ニュースのカテゴリを選択する

記者会見

安倍晋三総裁 ぶら下がり会見

平成24年11月7日(水)15:20~15:30
於:党本部4Fエレベーターホール

質疑応答

Q
アメリカ大統領選挙でオバマ大統領の再選が決まったが、受け止めを。
A

オバマ大統領が再選を果たしたことについて、同盟国としてお慶びを申し上げたいと思います。米国は、日本にとって最も重要な同盟国であります。民主党政権が発足して以来、日米同盟関係の信頼が危うくなっている状況があるのは事実でありますが、オバマ大統領が再選を果たし、来るべき選挙を経て、我々が政権について、日米関係を再構築していきたい、信頼ある同盟関係として再構築していきたいと考えております。

Q
オバマ大統領の再選を受け、現政権はどのような対応をしていくべきか。また、自民党が政権を取った場合、どのようにして信頼関係を再構築するのか。
A

現政権では、なかなか再構築は難しいだろうと思います。現政権が誕生してすぐに、インド洋での給油活動を止めてしまい、同盟国として頼りにならないという印象を強く与えてしまいました。そして日本の首脳が、「抑止力についてよく理解をしていない」と語るという驚くべき事態になってしまった。普天間基地の移設の問題も迷走しました。これによって日本が失った国益、日米同盟関係を傷つけることによって失った国益は大変大きなものがあると思います。今の政権は、新しいオバマ政権と新たな関係を築くことは難しいでしょうし、すでに近いうちに解散をすると言ってしまっている、約束してしまっているわけでありますから、その政権とは新たな関係を再構築していくという努力をする対象には、残念ながらならないのではないかと思います。わが党は、選挙を経て政権を奪還することができれば、まず初めに日米首脳会談を行い、日米関係は回復した、日米同盟関係の強い絆を取り戻すことができたと、国内外に示していきたいと思います。

Q
オバマ大統領はTPPの前向きな姿勢を示しているが、自民党が政権を取った場合はどのように対応するのか。
A

TPPについて言えば、自民党は聖域なき関税撤廃には勿論反対しています。民主党政権においては、そもそも交渉力がないわけでありますから、国益を守る経済交渉はできないと思います。私はそもそも、JAの大会でも話したように、自由な貿易環境は日本にとってプラスであると考えています。その中において、国益最優先、守るべき国益は守る。取るべきものは取り、守るべきものは守るという交渉ができるかどうかを検討していかなければならない。TPPという枠組みの中において、検討していかなければならないと思います。

Q

国会対応だが、野田総理は党首討論で聞きたいことがあると述べた。一方で、野党が求める9日・12日の予算委員会を受け入れる姿勢が見られないが。

A

所信表明演説を行って、我々は代表質問を行いました。通常、代表質問が終われば、予算委員会に移っていく。これは慣例であり、常識なんです。今の内閣は、内閣を改造した結果、構成された内閣です。当然、新たな大臣に対して、田中眞紀子大臣もその一人でありますが、予算委員会を通じて、テレビの前で問題点を明らかにしてく。課題を明らかにしていく。それを国民も求めていると思います。大臣になった以上は、予算委員会でもたない大臣は直ちに辞めるべきですね。予算委員会に出ていって、説明責任を果たさないような大臣を選ぶこと自体が間違っているんだろうと思います。なぜ予算委員会を開かないのか。開けば良いじゃないですか。なぜ開かないのか。考えられない話でありますが、つまり開くことができない。予算委員会を開けば、とても内閣はもたないということなんだろうと思います。私は、これはとんでもない無責任な姿だと思います。我々野党として、まず予算委員会を開くべきだと。これは国民の声でもあると思いますが、これをしっかりと要求していきたいと思います。

Q

4年前の大統領選ではオバマ大統領が勝利して、日本も民主党が大躍進を遂げました。現在、国内情勢はアメリカでオバマ大統領が再選されたことで状況が変わってきていると思うが、どのように受け止めるか。

A

今、米国において大統領選挙が行われ、オバマ大統領が新たな任期をスタートさせることになりました。そして中国においては、胡錦濤国家主席から習近平国家主席へと変わっていきます。そして、韓国においても、李明博大統領が任期を終えて、新しい大統領を選んでいく。まさに世界は、政権交代の時期を迎えている。日本も、そういう意味において、新しい体制をスタートさせるべきだと思います。

Q
国会対応、解散戦略について。公明党と自民党との関係において、新執行部になって連携がうまくいっていないという指摘も党内外からあるが。
A

当然、党が違いますから、それぞれの党の事情がありますし、党の政策もありますから。我々はすでに長い間、与党として連立政権を作り、実績をあげてきました。そして野党としても共闘を行いながら、民主党政権をここまで追い詰めてまいりましたし、問題を浮き彫りにしてきました。その中において、私は総裁に就任し、公明党ともよく連携をしながら、これは総合的に追い詰めていくということが大切なんです。自民党は自民党、公明党は公明党の持ち味を生かしながら、見方によっては今質問にあったようなそういう状況があると見えるかもしれませんが、世の中でよくあることなんですが、実はそうではなくて、しっかりと連携しながら、様々なメッセージを送りながら、民主党に目くらましをしながら、我々は様々な要求を貫徹していきたいと思っています。