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記者会見

自民党総裁選挙について
谷垣禎一総裁記者会見

平成24年9月10日(月)11:30~11:38
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

これから自民党総裁選挙が始まりますが、私はこの総裁選挙に出馬しないという決断を致しました。この三年間、野党の総裁になりまして、何とかもう一回自民党にご信頼をいただいて、国民の皆様から政権を担うようにと言ってもらえるようにしようと、その思いで三年間仕事をしてまいりました。この前の党首会談で、近いうちに解散と。そして解散をすれば、わが党が必ず政権を取り戻す選挙にしなくてはならないし、それはまた可能なところまで来ている、あと一歩の所まで来ております。それを自分自身の手でやりたいという思いも私は強く持っておりましたが、このままでまいりますと沢山の方々が立候補し、今まで党の再生と、そして日本の為に自民党が働くということでやってまいりました路線もあまり沢山の方が出ると分からなくなってしまう。特に執行部の中からそれが2人出るのは、良くないだろうと。このように考えまして、決断をした次第であります。そして、どなたが次の総裁におなりになっても、この今まで敷いてきた政権を奪還するという路線と、それから決まらない政治が国民に非常に政治に対する信頼感を落としております時に、三党合意という私どもも政治生命を賭けた決断を致しました。この三党合意、選挙の後、どういう形になって行くのか十分見えないところもありますが、必ずこの三党合意をきちっと軌道に乗せていくという仕事を果たしていただきたい、私はこのように考えております。そしてこの総裁選が終われば、自民党が一致団結をして次の戦いに臨んで行く、その体制をつくっていく役割を、私は一歩退きますが、その役割を果たしてまいりたい、このように思っております。

質疑応答

Q
総裁は出馬されないということで、今度の総裁選挙では石原幹事長を支援するお考えか。
A
私は、執行部の路線が明確にならなくなることを心配しているということは申し上げておきたいと思います。
Q
これまで総裁は「政権奪還に向けて先頭に立つ」とおっしゃってきたが、急に考えが変わった理由は何か。
A
大島副総裁に調整の労をとっていただいたわけですが、そういった中で色々議論をしたこと、あるいは先程申し上げたような情勢を総合的に判断してこのような結論を出しました。
Q
総裁と幹事長と大島副総裁で話されたと思いますが、どのようなやりとりがあったのか。その場で決断したのか。
A
やり取りの具体的なお答えは控えさせていただきます。
Q
出馬しないという決断をしたのはいつの時点か。
A
ちょっと前です。
Q
昨日総裁は京都で、体当たりで壁をぶち破っていくと発言したが、その時点では出馬の意向だと受け止めていたが。
A
そうです。
Q
昨日の夜ですか。
A
ちょっと前ですと申し上げております。ちょっと前というのは、今朝ということです。
Q
これまで野党総裁として三年間やられてきて、もう少し辞める理由を話していただけないか。
A
先ほど申し上げたことに尽きるんですね。要するに執行部としてやってきた努力、こういったものの路線が、何と申しますか、ぐしゃぐしゃにならないようにするにはどうしたら良いかということに尽きます。
Q
金曜日の会見では、三年間の総裁がやって来たことに画竜点睛を欠いていることはないと強調されてきたが、最終的に政権奪還という目標を達することができなかったのが今回の判断の理由になっているのか。
A
それはあと一歩のところまで来ていると思っているんですね。だからそこまでの道は切り開いてきたつもりです。
Q
あと一歩のところまで来てここで引くというのは分かりにくいが。
A
それは分かりにくいと言われても、先程申し上げたことに尽きますね。