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コラム

谷垣禎一総裁代表質問〈要旨〉
変わったのは政権の"表紙"

民主党は選挙互助会

民主党の本質

谷垣禎一 総裁

 野田佳彦政権は、高い支持率でスタートしましたが、代わったのは民主党政権の表紙に過ぎなかったことが早くも露呈しています。

 一川保夫防衛大臣の「安全保障の素人」発言、小宮山洋子厚生労働大臣の唐突なたばこ一箱700円への増税発言などが相次いだかと思うと、鉢呂吉雄経済産業大臣が失言と福島県民の心を踏みにじる振舞いをした末、辞任しました。

 浅慮な思いつきと不用意な失言・行動の続く民主党は総理が交替しても何ら変わっていません。

 党の綱領すらいまだ定まっていないという事実が、民主党のこうした体質の根源と考えられます。わが党は、自助・共助・公助の理念に基づく綱領を定めています。ところが、民主党は、単に政権交代だけを目的とした選挙互助会とも言うべき党の体制であるため、綱領が定められないという国際的にも稀な政党です。

 社会党の綱領の下にいた政治家、市民運動家、わが党を離党した政治家、既存政党の壁に阻まれ、やむを得ず新党に身を寄せた政治家などで構成されています。野田総理という表紙の下には、綴じられてすらいない薄っぺらな紙がただバラバラ積み重なっているだけです。民主党が、国家の大事にどのように臨むかについて無定見なまま、右顧左眄(右をふりむき、左をながし目で見る)を繰り返すのは、当然の帰結です。

政権の正統性は崩壊

民主党マニフェスト

 野田総理は、3党合意の遵守を確約しましたが、公党間の合意は守られるのが当然ですが、民主党代表選で白紙に戻すかのような主張をする候補がいたこと自体が尋常ではありません。

 そして、野田総理は代表選で示した政権構想では「マニフェストを含め政権交代の原点に立ち戻る時」と明言しています。本当に三党合意が守られるか、大きな危惧を抱かざるを得ません。

 三党合意の直後に、民主党が「『子ども手当』は存続します」とのビラを配布したことには唖然とさせられました。三党合意では、平成24年度以降の制度について「児童手当法改正を基本」と明確に記載されており、舌の根も乾かぬうちに何を根拠に荒唐無稽な解釈を持ち出せるのか、理解しかねます。明確な謝罪を求めます。

 菅直人前総理が退任間際に朝鮮学校の高校授業料無償化手続の再開を高木義明前文部科学大臣に指示しましたが、国民不在の許しがたい暴挙です。朝鮮総連の傘下にあり、その思想教育の是正も行われず、国際的・国内的な状況も砲撃事件以前に戻るとされた手続き再開の条件も満たされていません。直ちに撤回を求めます。

 マニフェストは、絵空事とも言うべき空論であり、政策効果や実現可能性の検証も十分になされておらず、ほとんど実現していません。「コンクリートから人へ」というスローガンも、相次ぐ大規模災害を経験すると、被災地の不安を煽るものとしかなっていません。

 野田政権は、東アジア共同体構想の否定、政調会への法案事前審査制の導入、事務次官会議及び経済財政諮問会議の事実上の復活など、マニフェストからの逆走を加速化させており、もはやマニフェストは、やるべき政策のポジティブリストではなく、やってはいけない政策のネガティブリストです。

 マニフェストの上に成り立っている民主党政権の正統性は完全に崩壊したと言わざるを得ません。潔くマニフェスト全体を撤回し、有権者にお詫びしたうえで信を問い直すべきです。

党内融和の組閣人事

総理の資質

 総理は過去2代の民主党政権において重要閣僚の座にありました。失政に連帯責任を負う立場です。過去の反省について何ら聞こえてこないことは無責任の誹りを免れません。

 無反省なのは民主党のお家芸です。被災者の心を踏みにじる鉢呂前経済産業大臣の振る舞いは、看過できません。適材適所ではなく、党内融和ばかりに心を砕いた不完全な組閣であり、総理の任命責任も厳しく問わざるを得ません。

国会軽視

臨時国会

 予算委員会も開催せず、わずか4日で臨時国会を打ち切るなど、国民に対して説明責任をまったく果たさない暴挙です。「与党の審議拒否」に断固抗議します。大震災からの復旧・復興や円高対策など、国会で議論すべきことは山積しています。場外の与野党協議を求めながらも国会審議を行わないとは本末転倒、国会軽視も甚だしい限りであり、容易に協議に応じるわけにはまいりません。

 

わが党の主張   野田総理の答弁
代表選での政権構想は3党合意と矛盾している。総理は二枚舌を使っているのではないか。(谷垣総裁) 3党合意 3党合意は誠実に履行していく。「マニフェストの原点」はマニフェストの理念を大切にしたいという意味。3党合意と矛盾しない。
民主党マニフェストは空論のオンパレード。潔くマニフェスト全体を撤回し、有権者にお詫びしたうえで信を問い直すべき。(谷垣総裁) マニフェスト
解散総選挙
マニフェスト財源の実現可能性の検証に不十分な部分があったことは事実。 今は解散の時ではないと確信している。
(「素人発言」をした)一川防衛大臣を用い続けることは外国に誤ったメッセージを送ることになるのではないか(古川衆院議員) 大臣の
任命責任
一川大臣は適切に仕事をしていただけると信じている。
民主党議員の資金問題について国会で説明責任を果たすべき。(谷垣総裁) 民主党議員
資金問題
政治家それぞれが説明し、適正な措置を講ずるべき。
私個人の政治資金の問題については誠実に対応。現在調査中。結果が出たら報告する。
30日まで延長されることになったが、それでも、なぜ、国会を閉会するのか。どんな説明を受けても納得がいかない。次の国会はいつ開くのか。(松山参院議員) 次期
臨時国会
会期は各党で話し合いが行われ決められるものと理解。次期国会召集は第三次補正予算の準備状況を見ながら対応していく。
菅・前総理の退任間近の朝鮮学校の高校授業料無償化手続きの再開指示撤回を求める。(谷垣総裁) 朝鮮学校の
高校授業料
無償化
文部科学省において厳正に審査を行うべきものと考えている
税制抜本改革は次期通常会に提出するのか。また、税制改革実施前に民意を問うというが、間に合うのか。解散の前倒しが必要ではないか。(谷垣総裁) 税制
抜本改革
税制改革は本年度中の法案提出に向け準備を進めている。引き上げ時期は改革の具体化の中で決定する。実施前には総選挙で民意を問う。
八ツ場ダムについて国土交通省の総合評価でダム建設が最良との結論が出た。建設凍結の根拠はなくなった。(中曽根参院会長) 八ツ場ダム 国土交通省で検証が進められており、その結果に沿って同大臣が適切に対処されるものと考える
普天間問題についてどうとらえているのか。また、問題解決のために何が必要だと思っているか。(島尻参院議員) 普天間問題 沖縄に県外移転を求める声があることは承知しているが、政府としては引き続き沖縄の皆さまの努力を得るべく誠実に努力。

 

機関紙「自由民主」第2479号掲載

 

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