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記者会見

党首討論後 谷垣禎一総裁 ぶら下がり会見

平成23年11月30日(水)15:53~16:00
於:院内第24控室
谷垣禎一総裁

質疑応答

Q
野田総理の政治姿勢を正すということで臨んだ党首討論を終えてのご感想をお聞かせください。
A

(前回の党首討論から)6か月経って、(野田総理になって)初めての党首討論なのです。それで、私が聞きたかったことに関して、あまり明確な答弁はなかったと思います。例えば、消費税についても、きちっと年内に税率、消費税引き上げの時期、こういったものを明記した上で、閣議決定して、実施する法案を作るのかというところは、曖昧なままの答弁だったと思います。そういうようなことで、野田総理もしゃべられたので、私も聞きたいことを十分に聞けなかった面もありますが、特に一番言いたかったのは、消費税をやるということが、マニフェスト違反ではないか。マニフェスト違反だと言って、ただ攻撃するのではなくて、最後に少し申し上げましたが、国家の大事をやるには、沖縄の場合もそうです。普天間基地を移設すると言っても、沖縄の人との信頼関係がなければ、できるはずがない。このことは、皆骨身に染みて感じているはずです。私は消費税も全く同じだと思います。国民・有権者との信頼関係なくして、国民との契約と言ったマニフェストに全く違反したままで、国家の大事が成し遂げられるとは思いません。総理も今までも信を問うということは言っておられるのですが、それは実施の前に、信を問うという表現になっている。私は、そこが違うんだと思います。我々は、選挙で国民から信託を受けるのは、国会で立法をするということで信託を受けるわけですから、やはり法律を作る時に、信を問う。そういう大道を歩む姿勢がなければ、なかなかこの問題は解決しないと考えているわけです。今日申し上げたことは、結局沖縄の問題にしても、この問題にしても、やはり信頼関係を確立するところから始める。それが、今の国家の危機を救う最短距離であるということを申し上げたかったのです。

Q
今日の党首討論を経て、野田政権にどのように対峙されますか。
A

これは、今後も震災復旧、復興等々、我々もやらなければならない。我々も率先してやりますが、今のような問題、TPPにせよ、沖縄の問題にせよ、消費税の問題にせよ、変なやり方でやることを許すわけにはいきません。民主主義というのは、プロセスが非常に大事です。そのプロセスの中核となるのは、信頼を得るということです。それなくして、やるということは、結局混乱を生むだけですから、我々はその点、厳しくついていかなければならないと思います。

Q
沖縄防衛局長の普天間基地問題関連の不適切発言との関連で、公明党から一川防衛大臣の問責に発展するとの発言が出ていますが、総裁のご所見をお聞かせください。
A

今の段階では、各党の動向を見ていきたいと思いますが、今の段階で、総理がどのように信頼を獲得する手を打っていくつもりか、それをよく見ていきたいと思います。

Q
場合によっては、問責を提出する可能性を検討するということでしょうか。
A

その全体の流れの中でいろいろ考えていかなければならないかもしれませんが、当面この問題をどう乗り越えていくのか、正心誠意という言葉はありましたが、今日の答えだけでは、どう行動するか見えていません。

Q
野田総理は討論の中で、自民党政権下で作った財政健全化法に基づくと、素案ができた時点で与野党協議会を作ることになっているという主張をして、それに基づいて、民主党も素案の時点で、自公に協力、議論をお願いしたいということでしたが、総裁のご所見をお聞かせください。
A

素案、素案とおっしゃるけれども、素案の段階で協議に応ずることはできないと、今日、明確に申し上げました。その理由は、あれだけ国民との契約と言ったものを反故にしてやるというようなことを、そのまま看過したら、結局民主主義の基礎を破壊することになる。やはり、この問題を解決するには、きちっと出直して、大道を歩めということを、我々は言い抜いていきたいと思います。

Q
今日の野田総理は、谷垣総裁に対して質問する姿勢が目立ったのですが、今日の野田総理の答弁姿勢について、総裁結局、自民党の案はこうだったのではないかと、我々にもたれかかってきているわけですが、政権として何をやるのか、はっきり出さないといけないと思います。それと同時に、今日もそれをいつ閣議決定するかと、税率はきちっと決められるのかということに対しては、曖昧な答弁でした。私の見るところ、曖昧にしておられるのは、自民党と協議するからと言って、困難を避けようとしているように、私には見えます。つまり、党内議論をいろいろクリアしていく、問題があるときに、野党はこう言っているからと、野党のせいにして逃げる姿勢が見えるなと思います。のイメージをお聞かせください。
A

結局、自民党の案はこうだったのではないかと、我々にもたれかかってきているわけですが、政権として何をやるのか、はっきり出さないといけないと思います。それと同時に、今日もそれをいつ閣議決定するかと、税率はきちっと決められるのかということに対しては、曖昧な答弁でした。私の見るところ、曖昧にしておられるのは、自民党と協議するからと言って、困難を避けようとしているように、私には見えます。つまり、党内議論をいろいろクリアしていく、問題があるときに、野党はこう言っているからと、野党のせいにして逃げる姿勢が見えるなと思います。