関東大震災から102年 防災への備え論じる新聞
災害が起きる前に繰り返し強調し、減災に寄与を
1923(大正12)年9月に起きた関東大震災から今年で102年。新聞各紙はそれぞれの角度から防災への備えを論じた。
産経新聞9月1日付社説(主張)「防災の日 災害史から次の備えを 郷土の教訓を調べ継承しよう」では、戦後80年ということもあり、原爆投下から約1カ月後の枕崎台風での情報不足による広島の被害や、戦時中の情報統制下での昭和東南海地震の被害に触れ、情報の重要性を説いている。
それ以外にも、多くの犠牲者を出した福井地震や阪神・淡路大震災を教訓とした耐震化の強化、東日本大震災での大きな津波被害への対策にも触れ、「同じような被害が同じ場所で繰り返し起きる」教訓から歴史に学ぶ価値を強調し、「大人は自分の経験や知識を子供たちに教えてほしい。学校でも総合的な学習の時間等を利用して、地域の災害史を学ぶ機会を増やすべきだ」と、歴史に学ぶ必要性を強調している。
毎日新聞9月1日付「災害列島の備え 避難環境の改善が急務だ」では、災害時の避難の在り方に焦点を当てている。災害時の避難所は...