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記者会見

大島理森副総裁ぶら下がり会見

平成22年12月20日(月)
於:党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
本日、菅直人総理と小沢一郎元民主党代表が小沢氏の国会招致について直接会談を行いましたが、結局、物別れに終わりました。大島副総裁の受け止めをお聞かせください。
A
何のためにこういうことを行っているのか分かりません。国民の皆様方にひとつ申し上げたいのは、私どもが求めているのは、議院証言法に基づく証人喚問を小沢さんが出て来てやってほしいということを申し上げています。証人喚問は、それを議決すれば出なければならない。また偽証罪も適用され重いものです。今日まで、小沢さんが自分の問題にかかわって発言したことの食い違いが数点あるので、それらを問いただしたいと言っているのであって、そのことにぜひ答えていただきたいと申し上げます。
民主党内で、菅総理、民主党代表、あるいは岡田幹事長がこの一連を見ていると、いよいよトップ会談のようなことをやって何も結論が出なかった。菅総理のリーダーシップが問われる、岡田幹事長の進め方が問われるようなことが露呈されていますが、トップが会って一兵卒とご本人が言っている小沢さんを説得できなかったというのは、今の菅内閣の姿を表していると思います。
沖縄にもいきなり行ってみたり、諫早の問題もそうですが、トップが動いたら、これはもうきちっと結論を出すプロセスを経ながらリーダーシップを発揮するのが政治のあり様だと思います。したがって、民主党内で議論して小沢さんの問題を役員会とか、議決してまでと言われるのであれば、証人喚問でこの問題を民主党内で議論するのが筋です。
Q
今後の国会における対応については。
A
我々はあくまで小沢さんの問題について、議院証言法における証人喚問を求めていくということを第一義として、これから対応していかなければならないと思います。またそうしたいと思います。政倫審にご本人が出て来てご説明を申し上げたいというのであれば、どうぞおやりくださいと、それに反対するものではありません。ご本人が出ないというのであれば、それが何のためにやるのかということになる。
民主党内で議論すべきことは証人喚問を受けるか、受けないかということで議論するのが本当に責任ある民主党内の政治とカネの問題で、自分たちでクリーンな政党だということの証であるはずで、そのような苦労、努力されることを求めます。
Q
自民党としての対応について、他党との協力や連携が重要になってくると思いますが。
A
野党は、証人喚問をずっと求め続けているので、そのことに野党としてのバラつきはありません。
Q
政倫審への小沢氏招致の議決を民主党が行う場合、自民党は議決に対してどのように臨むのか。
A
私どもは、証人喚問をずっと求め続けています。政倫審にお出になるということが、120%確保され、そこでおやりになりたいと言うのであれば、それに反対する理由はございません。ただ、ご本人が出ないというものを何のために議決するのでしょうか。そういう意味のないことは、国会の権威、政倫審の権威に関わることではないでしょうか。為すべきは、民主党内で証人喚問に小沢さんに出てもらうように議論すること。このことが一番の菅総理、岡田幹事長の責務かと思います。
Q
確認では、現状では、自民党として、政倫審の議決に応じないということでよろしいのでしょうか。
A
私の申し上げていることが理解できないようですが、ご本人が120%出ます、説明しますというのであれば、それを否定するものではありません。以上です。
Q
政倫審の場で、(小沢氏の)出席に賛意を示さないということになると、これまで自民党として、説明責任を果たすよう求めましたし、世論も説明責任を果たしてほしいという調査結果も出ています。その正当性について、どのようにお考えですか。
A
例えば、議決してもお出にならないという姿が明らかになったとすれば、それは、国民の皆さんに説明責任を果たすということになるのでしょうか。議決をすること、そのものが問題ではなく、小沢さんが出てきて、説明することが政治の責任、説明責任ではないでしょうか。120%お出になって、説明するのであれば、それはそれで、私どもは否定するものではありません。
そして、あくまでも申し上げますが、議院証言法のこの議決こそ、出ねばならないと書いてあります。したがって、民主党さんが説明責任を果たすと言うなら、そのことに本当に真剣に議論して、結論を出すことが、民主党のクリーンな政治を求めるということの証であり、それは責務ではないでしょうか。
Q
小沢氏は(政倫審に)出ないと言っているにもかかわらず、民主党執行部が政倫審を求めていることに対して、パフォーマンスのとの批判があります。総裁のお考えをお聞かせください。
A
何のためにおやりになるのか、小沢さんに出ていただく、出させるという、そういうしっかりとした実効性を、責任を持ってやれるのであれば、私どももそれに対しては、対応してまいりますが、そこが明らかでないうちに、議決だけしてくださいというのは、パフォーマンス、あるいは単にそういう努力をしましたという言い訳に使われないようにしなければならないとは思います。
Q
政倫審で議決することで、国会が小沢氏に出てきてほしいという意思を示したという意見もありますが。
A
なるかもしれませんが、その結果、出なかったら、何のための議決になりますか。政治は結果責任でしょう。国民の皆さま方が求めているもの、私どもも是非お伺いしたいことは、何回も申し上げますように、今日までの小沢さんの様々な発言の食い違いに対して、責任ある説明をしてくださいということであって、説明すべき人がいないままで、議決する。出ないことが担保されないまま、議決されることが本当にそれは国民に対して責任ある行為でしょうか。皆さんにも問いたいと思います。