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記者会見

谷垣禎一総裁 ぶら下がり会見

平成23年12月28日(水)12:47~12:55
於:党本部4階エレベーターホール
谷垣禎一総裁

質疑応答

Q
今日未明に、沖縄県庁に、環境影響評価の評価書が持ち込まれ、かなり混乱しているようですが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A

環境アセスを提出するのに、このような状況というのは、ちょっと想像できないと言いますか、信じられない状況です。今、一番大事なことは、沖縄と政権との間の信頼関係を作るということであると思います。それが、送りつけるとか、夜陰に乗じてというようなことであると、誠意のかけらも見えないと沖縄の方が思うのは当然ではないかと思います。しかるべき方がきちっと持って行って、その趣旨を説明される。当然あってしかるべきことだと思います。沖縄から馬鹿にするなという声が出てくると思いますよ。

それからもう一つ指摘しておかなければならないのは、一川防衛大臣は問責決議を受けた。それは、沖縄との信頼関係を作ることができないということが、大きな理由だったわけですから、その一川防衛大臣が留任された上での環境アセスの提出というのは、問題はこのように混迷していますが、それに拍車をかけていることだと思います。この辺は、きちっと整理しなければ、とても駄目ですよ。

Q
一川防衛大臣は、防衛省でのぶら下がりで、「まだ出されていない部分の評価書についても、年内に提出したい」と年内提出にこだわっているようですが、総裁のご所見をお聞かせください。
A

今まで行ったことに尽きますが、何をかいわんやということです。全部一から出直せということではないですか。

Q
民主党内で、消費増税等に反対する議員が離党を表明していますが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A

これは、根源的な原因を探りますと、マニフェストでやらないと約束したこと、やると約束したこと、やると約束したことはほとんどできていない。それから、やらないと約束した消費税とやると言うことです。なぜそうなのかというご説明もなく、説明責任も果たすこともほとんどないという状況で、民主党は、何のために政権を取ったのかということに関して、きちっとした答えが出せなくなっていることの象徴だと思います。だから瓦解が始まっている。野田さんの足元が崩れている。こういうことで果たして消費税をきちっとまとめられるのか。消費税をやっていくためには、消費税だけでなく、国民が納得するような行革なども進めていかなければならないと思いますが、果たしてそういうことができる基盤があるのかということを、私はこの一両日見ていて、深刻な状況だと思います。結局のところ、根本的な原因が先程申し上げたところにあるとすれば、もう一度、私たちはこれをやるんだということをしっかりと掲げて、そして国民の信を問うて、出直してくるということがないとできっこない。今のような時期に、国民の信と悠長なことを、という人もいますが、ここまで来ると、いつまでもこんなぐるぐるまわりをやっても何も進みませんよ。やはり、思い切って、不退転の決意と言うなら、国民の信を問うていくという具体的な行動と、組み合わせてやっていくことが、大きな意味で物事を進めていく環境ができるということです。急がば回れということではないかと思います。

Q
来年は、谷垣総裁にとっても正念場になるかと思いますが、最初の山場はいつになるとお考えですか。
A

山場というのは、与党が何を国政でやっていきたいのか、政権が何とやっていきたいのかということが基本的になければ、山場もへったくれもないのです。今のような状況で、最初に山場はいつ来るのかと言われても、そんなことがわかるほど、安定した政権運営をしていませんよ。

Q
先程、国民の信を問うて出直す事が重要とのことでしたが、国民の信を問うタイミングについて、どのようにお考えですから。
A

ここまで来ますと、足元を瓦解していくのを見ていますと、早ければ早いほど良いという感じに、私には見えます。ただ、本当のところ何をしたいのかということが、あの党で決められないと言うことになっているとすると、これは深刻です。信を問うために、自分はこうしたいということが言えないといけないでしょう。極めて深刻な状況だと思います。

Q
民主党税調で、消費税税率の引き上げ幅の時期について、再来年に8%、2015年に10%という一応の案を示していますが、現時点での総裁の評価をお聞かせください。
A

とにかく、まとめられるのかということに尽きます。