中国の重要会議「4中全会」で各紙が社説を掲載
中国経済に回復の兆しが見えないことに懸念示す
中国では、5年ごとに共産党大会があり、その間に何回かの中央委員会が開かれる。10月開会の4中全会(第20期中央委員会第4回全体会議)では主に経済方針が検討されるべきところなのだが、今回は別の意味で注目された。党指導部の構成も変わるのではないかとの見方も出ていたからだ。
だが、会議後出されたコミュニケ(公報)を見る限り、軍事委や党中央委員の昇格、補充人事があったものの、習近平党総書記(国家主席)以下中央指導部の変化はなく、第15次5カ年計画(2026―2030)の内容が粛々と審議されていたことをうかがわせた。
4中全会について各紙が社説を掲げ、中国経済に回復の兆しが見えないことに懸念を示した。朝日は「成長率が徐々に低下し、今年は5パーセント目標が達成できるかどうか」「問題は国内需用の弱さであり...