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記者会見

代表質問終了後 谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成22年6月14日(月)
於:院内第24控室

質疑応答

Q
代表質問を終えた感想をお聞かせください。
A
まず鳩山さんがお辞めになった原因は、普天間基地の問題と政治とカネの問題にありますから、それについて菅さんがどのような意識を持っているのか、この間の所信表明で「強い経済、強い財政、強い社会保障」ということをおっしゃいましたので、この基本的な問題点、それに加えて、国会運営等々を伺いました。率直な印象を申しますと、やはり総理になられて最初の本会議等々の答弁というのは、どなたも意気込んでおられますから、気迫を感ずる場合が今まで相当ありました。今日の菅さんの答弁は、率直に言って、自信なげだったと思います。何か全部答弁書をそのまま丸読みと言いますか、答弁によって野党総裁を圧倒しようという気迫はみじんも感じられなかったというのが、率直なところです。それもあえて言えば、結局どちらか言うと、私がかつて提案した社会保障円卓会議みたいなことを逆提起されたり、いろいろなことで争点隠しを使っています。マニフェストも結局ズルズルと、総括、具体的手続きなしで争点隠ししている。基本的な姿勢の弱さと言いますか、自信のなさが出てくる根拠があるのではないかと感じました。
Q
これまで自民党は解散総選挙を求めてきたわけですが、向こうの論拠は参議院選挙があるから良いのではないかということに尽きると思います。この姿勢について、どのようにお考えですか。また、問責決議案なども含めて、今後の戦い方について、総裁のお考えをお聞かせください。
A
それよりも、今日のところでは、予算委員会をやらない。しかも、「我々の提案を野党が蹴った」みたいなことをおっしゃっていましたが、とんでもない話で、衆参1日ずつでは少ないのではないかということを我々は言っていたわけです。しかし、相手の姿勢も強硬だったから、今までもそういうこともありましたねと。1回、1日ずつということもなかったわけではありません。宇野内閣の時、そうでした。そういうこともあるわけですが、ゼロというのは、私は今までないと思います。まさに今回の政変劇の本質を物語るわけで、やはりギリギリに表紙だけ変えて、一切審議しないままにゴールに駆け込もうと。ですから、今後の戦い方をおっしゃったけれども、そういうことを暴き出していくということが1番ではないかと思います。それでその背景にあるのは、そのような総理本人の自信のなさ。もし総理が自分のやっていることに正統性があり、自分の掲げておられる政策に自信があり、政治手法に自信があったらもっと迫力があったと思います。
Q
菅総理の答弁で、財政の健全化会議について、「ややこしいことを言わずに応じてほしい」と発言しましたが。
A
馬鹿も休み休み言ってほしいということは、こういうことを言います。我々の法案を見ていただければ、どこに設置するかとか、どういう財政再建目標を掲げているか、明確に具体的に書いてあります。菅さんがおっしゃっているのは、そういう明確性、具体性がなにもなくて、ぐちゃぐちゃ言うな。こんな馬鹿な話ありますかということです。
Q
菅総理はただの表紙変えである、今までの政権と変わらないということを、どれくらい浮かび上がらせることができたと思いますか。
A
むしろあの中でも申し上げましたが、鳩山さんは主観的な善意はあったけれども、それを成し遂げる力がなかったということだと思いますが、菅さんは主観的な善意があるのかということから問題にしないといけないかもしれません。
Q
7月11日投票日の可能性が高まっていますが、参院選の勝敗ラインは。
A
そんなことよりも、一体、国民の前に示されている選択肢は何なのかということをもっとガンガンやってほしい。それもメディアの責任だと思います。国会の責任でもあるのです。だから私は怒っています。予算委員会もやらないでということを。第一義的には国会の責任ですから、選挙を前にしてどういう選択肢が示されているのか、あるいは隠されているのか。しかし、メディアの皆さんの責任でもあると思います。だから勝敗ラインとか、いろいろなことがありますが、まずは、選択肢は何なのか。このことを皆さんも、力を入れてやってほしい。ここで気合いを入れてもしょうがありませんが、そう私は思います。