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記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見

平成24年7月9日(月)11:05~11:15
於:衆議院院内24控室

質疑応答

Q
三党合意が合意され、衆議院で可決されてから初めて野田総理との論戦に臨んだわけだが、改めて感想を。
A
三党合意に至るまで、総理は党内の掌握が難しかったのではないかと思います。現在、反対される方々が出ていかれても、なかなか党内に造反の種のような方々がおられて、言葉も慎重にならざるをえないところがあるのではないかと。大変難しい局面なのではないかと思いますね。
Q
今日総裁が予算委員会に立った理由な何か。何を総理に聞きたくて、そしてそれに対する答えはどうだったか。
A

それは今日聞いた事の中で明らかですけれども、三党合意はしたけれども、三党合意をきちっと踏まえていくだけの信頼の基盤を野田さん、あなたは築けるのかということを一つ聞きたかったわけです。それはけじめの問題であったり、もうひとつは結局政権の基盤、これは政権を推し進めていく推進力といいますか、そういうものですね。それと国民との信頼関係というものでも、政権基盤、基礎が崩れて来ているから、信を問うことを一刻も早くやるべきだと、その二つを改めて申し上げたかったと。そういうことを踏まえてやらないと、参議院ではただ合意があったから協力できるというわけではないぞということを申し上げたかったわけです。

Q
それぞれについて、野田総理大臣から満足のいく回答があったのか。
A
あまり満足ではありませんね。形式的なお答えが多かったと思います。
Q
特に鳩山元総理大臣が党内で法案修正の動きを見せていることについては、後ろから鉄砲を撃つようなものだと厳しい言葉を使ったが、鳩山さんへの対応について、野田総理の回答はどうだったか。
A
何を言っているのかよく分からない回答でしたね。
Q
参議院でこれから審議に臨むにあたって、鳩山元総理らへの対応はどうすべきだとお考えか。
A
「どうすべきか」というのは、これはきちっと、あなたたち本当に今度は賛成するんですねとか、そういう念書をとる位のことはやってですよ、足並みを固めないとしょうがないんじゃないでしょうか。
Q
そういったことを個別に確認したらどうかというような質問もあったが、それに対する野田総理の回答は。
A
曖昧模糊たる回答ですね。
Q
政権基盤が脆弱になっているので、法案成立後速やかに信を問うべきだと繰り返し言っていたが、それに対する野田さんの回答はいかがだったか。
A
いつかはやるということでしたね。
Q
今日の論戦、答弁を踏まえて、参議院の審議において自民党はどう対応するのか。
A
厳しく出ていかなくてはならないと思います。
Q
重大な決意をしなければならないとのことだったが、どういう意味でおっしゃったのか。
A
重大な決意というのは、色々な見方があるかもしれませんが、要するに「簡単に、淡々と、とはいかないかもしれないぞ」ということを申しあげました。
Q
どういう所を、参議院において政権側に問うていきたいか。
A
これをきちっとやる覚悟があるかですね。
Q
今日あえて予算委員会という場を選んだ理由は。
A
なかなかQTが入らないんですよ。
Q
入らないというのは向こう側の事情か。
A
向こう側の事情もあるだろうし、今まで開店休業みたいな事情もありましたからね。
Q
持ち時間が45分だったが、30分くらいで終わってしまったが。
A
あまり総理の答弁が、良く言えば簡単すぎるというか、答えられなかったんでしょう。
Q
これ以上追及しても仕方が無いということか。
A
押し問答しても仕方が無いんじゃないと。
Q
重大な決意について、政府・与党がどういう出方だった場合に、自民党として重大な決意をしなくてはならない局面になるのか。
A
それは、細かにこの場合はこう、あの場合はこうというものではありませんね。こういうのは腹ですから。
Q
法案成立後に信を問うべきだとのことだったが、これに対する覚悟がどのように示されるかということも前提条件の覚悟の中に含まれるのか。
A
その辺は細かく分けてこういう場合はこうだとか、これが条件だとかという話は致しません。
Q
野党の武器である内閣不信任決議案の提出は総裁の頭の中にあるのか。
A
何度も申しあげておりますが、それをいついかなる時に使うのか、使えるのかということは、野党が考えることですから、常にそれは考えます。
Q
政府が尖閣諸島国有化の方針を出したが、これについては。
A
今まで我々政権の時も色々な議論があったと思います。国有化というのは一つの方法だろうと思います。
Q
この時期に出してきたということについては。
A
それは都が買うとか色々な議論があったから、言わざるを得なくなったのかもしれません。
Q
今日の論戦を終えて、改めて野田総理に対する信頼度はどのような状態か。
A
信頼と言うのは、信頼があったら未来永劫それだけでいくわけではなくて、日に新たに、日々新たに、また日に新たに、ということがないと、なかなかうまくいかないですよね。
Q
今日の野田総理の答弁を聞いて、百点満点で何点くらいか。
A
点数なんて、私は教師じゃありませんから。
Q
最近政府与党内から解散は秋までとか、補正をやった後だとか、解散風を巡って色々な発信、メッセージがあるという報道があるが、これについては。
A
メッセージがあるとは、事実として知りません。
Q
重大な決意とおっしゃった中には、参議院で法案成立に賛成しないであるとか、不信任案に同調したり、問責を提出したりという選択肢もあるぞということだと受け止めて良いのか。
A
Read my lipsという言葉もありますから。
Q
野田総理の答弁で、一体改革も重要だが、それは一つのテーマだけではないということで、特例公債を含めて与野党協議も行われると思うが、現時点で応じる考えはあるか。
A
我々は与党ではなく野党なんですから、全部を与党のごとく扱われても困りますね。
Q
今日の答弁の中で、一体改革関連法案について、マニフェストに書いてないことでも、国民生活を守るために実現しなくてはならないテーマについてはやるだということを言っているが、それだと何をやってもいいということになるが。
A
とんでもない発言だと思います。それはやはり、事前にきちっと信を問うてやるのが綺麗なんですよ。今日、あの党が割れているのはそういう手順・段取りの手続きがあるからでしょ。だから野田さんのようにおっしゃったら、だんだん政党とは何か、会派とは何かわからなくなりますね。ああいう発言をされるということは、野田さんも相当切羽詰まって、ややバランスを欠いた発言をなされたんでしょうね。
Q
なおかつ、成立後の解散にもリンクしないという主旨にも取れるが。
A
私は、もしそうだとすれば、それではあまりに支離滅裂なことをおっしゃっていると思います。
Q
現時点で補正予算に対する考えは。提出された場合、審議に応じる考えはあるか。
A
補正って言うのは、まずどういう人がおやりになるか知らないけれど、意味が分かりませんね。