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記者会見

衆議院愛知6区補欠選挙の結果を受けて 谷垣禎一総裁記者会見

平成23年4月24日(日)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

この度の衆議院愛知6区の補欠選挙は、おかげさまで、わが党公認の丹羽秀樹候補が圧倒的なご支持とご声援を受けまして、当選確実ということになりました。皆さまに心から厚く御礼申し上げたいと思います。

今回の衆議院愛知6区の補欠選挙は、東日本大震災発生後、全国で唯一行われた国政選挙であって、極めて重要な意義を持つものです。国難とも言うべき未曽有 の大災害を受けて、被災地の復旧復興対策、それから地域防災のあり方等々国民の安心と安全が基本的な争点になったわけです。日本の再建に向けた取り組みが 基本的な争点となった選挙でありました。わが党の丹羽候補は、「日本再建!未来への責任!」ということを掲げまして、選挙戦を通じて、日本の立て直しと責 任政治の実現を訴えてきたわけですが、このような形でその主張をお認め頂いたということです。このことはわが党のこれまでの経験、能力の基づく安定感と今 回の震災への対応に、一定の評価を頂いたものであると考えております。

それから耳触りのよい政策やスローガンで国民の歓心をかおうとする政治手法が全く通用しなかった。これは、わが国の民主主義の健全性を示すものであり、この点においても非常に意義深い選挙であったと考えております。
また、今回の補欠選挙では、政権政党である民主党が候補を立てなかったということがあります。このことは、愛知県は従来民主党の金城湯池とされていたわけ ですが、この前の知事選挙、この間の地方選挙に加えて、今回の不戦敗という形になったことは、今の政権のこの復旧復興対策に対して、大きなクレームがつい たと言って差し支えないだろうと思います。

今回、丹羽候補の勝利を受けまして、与えられました重責に改めて身の引き締まる思いがするわけです。一刻も早い、被災地の復旧と復興、日本の立て直しのために、わが党の総力を挙げて取り組んでいくことを、改めてお誓い申し上げたいと思います。

質疑応答

Q
愛知6区補選の結果を受けて、今後、菅政権に対してはどのように対峙していくのですか。
A
今回の選挙戦を通じて、政権政党がどのような姿勢で、地域の安全、安心を確保していくかということについて、何らの主張が見られなかったことは残念です。
私どもの基本的スタンスは、今まで何度も申し上げているように、被災者の支援や被災地の復旧、この点については全力をあげて協力して取り組んでいくということです。
第1次補正予算の審議が迫っているので、このような中で被災地の復旧、被災者の支援で、的確な政策は何なのか、(民主党政府で)それがとられているのか。それらをしっかりと検証していく。我々も提示すべきことは提示していくということです。
Q
統一地方選、後半戦の手ごたえについて、お聞かせください。
A
また票が開き始めたばかりなので、全体のことは早いかもしれませんが、それぞれの地域でかなりの手ごたえがあるのではないか、一応はそのように考えています。
Q
この結果を受けて、自民党の今後の国会戦略で変わりはありますか。何か方針があれば、お聞かせください。
A
先程申し上げたことですが、震災の被災地支援、被災者支援、復旧には全力を傾けて協力をする。是々非々で臨んでいくという姿勢には変わりはありません。
Q
第1次補正の賛否を決めるにあたっての観点について、ご所見をお聞かせください。また、いつ頃までにお決めになりますか。
A
28日には趣旨説明があるので、そのころまでには賛否を決めないといけないと思っています。
歳出面については、これはわが党の主張もかなり取り入れて、できています。例えば、学校の耐震化を進めるなど、こういうものもありますので、我々はこれについては大きな異論は特に持っていませんし、これについては迅速に実行する体制が必要だと思っています。
しかし、歳入面はそれに関しては、例えば年金財源の使い方とか、こういうものを考えると、このような大きな震災がありながら従来のマニフェストの主張にとらわれている。このあたりは、大いに問題があると考えています。そういう点を詰めて結論を出したいと思っています。
Q
与野党内からは、菅総理には震災復興は任せられないとの声が出ていますが、今回の選挙結果を受けて、谷垣総裁もそのお気持ちは強まるのですか。
A
今回の結果は、菅さんで本当にやれるのかという疑問を、多くの有権者が持っているということを示していると思います。ただ我々のスタンスは、まずは被災地の支援態勢、こういうものをしっかりと作る。これを第一にやって行かなければならないと考えています。
Q
菅総理が提案している復興実施本部について、菅総理は責任と役割のあり方を議論してから、進めたいとの意向を持っているようですが。
A
そんなところから議論していたら、肝心の中身が、いつまでたっても出てこないということになりかねません。
Q
内閣不信任案や参議院の問責決議案の取り扱いについて、どのようにお考えですか。
A
まずは、来週の補正予算の審議をしっかりとやるということです。まだ先の事ですから。