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記者会見

安倍晋三総裁 ぶら下がり会見

平成24年11月27日(火)17:55~18:05
於:党本部4Fエレベーターホール

質疑応答

Q
(代表質問)日本テレビの菅原です。本日、滋賀県の嘉田知事が「日本未来の党」という新党を立ち上げましたが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A

投票日まで、あと19日ですか。そんな寸前になって、果たして政策の調整等ができるのかということです。選挙に勝つだけのための政党ということになると、本当にこの十数年、いくつもの政党ができては、消えていき、そして、それは政治の信頼を失わせていくことにつながりますから、その点、大変懸念があると思います。

Q
(代表質問)日本テレビの菅原です。連携という点では、国民の生活が第一の小沢代表と連携の可能性があると言っています。脱原発というのを柱にした政党で、それを軸に結集したいとのことですが、総裁の所見をお聞かせください。
A

それは全くシングルイシューであって、例えば、脱原発において、エネルギー政策をどのように考えていくのか。あるいはまた、経済政策をどのように考えていくのか。毎年伸びていく年金や介護、医療、社会保障給付は毎年1兆円伸びていきますね。あるいは、制度維持のための費用、そういう費用に対してはどのようにそのための原資を作り出していくのか。こういう一番大切なことについての議論がすっぽり抜け落ちているとの印象を受けます。

Q
産経新聞の水内です。本日、民主党がマニフェストを発表しましたが、ご感想をお聞かせください。
A
民主党のマニフェストについては、3年前のことがありますから、いちいち論評しても仕方がないという気持ちです。
Q
産経新聞の水内です。今回のマニフェストは、前回と比べ、踊るようなものがなく、ある意味堅実との印象を受けますが、総裁のご所見をお聞かせください。
A
いずれにせよ、我々は他党の政権公約について論評するのではなくて、私たちの政権公約を国民の皆さまに伝えていく、説明していくことに力を入れていきたいと思います。他党のそうしたマニフェストを具体的に批判することについては、あまり生産的でないという考えで、この選挙を戦っていきたいと思います。
Q
テレビ東京の内田です。 自民党は「分配よりも成長」というところを強調していますが、円高・デフレ対策とは別に、成長戦略がいくつか列挙されています。総裁として、力を入れていきたいのは、どの点かお聞かせください。
A

分配よりも成長ということではなくて、分配するために成長ですね。成長しなければ、分配できませんから。その果実をどのように生み出していくかが大切なことだと思っています。我々はすでに成長戦略を打ち出していますが、その中で、デフレから脱却して円高を是正していくための金融政策、財政政策。大切なのは、お金が回っていくように、日本を成長させていくために、成長戦略を実施していくことだろうと思います。その中では、国民的な課題を解決し、それを世界に展開していく。世界の多くの人たちにも喜んでいただける分野がありますね。それは元気で長生きできる人生を送るための、医療や介護の技術、再生利用、医療機器、その分野にお金や人材を投入していく。必要であれば、規制の改革、あるいは税制上の措置。我々はターゲティングポリシーと呼んでいますが、そういった分野に集中的に、そうしたやるべき政策を投入していくことによって、新たな投資がその分野に起こっていくように、我々の政策を進めていきたいと思います。そういう政策をやっていけば、必ず日本は成長していくと確信しています。

Q
読売新聞の池田です。北朝鮮が長距離ミサイルを発射するのではないかと情報があり、選挙期間中を狙ったとの見方もありますが、総裁の所見をお聞かせください。
A

政治の不安定な状況を狙って、彼らが様々なチャレンジをするわけですが、今までもそういうことがありました。私が中国・韓国を訪問した際にも、核実験をするということがありました。彼らがそういう挑発をすれば、国際社会に対して挑戦すれば、自らの首を絞めていくということを彼らに理解させるためにも、挑発を行えば、国際社会が制裁を行っていくことが求められているんだろうと。冷静に行っていくことが大切だと思います。

Q
時事通信の西垣です。国民の生活が第一が解党をすることを決めたようですが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A

今、食事をとっている間にも、一つの政党が誕生し、一つの政党が消えていきますから、いちいちコメントしていると間に合わないということだと思います。そういうことについては、我々は右を見たり、左を見たりということではなくて、私たちの政策を堂々と訴えていくこと、私たちの理念は何か、どうやって強い経済を取り戻していくか、どうやって日本を守っていくのか、これからも愚直に訴えていきたいと思います。

Q
北海道新聞の村田です。党首討論について、民主党と話をしていると思いますが、現状はどうなっているのか、お聞かせください。
A

私たちは回答しているのです。2党の党首が解散されて、公示・投開票ということにおいて、たくさん党がある中において、2つの党でやるのは問題も課題も多いのですが、あえて野田総理が、「いつでもどこでもやりますよ」とおっしゃったものですから、29日にニコニコ動画のニコファーレでいろいろな党に呼び掛けしているので、その場で臨むのであれば、2党の場を設定しましょうということですから、そこでやろうということを決めています。「いつでもどこでも」とおっしゃったのですから、そこに来れば良いと思います。全てのマスコミにもオープンになっていると思います。ちなみに民主党が言った方法でやった時に、1時間しろ、1時間半にしろ、テレビ局がフルに枠を取って放送できますか。(「2党だけでは厳しいかもしれません」との返事に)できませんよね。ですから、彼らはできないような設定を持ちかけているのかなと。そうすると、ニュースでは編集してやるのでしょうけれども、それは本当の生の党首同士の討論を映し出すものではない。ある意味編集になりますから、こう言っては何ですが、それなりの思惑の入った編集になる可能性もあると多くの国民も思っていますから。そうであれば、全て放映されるものでなければならないということで、これは通信の世界でありますから、それが比較的可能ではないかと思います。民主党はニコニコ動画に対して批判していますが、彼らは確か仕分けは全部ニコニコ動画に生中継させていたのではないかと思います。