ページ内を移動するためのリンク

グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーション終わり
ここから本文です

総裁記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見

平成24年6月28日(木)15:05~15:30
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)
谷垣禎一総裁

 税と社会保障の一体改革について、法案が衆議院を通過致しまして、これから参議院でどうしていくかということであります。我々の基本的立場はですね、三党合意を結んだわけですから、この合意に基づきまして審議を促進していくというのが我々の基本的な立場であります。ただ、民主党は衆議院において大変多くの離脱者を出したわけであります。そこで、本来こういう離脱された方々をどう処分するかということは、民主党自体の問題でありまして、民主党がどう裁かれるか、我々はその限りにおいて関知するものではありません。ただ今回の採決の対象は、自民党の案が基本となった三党合意、それに対して大勢の民主党議員が造反をしたということであります。そうなりますと、三党合意の基礎自体が大変大きく崩れている。こういう認識を私どもは持っております。
 与党がそういう認識を持っておられるのかどうか。参議院で審議を始めた時、参議院で同じようなことが起こったらこんなことを座視できるわけがありません。
 現に、小沢さんの下の集会に相当多くの民主党の参議院議員が集まっているとも聞いております。
 従いまして、この処分を求めるのは、決して民主党の自立した秩序に我々が手を突っ込もうというわけではありません。三党合意の基礎をきちっとしていくつもりがあるのかどうか、こういう問題でございます。

 一方、こういう三党合意をいかにして守って行くかという政策面の話と同時にですね、民主党の政権担当能力が今後どういう処分をしていかれるかということにも関連してまいりますが、非常に基盤が脆弱になっていることは否定し難い。国民に信を問う必要性は益々強まっていると私は考えております。
 我々は民主党と連立与党を組んでいるわけではありません。野党の責務として、政権の問題点を追及していく。これは野党の責務であるということも、併せて申し上げておきたい、このように考えております。
 もう一度繰り返しますが、三党合意を結んだ、このことは「決められない政治」というものに、野党からしても責任を持って脱却していこうということでありますが、その基盤を与党がきちっともう一回再整備するつもりがあるのか、それを私は問わなくてはいかんと、このように考えているわけであります。

 それからもう一点、今日、私ども自民党のカフェスタ開局1周年を記念しまして、「12時間ぶっ続け、まるナマ自民党」と題しまして、終日ですね、党所属の国会議員や色々なゲストによるカフェスタからの生中継、あるいはシャドウキャビネット、そしてこの会見自体も生中継をしていただいているわけであります。
 記者の皆さんにおかれましても、皆様の質問に色々とコメントが来るものと思われます。大変面白い試みであると思いますが、私自身もこの後15:30から、総裁室からの中継ということで出演をさせていただく予定でございまして、どういう反応が返ってくるか、怖いような楽しみなような心持でございます。どうぞよろしくお願い致します。

質疑応答

Q
冒頭発言の中で、参議院の協議の前提として三党合意をきちっと守るつもりはあるのかと、具体的には処分をするのかということだが、造反議員への処分が明確にされない限り、参議院での一体改革の審議には応じられないということで良いか。
A
いつも皆さんの質問は「それが条件か」というような、今日は「条件」という言葉は避けられておられますが、私は条件にするとかしないとか、交渉みたいなことを申し上げているわけではなくてですね、私どもは三党合意、政党間、公党間、最後は幹事長まで署名してお互い協定を結んだわけですね。それを誠実に実行していく義務があるのは当然のことだろうと思います。そしてまたそれが、「決まらない政治」からの脱却ということがあるわけですけれども、その三党合意に対してこれだけ多くの造反が出るということを、そのまま放ったらかしておいて、我々も対応に苦しむ、判断に悩むわけですね。本当にこれでできるのかどうか。現状の認識は、この三党合意の基礎は大きく毀損されたと私は思っているわけです。どうやって毀損された信頼関係と申しますか、そういうものを回復して行こうとされているのか。真摯な対応があるのかどうかということも、我々としては見させていただかなくてはならないのではないか、こう思っている所でございます。
Q
真摯な対応という言葉があったが、具体的な処分がなされなくても、処分の手続きが進んでいれば審議に応じてもかまわないということか。
A
まだどうなるか分からないですからね。どうなるか分からない時に、こうなればこうで、こうであればこうと、場合分けをしていちいち述べるほど私も分析しているわけではありません。ただ、基本的な考え方を私は申し上げているんです。
Q
公明党の山口代表が今日の代表幹事会で、「速やかに参議院で審議を開始して成立を図るべきだ」と。これは「処分の有無にかかわらず審議を開始すべきだ」との認識を示されたわけだが、先週の会見で総裁がおっしゃっていたことだが、参議院で協力する前提は、処分をきちっとすることにあるとしたこととズレがあるように思うが。
A
前提というような言葉を私は使っていますかね。今申し上げたようにですよ、小沢さんの会合に民主党の参議院から十数名が出ているという情報、報道もございます。十数名もいれば、デリケートなことですけれども、それ自体で賛否がひっくり返るかもしれないわけですね。それに対して真剣に対応される気があるのかどうか。私どもはですよ、先程申し上げましたように、三党合意というものを結んでいる。お互いにこれは誠実に応えていかなければならない。だけどその基礎が崩れているかもしれない。「どうされるんですか」ということを問うてるわけでございまして、それに対して「いかようにもいたしません」というのでは、不誠実だと思いますね。そういうことを申し上げているわけです。
Q
公明党の山口代表がすぐに審議に入るべきだと言っている点については。
A
すぐに審議に入るべきだというのは、我々も思いますよ。このままでは、いつ審議に入るかというのが出てくるかわからない。これは衆議院の時と同じですよ。その信頼関係を回復するために、その手段が何かまで私は申し上げているわけではないので、それを回復する手段を速やかに講じて、早く審議に入るべきだと。それは私も全く同感であります。
Q
今日、伊吹派の会合で伊吹会長が「野田総理から谷垣総裁並びに山口代表に正式に謝罪をすべき」だと。「それでないと、参院の審議には応じられない」という発言をしたが、総裁はどうお考えか。
A
私は信頼関係を回復していく方法は、我々が「ああしろ、こうしろ」と言うものではないと思うんです。やはり民主党の中で起こったことですから。民主党の中では「他党から言われたくない」という反応もあったようですが、私はそうだと思いますよ。まず民主党の中でどういう風に信頼を回復していくのか。三党合意の基礎を、かなり毀損された基礎をどう補修していくのか。それはまず民主党の中の努力があるべきだと思いますね。
Q
それは総理からの謝罪にはこだわらない。
A
私はあまり細かいことを言って、ああだ、こうだという議論は嫌なんです。要するに、三党合意を結んだんだろう。これを一緒になって決められる政治をしようと。お互いにそこは約束したんだろうと。それを進められるようにして下さいと言っているだけであって、つまりそういうことです。
Q
自民党の国土強靭化総合調査会で講演した連合の古賀会長が、「我々は、今は民主党の応援団だけど、どういうスタンスをとっていくかということについては、議論しなくてはいけない時期が来ると思う」という発言をしたが、それについてはどのように受け止めているか。
A
私はその古賀さんのお話を承っておりませんので、あまり一知半解なコメントは避けるべきだと思います。ただ、民主党そのものはですね、これまで度々申し上げましたが、野田さんが進もうとされている方向とそうでない方向が大変熾烈に争っていて、その結果が26日の採決の時に出てきたわけですけれども、そのままでいくと、民主党のアイデンティティ、民主党が何をしていく政党かということが非常にあやふやになってくるわけですね。そうした中で民主党というのはどういう党なんだろうかと。我々は当然、野党の立場からそういうことを考えて、問題点を指摘していくわけでありますけれども、民主党を支持された方々の中でも、民主党はどういう党なのだろうという自問自答が始まっているという感じは受けます。
Q
造反者が続出した民主党内を学級崩壊に例える声もあるが、それを抑えきれない教員出身の輿石幹事長の党運営についてどうお考えか。
A
それぞれの問題について、我々も判断しながら民主党とお付き合いをしているわけですね。ただ問題はですね、そういう個々の対応がありますけれども、もっと民主党の成り立ち自身に、つまりもっと言えば、綱領というものを作れない、未だに作れていないわけですね。政権を取って3年近くなろうとしているわけですけれども、それでこれが正しいのかどうか分かりませんが、安全保障の問題でも綱領を作ろうとすると党が割れてしまうから作らないというような発言もあったというような報道もございますね。本当かどうかはわかりませんけれども、そういった党としてのあり方に根本的な問題があるのではないかというのが私の見方であります。
Q
今回処分しないということで、規律がないという見方もできるかと思うが。
A
それはそうかもれしれません。そしてそれ以前の問題として、物事の決め方自体もなかなかどうやったら決めたということになるのかもよくわからないところがあってですね、我々三党合意で合意をするということになったけれども、我々としても非常に戸惑いが大きいわけです。ですから、やはりそういった点をどうしていくのかということも、民主党自体の中で真剣に議論して解決策を考えていただく必要があると思いますね。
Q
先ほどまで小沢さんと輿石さんの会談が行われて、まだ内容はつぶさには明らかになっていないが、輿石さんは引き続き党内融和を求めて分裂を回避する。小沢さんは決断をしなくてはいけないということで離党も視野に入れている。採決から日が経っているが、民主党内がまだこのような状況であることについてどうお考えか。
A
ごく一般論で言えばですね、党内融和というのは悪いことではないでしょう。だけれどもそのことがですね、小さな政党で内紛があるというのは国政に大きな影響がないかもしれませんが、まがりなりにも政権を握っている第一党がですね、融和を重んじるあまりに、融和で方策を講じざるを得ないということをもってですね、物事を決めていかれないということになりますと、これは非常に大きな影響が出てくると思いますね。だからこれは与党も野党も物事を決めていく体制をどう作るのかということを国民から問われているのだと思います。そのあたりを明瞭に意識して行動されることが必要ではないかと、他党から、やや僭越ではありますがそう思います。
Q
参議院審議で三党合意に基づいて進めていくためには、今のように小沢さんと野田さんの考え方が違う、混在している状況では、協力はしづらいか。
A
それは、民主党がまずどうされるかを判断されるわけですけれども、先程申し上げたように、小沢さんの会合に相当多くの参議院議員が参加されるという状況は、このまま放置されていくのか、あるいはそういった方々を説得されてきちっと賛成の方向に持って行かれるんですかというようなことは、我々がこの三党合意にどこまで縛られるかということと、密接な関係があるということでございます。
Q
こうなった以上、小沢さん達は離党して違う旗の下で行動すべきとお考えか。
A
それは民主党の中でお決めになることですね。
Q
三党合意の基盤が損なわれているとのことだが、これは民主党の対応によっては三党合意を破棄する可能性があるということか。
A
それは三党合意を真剣に推し進めていく力が、政権運営力がなくなったと考えたら、我々それでもお付き合いをするということはなかなか難しくなるかもしれません。ただそういったことは、早手回しで申し上げることではありませんので、まずはそこの真剣なご努力をお願いしたい。我々もそういったことで、きちっと三党合意を進めていく体制を整えていくことを心から期待しているわけです。皆さんの報道ぶりに問題を感じているわけではありませんが、衆議院の採決の後、総理が私どもの部屋にあいさつに来られた時に、私自身は「これは大変厳しい結果ですね。体制を整えて参議院の審議に臨んでいただくことを期待する」ことを総理に申しあげました。私は非常に真剣に申し上げたつもりです。一部の報道にですね、「皮肉たっぷりに言った」とかですね、「揶揄した」といった表現がございましたけれども、私はそういうつもりは全くありません。私は真剣に、我々三党合意をやったのは、「決める、決められる政治を作っていこう」と思ったからです。だから体制を整えてくれと真剣に総理にお願いをしたんです。決して揶揄したり皮肉を言ったつもりはありません。このことはよくよくご理解をいただきたいと思います。
Q
日本の科学技術政策について、谷垣総裁はどのようにお考えか。
A
私はかつて科学技術庁長官という仕事をさせていただいたことがございます。やはり日本は資源等々があるわけではありませんから、日本の力の源泉になっていることはいくつかありますけれども、一つは科学、そして科学に基づく技術、科学技術というものを真剣に追求してきた。これは極めて大きいと思います。そしてそれを開発できるように人材を教育していくということと併せて、日本の将来を描いていく上で極めて大事なことだと思います。これは科学技術政策というのは色々なものがありますから、どうすればライフサイエンスをもう少し進められるかとか、宇宙開発もそういう意味合いになってきたと思いますし、ナノテクノロジー、色々なことがありますね。やはり国として総合的な司令塔がきちっとあって、科学技術政策の大きな方向性をしっかり推し進めていく必要がある。橋本行革の時に総合科学技術会議というものを作ったわけですが、民主党政権になって、総合科学技術会議の存在感というものは、非常に落ちていると思います。どなたがその閣僚を担当されておられるのかも分からないようなことになりまして、我々の時の総合科学技術担当閣僚の選び方に問題がなかったわけではないですが、やはり国として政策を十分に吟味してですね、司令塔をはっきりさせていく。やはりこれをもう一度やらなくてはいけないなと私は思っております。
Q
自民党について、「自民党は変わったのか」、政権から野党に転落してずっと続いてきた議論のテーマだと思うが、未だに若手の方からはなかなか変わっていないのではないかという自問自答もある。カフェスタであるとか、こうした取組も一つかもしれないが、現時点で自民党は変わったとお考えか。
A
答えはイエスでもありノーでもあるんですね。自民党の良いところを変えた結果、自民党の良い所が全部なくなってしまったなんて馬鹿なことができるわけはありません。やはり自民党の良い所は変えずに残して行くということも併せて必要で、変ったかどうかというご質問には、そういう観点が欠けているように思います。そこで自民党の良かった所はどういう所かと申しますと、これは色々な表現が可能だと思います。一つはですね、政党多しといえども全国津々浦々までにそれなりの地方組織をもち、それなりのレベルの地方議員をきちっと持っている党は、そう多くはありません。民主党の基本的な弱点がそこにあることは明白ですね。地方組織を大事にして、地方議員を先頭に人材をどう育てていくか、このことは相当野党になりまして意を用いてまいりました。例えばふるさと対話というものをして、10人や15人の小さな会合でも国会議員が出かけて行って対話をしようと。これはもう400回を超えたわけですね。それから色々各県連でもですね、地方政治学校を作りまして、そういうところから地方議員になる方も増えてまいりました。そういう所は変わったところだと思います。ですから答えはイエスでもありノーでもある。ただ良い所だけ残して全部変わったと申し上げるつもりもありません。ただ、そういう努力を積み重ねてきたのは事実であります。
Q
民主党が返してきた答えを誰が判断するのか。
A
それは最終的には私が判断します。
Q
総務会にかけるのか。
A
総務会に必ずしもかけるわけではありませんね。その時の対応が誠実なら、三党合意を進めれば良いわけですし、場合によってはそれじゃね、ということもあるかもしれません。それはあらかじめ、どうだったらどうというようなことを申し上げるつもりはありません。
Q
期限を切っているのか。
A
切ってはありません。
Q
中川(秀)さんの問題は。
A
それは今、石原幹事長に処分をしていただくようにお願いをしております。石原幹事長にお任せをしております。
ここで本文終わりです
ローカルナビゲーション

ページトップへ