会の選対本部出陣式で菅総裁は「政府と一体となって議論を進められ、地域の実情を熟知しているわが党候補者だからこそ政策を実現できる」と力説し、わが党候補者への支援を訴えた。また、「国民の命と暮らしを守るのが責任与党の責務」とも述べ、新型コロナウイルス対策の切り札であるワクチン接種の加速に全力を挙げていることをアピール。開催まで1カ月を切った東京五輪・パラリンピックについては「最優先すべきは安全・安心だ」と、徹底した感染対策を講じて安全・安心な大会を開催する考えを改めて示した。

　山口泰明選挙対策委員長は「4年前の悔しさをばねにわれわれがしっかり頑張らなければならない」と、選対本部として全力で支える決意を示し、候補者には9日間の選挙戦を「油断せずに、限りある時間で丁寧に訴えて頂けると大変ありがたい」と呼び掛けた。

　東京都連の鴨下一郎会長は「この4年間大変な思いをして都政を運営してきた。コロナ禍で苦しむ都民や企業のため、東京五輪・パラリンピック後の東京発展のため、世界一の街を目指すために、前回苦杯をなめた前職を含め、われわれは一丸となって命懸けで議席を確保する」と、選挙戦を全力で戦い抜く決意を語った。

　一方、告示日前日の24日に開かれた東京都連の選対本部結団式には二階俊博幹事長と林幹雄幹事長代理が出席した。二階幹事長は「都議選は国政選挙に匹敵する重要な選挙。党本部も力の限り支援する」と述べ、わが党の総力を結集して支援する考えを強調。選挙戦必勝へ奮起を促した。

告示日前日に東京都連の選挙本部結団式に出席し、「国政に匹敵する選挙」と都議選の重要性を強調する二階俊博幹事長

前回23議席から失地回復を

　定数127で争われる今回の東京都議選。わが党は現職22、前職15、新人23の60人を公認。前回23議席に終わった失地回復を目指す。

　候補者のうち19人は4年前の都議選で惜敗し、雪辱を誓い地域で都民に寄り添い、政治活動を続けてきた。今回の都議選は都民の命と暮らしを守り、本当に都民の生活を守り抜き、知事の行政をチェックする地方議会の機能を発揮できる政党はどこなのか、都民に問う選挙だ。

　都内では新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言は解除されたものの、政府の「まん延防止等重点措置」が実施されている。コロナ下での選挙戦で、従来通りの大規模な集会開催が困難な状況にあるが、各候補者は感染対策を徹底した上で、集会などを開催。SNSなどインターネットを活用した選挙運動も積極的に展開し、都政に懸ける決意と、揺るがぬ信念を懸命に訴えている。

　わが党は「首都決戦」である都議選の必勝に一丸となっており、全国から総力を結集し、選挙戦を勝ち抜く覚悟だ。

菅総裁発言要旨

東京を成長させ日本を成長

　わが党は60人の公認候補者を擁立しこの選挙戦に臨む。それぞれの候補者がそれぞれの地域で厳しく苦しい戦いに直面する中、全員が勝利を収めることができるよう、皆さんの強力なサポートをお願い申し上げる。

　コロナ禍の中での選挙戦であり、国民の命と暮らしを守るのが、責任与党の責務だ。ワクチン接種にも全力を挙げているが、東京はまだまだ予断を許さない状況だ。

　世界全体がコロナ禍に直面する中、東京五輪の開会式まで1カ月を切った。世界が団結し、人類の努力と英知によって難局を乗り越えていく大会にしたい。そのために徹底した対策を講じ、万全の準備で進めていく。

　この選挙戦を通じて、新たな東京づくりに向けて、さまざまな議論があると思う。こうした議論をして、政策を実現していくことができるのは、政府と一体となって進めることができるわが党の候補者ではないか。特に多くの候補者は前回の雪辱を果たすため、この4年間、地域に足を運び、実情を理解し、要望を受け、歯を食いしばって活動してきた。こうした現場を熟知しているわが党の候補者だからこそ実現できる政策がある。

　60人の候補者と共に、東京を成長させ、日本を成長させていきたい。