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お知らせ人事

四役共同記者会見

四役共同記者会見

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【冒頭発言】

(甘利幹事長)

この度、幹事長を拝命いたしました甘利明でございます。岸田新総裁が掲げる老、壮、青、多様な人材を登用して活力ある、そして開かれた党運営、この理念をしっかり支えて党を率いていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

(福田総務会長)

総務会長のご指名を受けました福田達夫でございます。岸田総裁、聞く耳を持つ政治を標榜されていらっしゃいます。私の仕事といたしましては、まずは総務の皆様、そして国会議員、そして党員の皆様、そしてその国会議員投票を通じて、全日本の国民の皆様、この声をしっかりと聞きとめて自民党の運営に生かしていく、そういう総務会の円滑な運営を目指していきたいと思っております。どうぞ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

(高市政調会長)

この度、自民党政調会長を拝命いたしました高市早苗でございます。よろしくお願い申し上げます。本日、台風などで被害が予想されますので、十分な警戒をお願い申し上げます。政調といたしましては、まずは、出来るだけ新型コロナウイルス感染症の重症者を増やさない、また、お亡くなりになる方を増やさない。そしてまた、自宅療養者の数を減らしていく、この大切な課題に取り組むと共に傷んだ日本経済をもう一度しっかりと立て直していく。そのために力を注ぎたいと思います。また、他方で、衆議院選挙も迫っておりますので、スピード感をもってしっかりと公約集を作り上げて参りたいと思います。皆様、よろしくお願いを申し上げます。

(遠藤選対委員長)

選挙対策委員長を仰せつかりました遠藤利明です。私の役割は、何よりも衆議院解散総選挙、この選挙に勝ち抜くことがまず最大の課題だと思っております。公明党の皆さんともしっかり連携を取りながら、十分な体制をとってつくってまいります。山口前委員長には大変なご努力をいただきまして、大半の選挙区におきまして、支部長等の選任は終わっております。残余につきましても、皆様方からいろんなご意見をお聞きしながら、丁寧に作業を進めていきたいと思っております。それに先立って10月7日投票の山口県、そして静岡県の参議院の補欠選挙がありますから、前哨戦としても、何としても勝ち抜いていきたいと、同時に来年の参議院選挙、もう既に公認等の作業が始まっておりますから、こうしたことについても全力で取り組んでいきたいと思っております。何よりも、マスコミの皆さんにいろんなご意見ご指導をいただきながら進めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

Question
NHKの後藤です。まずは皆さん、ご就任おめでとうございます。新四役の皆さんにお伺いいたします。衆議院選挙を間近に控える中で、ご自身の役割、これをどのように捉えて、岸田総裁をどのように支えるお考えか、そして岸田総裁が総裁選で訴えた政策、これをどのように政権公約に落とし込んで具体化していくのか、そして最後に党内で公認争いが続く選挙区の候補者調整、これをどういうふうに進めていくのか、この3つをお聞かせいただきますでしょうか。
Answer
(甘利幹事長): 私の役目は、岸田総裁のお考えを党全体で共有をして、実現に向けて進めていくことだと思っております。新総裁の考えは、老、壮、青、幅広く分布する自民党の人材を適宜適切に活用して、そして、自民党は政権政党にふさわしいと国民にしっかりと認識していただけるように前に進めて行けということだと思います。既に党人事でも、具体的な形としてご理解を頂けていると思います。内閣人事もおそらくそれに沿って執行されるというふうに思っております。そして、政策については政調会長からお話があります。世界中が分断をしてしまっていると。持てる者、持たざる者と二極化をしてしまって、それがコロナにより加速をされてしまっている。国家を一つにまとめていく、つまり中間層を分厚くしていくことが安定につながる。成長と分配を相互の補完関係、成長がより多くの分配を促し、分配政策が成長を押し上げていく。そういう関係を作りたい。世界が求めている新しい資本主義の姿を日本が率先して提案をしていきたいとお考えでありますから、政策部分は政調会長としっかり打ち合わせをしながら、そして具体的な陣容、意思決定、それぞれの総務会長、選対委員長と協力をしながら、岸田新総裁の掲げる党運営、国家のあり方を実現していきたいと思っております。
Answer
(福田総務会長): 先ほど申し上げました通り、総務会長の職責というものは党の運営もしくは党の形というものでございます。我々は、党所属の議員、これは国会議員もしくは地方議員も合わせてでございますが、この議員がしっかりと国民の声に耳を傾けている。そしてその国民の声がしっかりと党本部に受け止められる。こんな形を作っていくことだと思います。その上で、本当に国民が求めるべき政治の形というものをしっかりと作らせていただく。そういう過程を作らせていただくことが総務会長の仕事かというふうに思っております。
Answer
(高市政調会長): まず、衆議院公約についてのご質問に私から答えさせていただきます。自民党の衆議院公約はご承知の通り、前半の特出し部分、もうこれは絶対に皆様にお訴えしたいという、わりと大きな政策の部分と、それから詳細を記しました政策バンクの部分がございます。既に下村政調会長の下でも政策バンクについては各部会のご意見、また調査会、特別委員会などのご意見を積み上げてきていただいております。それも十分に拝見をさせていただいた上で、この大切な特出し部分につきましては、今回の総裁選挙の中で非常に幅広く、分厚く、自民党の政策を皆様にお伝えすることが出来たと思いますので、岸田総裁と十分にご相談を申し上げながら、新しい日本の資本主義の姿というのは、一体どういったものなのか、ここを明らかにしてまいりたいと思います。また、討論の中で私ども一致しておりましたが、この分厚い中間層をもう一度再構築するための手法、税制も含めてですね、ここは具体化が必要になってまいります。また各地で農家の方々も、米の価格の下落などで大変苦労をしております。さまざま政策課題がございますけれども、しっかりと総裁選挙で各候補が出した政策、そしてまた岸田総裁のご意向をしっかりと伺いながらスピーディに取りまとめて参ります。
Answer
(遠藤選対委員長): 最初に1点訂正させていただきますが、先ほど解散総選挙で勝ち抜くと申し上げましたが、まだ解散か任期満了か決まっておりませんので、次の衆議院選挙でしっかりと勝ち抜くと、最初に訂正をさせていただきます。私の役割は先ほど申し上げましたように、まず今度の衆議院選挙、しっかり勝ち抜くこと、そのためには、これまで当事者の皆さん、いろんな皆さんの意見を聞いていろんな皆さんの意見を聞いて、しっかりと公認調整を進めてまいります。大変、大半がもう既に整っているわけでありますが、残念ながら、まだ決まってない部分もあります。そうしたことを、当事者の皆さんからしっかり意見を聞き、また、山口委員長はじめ、これまで取り組んでこられました皆さんのご指導をいただきながら、しっかりと調整を進めてまいりたい。同時に、わが党にとりまして大切なのは公明党との連携でありますから、公明党の皆さんからも十分な連携を取った上で、今度の選挙、勝ち抜いていきたいと思ってます。同時に、来年の参議院選挙、そして先ほど言いました、それに先駆けての補欠選挙がありますから、こうしたことに全力で取り組んでまいります。総裁からは、こうした難しい課題を、円満で穏やかな性格でやってくださいと言われました。褒められたのかどうか分かりませんが、丁寧に、穏やかに進めていきたいと思いますので、ご協力、よろしくお願いいたします。
Question
幹事社の読売新聞です。甘利幹事長はじめ、新四役の方、皆さんにお伺いしたいと思います。 総裁選では、岸田総裁は、第一に、政治とカネの問題などを受けた政治の信頼回復ですとか党改革の必要性を掲げました。党役員として、どのようにしてこうした問題に取り組むお考えか、お聞かせください。
Answer
(甘利幹事長): 岸田総裁の目指す改革は、党内のあらゆる年代層、あるいは男女を問わず起用していくと、将来の自民党を支えていく人材も起用しながら育てていくということだと思います。総務会長に当選3回の福田先生が就任をされました。これは、ご本人にとって光栄なことだと思いますけれども、これは総裁が試練を与えて、将来を担う人材として育てていくんだと思います。ですから、いかに当選3回といえども党をまとめることができるか、試されているというふうに思っておりますし、それをきっとなし遂げて、この任を終えたときには二回りくらい大きくなっているというふうに思っております。私は、党内の意見を幅広く聞く、総裁の聞く力をしっかりと受け継いでいくことだというふうに思っております。私は、本職になる前に、政府の大きな政策であるDXも、あるいはカーボンニュートラルも、あるいはデジタル政策、あるいは経済安全保障等の主要な政策のほぼ全てを担当させていただきました。その中で、かつてやったことがないことは、それぞれの責任者に当選3、4回生を全部充てたことであります。そして、その役を引き受けるときに、人事について、全てを私に任せてもらうことが条件ですと言って就任をいたしました。もちろん、先輩方、あと派閥から、これを入れろ、あれを入れろということが当然あるわけでありますけれども、全てをはねのけて、若手を責任者に起用いたしまして、立派にその役割を果たしてくれるというふうに思っております。幹事長としては、人材豊富な自民党、埋もれている人材も含めて引き出して、総力が自民党の力、それが国家の力になるように努めることだと考えております。
Answer
(福田総務会長): この役割をですね、いただいたときにも非常に身の引き締まる思いでございましたが、今の上司たる幹事長からのセリフにですね、本当に身が小さくなる思いがございます。まさに幹事長がおっしゃるとおりかと思います。私の今いただいております総務会長という仕事は、執行する機関ではございません。最終的に物事を決める機関でございますけれども、その物事を決めるプロセスというものをしっかりと組み上げていく、ここに政治というものの大事なことがあると思います。政治は結果責任といいますけども、その結果に至るプロセスというものが非常に重要だというふうに私は思っております。そういう形をもって、国民に分かりやすい政治をやっていく自民党というものを目指していく、これが総務会長としての私の仕事かというふうに思っております。
Answer
(高市政調会長): まず、政治の信頼回復ということでございますけれども、前執行部におきまして、公明党との間で、当選無効となった議員の歳費返納等を義務づける法改正の案について、この協議がととのっていると伺っておりますので、これを早期に実現させること、法改正の実現に努めるということがまず大事だと考えております。また、党改革という意味での政調会人事でございますが、もう衆議院選挙が迫っておりますので、当面、内閣改造、内閣、組閣によるですね、人がいらっしゃらなくなったとかポストが空いたとかいったところの補充はいたしますけれども、しばらく現在の体制で臨んでいきたいと思っております。ただ、総裁選挙の間も申し上げてまいりましたが、自民党は本当に専門人材の宝庫でございます。こつこつと目立たないところでよい政策をつくり上げていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいますので、そういった方々に力を発揮していただける人事を行いたいということ、そして、若い世代でも直面する課題はあります。さらに、年を重ねて初めて分かる、直面する課題もあります。さまざまな国民の皆様のお困り事に応えられる国民政党として、幅を持った人材の皆様のご活躍をお願いしたい。そんなふうに考えております。よろしくお願いいたします。
Answer
(遠藤選対委員長): 私は岸田新総裁とは当選同期ですし、長い間、友人としてお付き合いをさ せていただきました。昨年の総裁選挙は大変厳しい総裁選挙でありましたが、長年の友情として選対本部長を引き受けさせていただきました。今回は、そうした友情もありますが、岸田さんの思い、岸田総裁の思い、思想、信条、大変共有するものがありますから、先ほどの党改革あるいは新自由主義等の物の考え方、そうしたものを共有して、そして同時に、甘利幹事長ほか皆さん方としっかり、そうした課題について、党改革等の課題について議論して、そして進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
Question
朝日新聞の藤田です。高市政調会長にお伺いいたします。憲法改正についてですが、総裁選中のご発言で、公共の福祉というお言葉が分からないから、公益および公の秩序というのに置き換えるべきだとおっしゃっていましたので、この考え方というのは、2012年の改憲草案にもう既に入っているのはご存じかと思います。そこには、憲法の中で出てくる公益の、公共の福祉という言葉を全部それに置き換えようという提言がされているのですが、高市さんとしてもそこまで目指したいというお考えなのか、4項目に加えてですね、ということと、それを、そうしたお考えを自民党の衆院選の公約に盛り込みたいというお考えなのか、そのことをお伺いします。
Answer
(高市政調会長): 私は、総裁選挙で敗れました。これまで自民党内で積み上げてきたものがございます。4項目のこの憲法改正案を提示しております。これから、野党の皆様とともに、本当に各党と議論を詰めながら、丁寧に作業を進めていかなければ憲法改正というのは成立いたしませんので、もちろん自民党の公約集ですから、憲法改正の実現に向けた項目は柱としてしっかりと立てさせていただきます。その中で、やはり自民党内で合意がしっかりできているもの、自信を持って皆様とお約束をできるもの、こういったものを打ち出していきたいと考えております。
Question
毎日新聞の田中です。甘利幹事長にお伺いします。先ほど衆議院の議院運営委員会で、甘利幹事長の過去のURの交渉をめぐる政治とカネの問題で、野党から説明責任を果たしていないという指摘がありました。野党側は司法の結論が出ているとはいえ、要職に就く以上は説明責任を果たすべきだとして、国会招致を要求しています。甘利幹事長、当時ご自身の弁護士の調査で、捜査機関と異なる結論を導く事実は見当たらなかったと説明されたのは承知しておりますが、改めて国民に分かりやすい説明をお伺いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。野党の国会招致の要求にどう対応するつもりなのか、併せてお伺いします。
Answer
(甘利幹事長): 改めて当時、お騒がせをいたしましたことをおわびを申し上げます。6年前のことで、記憶が薄れていらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。あの事件、事案は私の地元の秘書が事業者から陳情を受けて、そしてURと接触をしていたと。そのことが、あっせん利得処罰罪に抵触するのではないかという疑惑でありました。何カ月かしまして捜査が始まりました。そして、捜査の最終的な結論は私が不起訴、秘書も不起訴でありました。それを不服として民間の人たち、選抜された人、アトランダムに選定された人たちによる検察審査会が開かれ、調査をされました。そして、検察審査会の調査結果は、私は同じく不起訴、秘書が不起訴不当でありました。判断は不起訴と不起訴不当と起訴相当と3つの真ん中に秘書はなったわけであります。そこで、その秘書の部分だけを捜査機関が捜査をして、その結論としてやはり不起訴ということになったわけであります。私は何度か会見をいたしました。複数回、会見をしましたけれども、そこで恐らく皆さん方が、私がお話をしたことで共有をされてない一番の問題は、私はこの事件に関して、事情を全く知らされていないということなんです。それどころか、秘書がURと接触していたこと自体を知らされてないんです。だから私は、寝耳に水と、事件がどういうものであったのか、何しにURに行ったのか、分からないところから始まったわけであります。でありますから、検察の捜査結果は当然不起訴になると信じておりましたし、そうなりましたし、検察審査会も同じ結論を出したわけであります。ただ、秘書が、検察審査会では、その再捜査の必要性の部分があるということでありました。それは恐らく、その接触をしていたことが、どう該当するかということだったと思います。そして、再び捜査機関が捜査をして、結論は不起訴ということになったわけであります。私の説明責任についてでありますけれども、辞任会見のときまでの間に、総力を尽くして特捜のOBの弁護士さんにお願いしまして、2週間ぐらいだったでしょうか、徹底的に調査をしました、うちの関係者。それを基に辞任会見で、質問が出尽くすまでお答えをいたしました。そのときに、私の自分自身のことは私が一番誰よりも知ってますから、全部答えられるけれども、秘書の部分について、もし答え切れないところがあったら、そのときにも答えたんですけど、あったらその分については引き続き調査をして発表しますと。そこの部分を恐らく説明責任がなされてないとおっしゃってるんだと思うんですね。その調査結果は、会見のときに文書にして、これは私の部分じゃなくて秘書の、もし残されているとしたらそこの部分についての調査ということで、文書もお渡しをしました。そのときに、もし質問があれば、書面で出してください、それもお答えをしますということで、それもお答えをいたしました。でありますから、説明責任を果たしていないっていう言葉はよく使われますけども、強制権を持っている捜査機関が徹底して捜査した以上のことは、お願いして、民間の弁護士にはそれ以上のことはできないわけでありまして、どうしても強制権はないわけですから、強制権を持ってるものが出した結論以上のものは出せないし、民間の弁護士さんに調査した結果も同じであったということで、そこの点について会見で述べさせていただいて、資料も文書にして、文書にしてそれもお渡しをさせていただいたということでございます。
Question
毎日新聞の田中です。 国会招致については。
Answer
(甘利幹事長): それは国会がお決めになることであります。
Question
日本テレビの鈴木です。甘利幹事長にお伺いしたいんですけれども、岸田総裁が総裁選後にノーサイドで一丸となると話されてます。先ほど決定した党役員人事は、報じられています閣僚人事を見ますと、甘利幹事長が所属している麻生派含め、一部の派閥からの登用が目立ちますが、このような状況を踏まえて、どのように挙党一致態勢にするかお伺いしたいです。
Answer
(甘利幹事長): 総裁は、若手の有望な人材の登用と女性をできるだけ配置したいというお考えでありました。そうすると女性の議員の所属がですね、均等に、派閥均等になってないという部分はあるのだと思います。だから、この政策集団からはちょっと少ないけど、でも、なかなか対象とする適当な人がいなくて、こちらには何人も集まってるなっていうところがあったりするので、派閥とポストの関係が、なかなか整合性が取れないという点はあるのかもしれません。しかしそれは、恐らく組閣人事等でですね、その人材の登用は、幅広く全部に不満が残らないということ、これはないんです。人事というのは、就任した人は嬉しいですけども、そこから今度は怨嗟が始まるわけでありますから、決めるまではまとまりますけど、決まった後がですね、なかなかまとめにくいと。しかしそこはですね、チャンスは誰にでもあると、男性女性で差別はない、当選年次でも何期以上じゃなきゃ入れないっていうことはない、ということは示すことが、組閣はどういう陣容になるか、まだ私は承知しておりませんけれども、終わってみればですね、次は自分が頑張るぞというエネルギーになる人事になると確信をしています。