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記者会見

民主党代表選挙の結果を受けて 谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成23年8月29日(水)15:05~15:15
於:党本部4階エレベーターホール
谷垣禎一総裁

質疑応答

Q
野田佳彦氏が民主党の新代表に選出されましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A

野田さんが新代表になったわけです。今、このような震災、津波、原発問題を踏まえた国難ですし、国際的にも円高などの問題があり、非常に厳しい時ですので、野田さんに新代表として第一党をしっかりと掌握していただいたリーダーシップを作っていただいて、この国難を乗り越えるために全力を発揮していただきたいと思います。

ただ、この代表選を見ていると、なかなか民主党の中の対立も容易でないように思います。多数派工作等々が先行する感じがありまして、政策的な方向性というものがしっかりと党内を一致しての方向性が形成されたかは、大きな疑問を残したように感じています。

そういう中で、野田さんがスタートされるわけですが、我々は従来から言っているように、震災対応については、しっかりと協力をするということを申し上げてまいりました。今までの国会に比べて、震災以降、法案の成立率も高くなってきているのは、我々もこういう点については、協力を惜しまない態勢で来たからだと思っています。

ですから、野田体制になっても、私どもは、震災の復旧、復興に協力するのは基本なので、ご相談があれば誠実に対応していこうと思っています。
ただ協力の前提として、今までも三党合意とか、マニフェストの問題点などを指摘してきたことも事実なので、まずはどういう方向性を打ち出していくのか。このことはしっかりと見ていかなければいけないと思っています。

特にこれで、2年間で3人目の総理が誕生するということになると思います。マニフェストの問題なども合わせて、当然に国民の信頼、信認というものをどうしていくかということを真剣に考えなければならない時期に来ていると思います。

したがって、私どもとしては、第3次補正予算というようなものが成立すれば、それは国民に信を問うべき時期が来ているのではないか。こういうことがこれからの対応の基本になってくると考えています。

まずは、新しい政権ができたら、一刻も早く臨時国会を開いていただくということを要求してまいりたいと思っています。

Q
野田氏は、三党合意を順守すべきとの主張の持ち主ですが、一方、海江田氏は、三党合意の見直しに言及し、代表選では177票を獲得しました。そのような民主党内の状況で、民主党がまとまって話ができる相手となり得るかどうか、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A

先ほども申し上げたことの繰り返しですが、この代表選を見ていると、なかなか党内を一致してリーダーシップを発揮してもらいたいということを申し上げました。当然、三党合意、マニフェストの見直しも、今まで協議をしてきましたが、誠実に対応していただけるという前提で言っているわけですが、今、おっしゃったような代表選の状況を見ますと、党内を掌握して一本化してリーダーシップを発揮するのは、なかなか厳しい状況があるのではないかと思っています。

Q
震災復旧、復興には協力を惜しまないとのことですが、これには3次補正も含まれますか。
A

3次補正も、中身がまだ分からないので、その段階で全部賛成というわけには、なかなか言いにくいのですが、基本はしっかりと復旧、復興に対応するものは、我々、協力していくというのは基本です。

Q
3次補正がどういう形にせよ、成立後は、解散総選挙を求める方向性には変わりありませんか。
A

3次補正がしっかりと、今まで予想されていたような本格的復旧をしっかりと用意するものであれば、3月11日以降の事態、ひとつ対応が出たということになるので、そういますとそろそろ信を問うということが、現実の日程になってこざるを得ない。我々は、それを主張して、今後の国会活動を行っていきたいと思っています。

Q
野田氏は、代表選において、いち早く大連立について言及し、自民党に対しては、101回でもプロポーズしたいと発言していましたが。
A

これも代表選を見ていると、そういう最初のご意思がずっと継続しているのかどうか、若干、変化もあったと思います。かねてから申し上げていますが、大連立というのは、例外中の例外ということであると思っていますので、私どもの基本的な態度は、そういうことで変わらずに進めていかなければならないと思っています。

Q
今後の自民党の役員人事について、どのようにお考えですか。
A

まだ申し上げることはありません。

Q
税、財政政策の分野で協力を求められた場合は、どうされますか。
A

これも大きな方向性は、だいたい一致してきたと言いますか、我々の線に近づいてきたことは事実だと思います。ただ、海江田さんは177票ということに言及がありましたが、この代表選の過程では、それに対する批判的な意見も相当強かったわけです。ですから、しっかりと党内を掌握される体制を作られるかどうかに、いろいろな問題の解決がかかってくると思います。

Q
解散について、公明党は解散に対しては、自民党ほど積極的ではないと思いますが、公明党との関係を今後どのようにされますか。
A

公明党とは長い間、連立をやってきましたし、今後も公明党との連携は、いろいろな基本であることは間違いありませんが、解散の時期については、先ほどから申し上げているように、政権の正統性自体に、非常にクエスチョンマークがつくようでは、これからの大きな政策は実行できないということですから、私どもはそろそろそういうことを問わなければならない時期が来ていると思っています。

Q
公明党との話し合いをされる予定はありますか。
A

いろいろとご相談をすることはあると思います。

Q
新代表から挨拶の電話はありますか。また、これからお会いになる予定はありますか。
A

現在のところありません。