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記者会見

安倍晋三総裁 ぶら下がり会見

平成24年11月8日(木)15:43~15:50
於:院内24控室

質疑応答

Q
本日の本会議で特例公債法が審議入りしたことについて受け止めを。
A

総裁選の時から申し上げてきたように、特例公債についてそれを人質にするつもりはないと言ってまいりましたが、特例公債についてのご審議が今日からスタートしました。通常、所信表明が終わって代表質問が終われば予算委員会を行うのが常識でありまして、法案の審査、審議の前に予算委員会を、これについて彼らが即応しない中で我々もあえて大きく譲歩をして、本会議における趣旨説明と質疑に応じたわけであります。この、私たちが今示している誠意に対して、野田総理も約束を果たすという姿勢で対応してもらいたいと思います。

Q
今日の本会議で、解散については先日の党首会談と同様の内容であったが。
A
「重く受け止める」という言葉を数十回聞いてきました。その重量は相当なものになってきていると思います。野田総理は、その重さを日々ひしひしと感じておられるんだろうと思います。
Q
田中文部科学大臣の三大学の認可の問題について、これで撤回した形になるが、昨日のぶら下がりの中では「良い宣伝になった」との発言もある。参院では問責の話もあり、高村副総裁は罷免すべきだと述べているが、総裁のお考えは。
A

田中大臣の良い宣伝になった、あるいはブームが続くかもしれない、とんでもない許すことができない発言だと思います。人生を狂わされるかもしれないという状況に直面した若者達、学生達に対して、基本的に田中大臣はまず、謝罪をすべきなんです。混乱を招いたのは事実なんです。そもそも、大臣である田中眞紀子文部科学大臣がこの制度そのものについてちゃんとした認識、知識をもっていなかったことがこの問題の発端だろうと思います。彼女が非難をした、認可をする前に建物ができているではないかと。教授陣も揃っているではないかと。これは建物が出来ていること、基準に合った設備ができていること、教授陣が高い水準を守るために契約がなされていることが条件なんですから、その条件をクリアしてはじめて認可されることになっているということを理解できずに、その認可の条件をもって批判をしていると。驚くべき大臣だったと思いますし、同時に、大臣と同じような理由をもって岡田副総理も現状の制度を批判していました。これも副総理として見識がなかったと言わざるをえないと思います。そもそも、官邸に行って、官房長官と総理の理解を得ていると田中大臣が言っていましたね。そういう意味においては、官邸の責任も極めて重いと思います。

Q
総裁の昨日の発言の中で、民主党の「中道」についての発言があったが、その点について、民主党の細野政調会長から「神経質である」「偏った考え方だ」という批判の声が上がっているが。
A

何をもって神経質と言うのか私には分かりません。細野さんの批判は、中身のない批判だと。批判をするんであれば、私は、集団的自衛権についての細野さんの発言に対して批判を行いました。堂々と正面からこの集団的自衛権の行使に、政策的に反応していただきたいと申し上げました。今の細野さんの反論というのは、政策的な反論でも何でもなくて、神経質がどうのこうのという、反論するというか、論評に値しません。

Q
仙谷副代表が、中道をめぐる総裁の発言を受けて、公開討論を申込みたいという文書を総裁宛に送ったそうだが、届いているか。
A
届いていないですね。私も忙しいですから、野田総理とは討論しますが、民主党全ての議員を相手にしている時間はありません。
Q
届いても応じない。
A
国会議員は沢山いますから。一人ひとりにいちいち応じるんですか。仙谷さんは、わが党の候補者が地元にいますから、その方と、わが党の候補者と議論していただきたいと思います。
Q
野田総理との党首討論が来週にもあるかもしれないが、総裁からはどのようなことを追及するのか。
A
それはまだ秘密です。
Q
特例公債法案について、賛成に向けて相手側の譲歩が見出せない中で、出口に向けてどのような対応を考えているのか。
A
私たちとしては、審議に応じたということはこの法案に無条件で賛成するということではありません。我々は先の通常国会において、予算案そのものについては反対をしております。それには理由があるわけで、彼らが行っているバラマキ、それから無駄遣い、それはしっかりともう一度見直しをしてもらわなければならないという基本的な考え方があります。そうしたことも含めて、これから審議を通じて問題点を明らかにしながら態度を決めていきたいと思います。
Q
特例公債法案に関連して、民主党は来週にも衆院を通過させたい考えのようだが。
A
スケジュールについては国対に任せています。