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学生部員が青年局役員にインタビュー

大学生が政治家に聞きたい10+αのこと

大学生が
政治家に聞きたい
10+αのこと

加藤鮎子 青年部長(衆議院議員)
鈴木隼人 青年副部長(衆議院議員)
依光晃一郎 青年局中央常任委員会議長(高知県会議員)
不破大仁 青年局中央常任委員会副議長(石川県会議員)
高木奎太 京都府連学生部長
臼井梨乃 神奈川県連学生部副部長

政治家って、ふだん何を考え、何をしているのか知っていますか。わかりにくい政治家の実像を伝えるため、2人の学生部員が勇気を奮ってインタビュー。今回は地方議員にも登場してもらい、その等身大の姿に迫ってくれました。

高木:きょうは、ふだんお忙しい先生方にお集まりいただき、ありがとうございます。自民党京都府連の学生部長を務める高木奎太です。大学では教育学を専攻しています。政治のことをもっと知りたいと思い、議員さんとの距離が近くなると聞いて学生部に入ったのですが、いま部長になっていろいろ勉強させていただいています。

臼井:同じく神奈川県連の学生部副部長を務めている臼井梨乃です。大学では会計学を専攻しています。家族の紹介で学生部の活動に体験入部したとき、先輩たちの志が高く、個性豊かで魅力的で、自分もそんな先輩たちみたいになりたいと思って入りました。
では、先生方も自己紹介をお願いできますか。

加藤:山形3区の衆議院議員の加藤鮎子です。いま青年局で青年部長を拝命しており、青年部の皆さんの研修会の企画などを、鈴木副部長と二人三脚でやらせていただいています。

鈴木:東京10区の衆議院議員の鈴木隼人です。昨年度は青年局の学生部長、今年度は青年部の副部長ということで、ずっと学生や若者と政治をつなぐ仕事をさせていただいています。

依光:今回、青年局の中央常任員委員会議長という立場で参加させてもらった、依光晃一郎と申します。自民党高知県連でも青年局長、それと県議会議員2期目で8年目になります。

不破:同じく中央常任員委員会副議長を務める、石川県議会議員の不破大仁です。金沢生まれで金沢育ち、大学も金沢大学で、いまも地元の活動を一生懸命やっています。

臼井:それでは早速、質問に答えていただきます。きょうは、私たち学生部員に思う存分、質問させてください。最初は軽くジャブからということで、先生方のあまり知られていない姿についてお聞きします。
政治家の先生方は子供のころ、やはり生徒会長とかクラス長だったんですか?

加藤:私は小学生時代、男の子みたいな女の子でした。スカートを一切はかず、いつもズボンはいて男子とばかり遊んでいて。中学ではとにかく部活に夢中で、高校になってからクラス長として自分の所属しているクラスを強くしたり、イベントの長になって、みんなが一体感をもって楽しめる環境をつくることに喜びを感じるようになりましたね。

鈴木:すごく女性らしい加藤先生がそんな男勝りのキャラクターを見せていたとは。ちょっと意外です。

加藤:卒業式にスカートはいていったら、加藤が女装してきたってみんなに言われました(笑)。

依光:私は小学校のときは児童会長をやっていましたが、中学以降ではやりませんでした。

不破:私はずっとクラス長とか生徒会長でした。いまもPTA会長で、学校から離れられていません。

鈴木:僕は逆に、そういう経験をほとんどしてこなかったですね。小学校のときは、毎日友だちと公園で野球をやっているような普通の少年でした。

政治を志したきっかけ

高木:そんな先生方が、どうして政治家を目指すようになったのでしょうか。

依光:県議会議員に立候補するのは市議会議員や国会議員秘書を経験した方が多いので、私の場合は異色でした。東京の大学から実家の瓦屋を継ぐために高知に帰り、職人として働いていた8年前、いきなり県議会議員選挙に出たんです。当然、まわりはびっくりしますよね。
ただ、仕事で中山間地の屋根工事をしていて家のお年寄りと話していると、お子さんは東京に行って帰ってくる予定がないという。このままでは空き家になって地域は過疎化が進む一方で、なんとかできないかと思い詰めて、選挙に立候補することに。そのときは当選できるかどうか別にして、持っている貯金でやれるだけやろうと。いま思えば、よく出たなと思います。

不破:私の場合、父親が金沢で市議会議員を8期、32年やっていて、生まれてからずっと政治家の息子です。漠然と将来そういう道を行くのかなと思っていましたけど、中高生ぐらいになるとすごく嫌になって。選挙に巻き込まれるのはご免だなと思っていました。
ところが、社会人になって結婚して子供ができると、世の中のことをいろいろ考えるようになるんですね。父親は大事な仕事をやっているんだなって思うようになった。そのタイミングで父の体の調子が悪くなって引退することになり、せっかく自分が気づいてやらないのはズルいのでは、という気持ちにだんだんなって。

臼井:選挙への不安はありませんでしたか。

不破:二世だから問題ないだろうと周囲の人は考えるんですけども、本人はあんまりそう思っていない。候補者としては初めての経験なので、やっぱり不安はありますよね。学生さんが就職活動をするとき、意中の会社から選んでもらえるか、ものすごく不安があるのと同じじゃないでしょうか。それと選挙に出ます、政治家を目指しますと宣言したとき、皆さんの目が「お前で本当に大丈夫なのか」と厳しくなったような気がして。そんなプレッシャーを受けながら初挑戦した記憶があります。

加藤:私も二世なんですが、前回の衆議院選挙で父が敗れた相手と戦うことになって、「選挙のときはどうだった」と聞いてみたんです。そのとき、選挙に強いことで知られていた父に「自分もいつも不安だった」と言われて、逆にそれが勇気になりましたね。

鈴木:私の周囲には政治家はあまりいませんでしたが、起業している友人が多かった。彼らは志を持って安定した身分を捨てて、チャレンジしているわけです。一回失敗してもあきらめず、一生懸命努力して事業を軌道に乗せている。私も落選のリスクを恐れずにチャレンジしたいと考えました。

高木:そのなかで、なぜ自民党だったんですか。

依光:県自民党の基本姿勢である綱領に、「美しい自然、温かい人間関係、和と絆のくらし」というのがあって、そうした考え方がいいなと思いました。党歌にある「すぐれた昔の文化を伝え」という歌詞こそが自民党の本質ですし、私のルーツでもある瓦屋という伝統産業を守っていくのも自民党です。

鈴木:自民党のよさはいろんな思想の方が集まり、そのなかで風通しよく議論していること。いろんな角度から一つの案件をもんで、成案として答えを出していく。間違いが起こりにくいシステムをもっています。正直、政治の世界に入るとき、自民党以外を考えたことはありませんでした。

左から不破大仁 青年局中央常任委員会副議長(石川県会議員)、高木奎太 京都府連学生部長、加藤鮎子 青年部長(衆議院議員)

議員でよかった・よくなかった?

高木:議員として「やっててよかった」と思った経験はありますか。

鈴木:自分が訴えている政策が前に進んだことを実感したとき、すごくうれしくなりますね。僕のライフワークは認知症対策なんです。高齢化が進み社会問題化するなかで、認知症のことは国会の中ではあまり議論が行われていない。このままではまずいと、認知症対策基本法をつくりませんかと言い続けてきて、皆さんのお力添えで自民党でも検討を始めてもらうことになりました。
いま自分で認知症国会勉強会というのを立ち上げて、与野党問わず全国会議員の先生にお声がけをしています。出席してくれる先生方はまだまだ少ないけれど、そのうち関心を持ってくれるかなって、地道に継続していくつもりです。

依光:やはり自分が提案したことが実現したとき、議員を志してよかったという気持ちになります。政治家の醍醐味とでもいうんでしょうか。
あと、県会議員になってからはブロック会議で全国回らせてもらうとか、国際交流で各国へ行かせてもらうとかが多い。議員に当選させてもらってから、自分の人生や世界が広がったという認識は確実にあります。

臼井:逆に、政治家になったことを後悔したことがありますか。

鈴木:政治家って、職業というより人生だと思う。家族と過ごす時間は激減しましたが、それは国をよくしたいという自らの志があってやっていることで、後悔はありません。

依光:私も後悔したことはありません。ただ、もし落選したらどうしよう、とは思いましたね。応援してくれた人にお返しができませんから。

高木:職業病だなーって思うこと、どんなことですか?

加藤:学生時代の友人に会って、別れるとき「またねー」って握手するようになったこと(笑)。エッて相手は引くんですが、政治家になったねって言われます。

不破:それは、まさに職業病(笑)。たしかに会うときも握手で、帰り際にも握手で別れますね。

鈴木:僕は反対に、恥ずかしがり屋なんです。皆さんみたいに自然と握手の手が出てこないので、うらやましい。

依光:私は相手が有権者とわかったとき、ドキッとするようなところがあります。実は(選挙区の)香美市に家がありまして、などと言われると背中がしゃんとします(笑)。

家族の理解やプライベートは?

臼井:議員生活での家族の理解はどうですか。

加藤:私は、この道に進みたいけどそれでもいいですかって、付き合う前に宣言しました。実際、選挙の準備を始めるときも、この道に人生をかけたい、それぐらいの想いでやるから協力してくださいって言ったら、夫は自分の仕事を辞めて一緒に地元に来てくれました。

鈴木:すごいなあ。僕も同じで、付き合い始める前に言ったんですよ。結婚するときもその前提があったので、いざ立候補することになったときに、親は心配したりしましたけど、妻のほうからは何の反対もなかった。だから、これから政治家を目指している人はあらかじめ言っておくことですね。

臼井:議員に休みはあるのでしょうか。

加藤:丸一日の休みはなかなかとれないんで、忙しい間をぬって家族との時間をなるべくとるようにしています。いま私の持っている時間は子供か議員にしか使えないので、子供の寝顔にスリスリしたりするのが自分への急速チャージ法ですね。

鈴木:前提として政治家は、人とのコミュニケーションがどっちかといえば好きなほうが多いはず。人と会うことの多い仕事なので、一日中仕事をしていてもストレスにならないんです。

高木:ぶっちゃけ、議員ってもうかるんですか?

不破:もうかります(笑)。学生さんでも、1円のお金にならなくても、自分のためになることだったり経験になりそうだということをやるでしょ、ボランティア活動に行ったり。
議員は、お金の面でいうと決してもうかりません。ただ、いろいろな場所に行って人に出会って話を聞いたり、普通だったら知り合えないような人に悩みを相談され、そのことによって自分も見識を広げられるわけです。これ以上にないぐらいの人生を送らせてもらっている。明石家さんまさんじゃないけど「まるもうけ」だと思います。

左から鈴木隼人 青年副部長(衆議院議員)、臼井梨乃 神奈川県連学生部副部長、依光晃一郎 青年局中央常任委員会議長(高知県会議員)

若者は友人と旅に出てほしい

臼井:ここからは、私たちの友人からの質問です。政治家の人に何を聞きたいか、みんなに尋ねてきました。
現代はスマホで簡単に情報を手に入れることができますが、インターネットに溢れている情報をどう活用するべきだと思いますか。例えば政治のニュースには偏りがあるといわれますが、そういう情報をどうやって正しいか正しくないか判断すればいいのか、という質問です。

不破:大前提として、すべての情報にはバイアス、つまり先入観や偏見がかかっていると、まず疑ってほしい。情報には発信している誰かがいて、発信したい情報だけを出して、同時に発信すべきものを出さないということがあります。それはインターネットだけではなくて、新聞もテレビも書物もそう。だから、何か知りたいことを調べるとき、必ず違う角度の意見にもふれること。その中からどうも確からしいものはこれだ、というものを見つけるのがいいのかなと思います。

鈴木:そうはいってもどう疑ったらいいかわからないと、真面目な学生なら悩むところかもしれません。でも、僕は現時点ではそれでいいと思う。その問題意識を持ったことが大事で、いつか社会人としての経験を積んで、自分なりの考え方ができてくると、このニュースおかしいと気づけるようになっていきますから。

加藤:インターネットだけでなくて、実際の現場に行ってみるとか、体験した当事者に話を聞きに行くのもいい。そうやって相手の懐に飛び込むことができるのが若い人の特権じゃないかしら。それも情報の集め方に採り入れてほしいと思います。

依光:大学生だったら、国会議員の先生方を含めて会えない人なんていないはず。名の通った、この人信用できそうだっていう人に聞きに行くのは大学生しかできないかもしれませんね。

高木:でも、友人と政治の話をしていると、なかには政治にまったく興味がないし、投票にも行ったことがないとか。そもそも政治家って必要なのって聞かれるんですけど。

加藤:私は政治というのは、いま困っている人のためのものであり、未来の世代の人たちのものでもあると思う。政治家には、あるべき社会のビジョンを示して引っ張っていくタイプと、困っている人の話を聞いてその人たちが幸せになれるように問題を解決していくタイプがある。私自身は後者です。人の声に耳を傾けて、最後の拠り所になれるのはやっぱり政治で、そのために政治家は必要だと私は思います。
私は政治について話すとき、相手がどういう人かで決めるようにしています。大きな夢を語り、元気に頑張っている人だったらその夢の話をするし、いまそれどころじゃない人もいますよね。親が病気とか、アルバイトしなければ大学の学費も払えないとか。そういう人には政治がいま何をできるかを話すし、政治への入り口は多様だと思う。

鈴木:政治の役割を最小限でみたとき、まずルール、法律をつくることがあります。個人の生活もビジネスでもなんのルールもないと、無茶苦茶なことになってしまう。それと、国でも地方でもそうですが、行政の運営を官僚や地方の執行部任せにはできません。ですから、政治家というのは、ルールをつくる主体としても必要だし、行政をチェックするという役割においても必要なんです。
もっと広くみたときの政治家は、社会をつくる仕事だと思う。選挙区内で有権者と密にコミュニケーションをとっている政治家が、自分のあるべきビジョンを語り、みんなで努力していきませんかと訴え、社会を動かしていく。こういう仕事ができるのは、おそらく政治家しかいないでしょう。

依光:政治って何かというと、みんなで話し合って何かを決めること。お金を何に使うか話し合って配分を決めるのが議会であり、高知県だったら年間予算の4500億円をこういう使い道にしますよって、高知県議会が決めているわけです。例えば地元に伝統産業があって衰退しているけど、なんとかこれを守りたい。その伝統的な技術を伝える学校をつくろうという声が挙がれば、それを実現できるのが政治家なんです。
国会議員の先生はルールづくりがメインの仕事だけど、地方議員は地元に直結した課題の解決が可能です。だから問題意識があって、県や市町村はどういうふうにお金を使っているのか、大事だと思うところへの配分が少ないとなったらオレが変えてやる、一番わかりやすい仕事です。

不破:僕はわりと単純化して、ものを伝えたがるところがあって。最初に市議会の選挙に出たとき、「皆さん、町内会費を誰がどんな使い方をしているか知るため、総会に出たことがありますか」と聞くと、誰も総会に出ていない。大学生のサークルでも同じです。サークル員が1000人いたら一斉に話せませんよね。そこで、オレお前に任せるよって選挙で一任されて10人ぐらいのサークル委員で物事を決めていく。これが自治体の議会のしくみだと言っています。そういう身近なところに落とし込んでイメージしてもらえると、政治がなぜ必要かわかってもらえるんじゃないかな。

臼井:最後に私の友人からの質問にお答えください。大学生になって自由と時間を手に入れましたが、自分が何をして過ごすべきかわからなくなるときがあります。いま学生の私にしかできないことや、しておくべきことはありますか。

鈴木:学生と社会人を比べたとき、学生が圧倒的なアドバンテージを持っているのは、時間だと思う。体力もね(笑)。ここを活かしてほしい。
社会人になって友だちをつくろうとしても、時間が限られていますしね。だから学生のうちに、いろんなジャンルの友だちをつくることを目的化してもいいんじゃないかと。そして友だちと一緒に何かをして、思い出をつくってもらいたい。かけがえのない思い出を共有している仲間とは、何十年たっても本当に強い絆が続けられる。学生時代の真っさらな友人関係は大事なんだよと、力を込めてぜひ伝えたいです。

加藤:私も同じで、できるだけ自分と違う人と出会う体験をしてほしい。外国人でも、世代が違う人たちでも、育った環境が違う友だちでもいい。それは全部、将来の肥やしになると思うんですよ。自分と違う人と出会うことで、自分自身の幅が広がりますし、世の中自体もそういうコミュニケーションが増えたほうが平和に近づくと思うので、そういう意味でいろんな経験をしてくださいと言いたい。

依光:大学時代に小さいことでもいいから、自信がついたという経験ができたら最高じゃないでしょうか。自信って、チャレンジして成し遂げて自分で感じるものですから。いまの学生はバイトや授業で忙しく、あっという間に学生時代が終わってしまいがちです。忙しいだけで終わったなんて、もったいなさすぎる。大いなる勘違いでもいいので、自信をもって社会に出るとすごい力になると思う。

不破:僕は、学生時代にぜひパスポートを取って海外に出てほしい。そうじゃないと日本の良さがわかりませんから。そして比較的長期に安宿に泊まって、観光地ばかりじゃなくてスーパーマーケットにも行ってその国の暮らしを観察してみる。そのためにはバイトもしなきゃいけないでしょう。時間が足りなくてスケジュール管理が大変かと思う。でも、すべてこなせるようになると、卒業と同時にスーパー社会人になれますよ(笑)。

臼井:きょうはお忙しいところ、ありがとうございました。政治家の方というと、雲の上の存在のようなイメージがあったんですけど、子供のころやご家族のことも聞くことができ、思っていたより私たちに近い存在なんだと感じることができました。

高木:僕は、政治家の人たちの仕事って大変だなと思ったんですけど、先生方の政治への想いを伺って、なぜ続けられるのか少しわかったような気がしました。どうもありがとうございました。

(この記事は平成30年12月5日、自民党本部にて行われた座談会を抄録としてまとめたものです)

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