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記者会見

代表質問終了後 谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成21年10月28日(水)
於:院内第24控室

質疑応答

Q
今、代表質問に立たれましたが、ご感想をお聞かせください。
A
まだ予算委員会がありますから、私は大きな項目と言いますか、そういうことを主として質問させていただきました。所信表明演説を聞いたのと同じく、あまり具体的なご答弁はなかったなと。皮肉めいたご答弁はありましたけれども、所信表明を聞いたときの印象と同じですが、全体をどう取り運ばれるかという構想が弱いのかなという印象を持ちました。
Q
今回も総裁に対する野次が、総理に対する拍手と同じように大きかったですが、実際壇上に立たれての感想はいかがですか。
A
野次は議場の花なので、野次を飛ばしていただくのは名誉なことだと思います。
Q
今日の段階では、総理にうまく逃げられたという印象でしょうか。
A
逃げられたと言いますか、具体的でないと。これは皮切りですから、これからいろいろありますが、具体的ではなかったですね。やはり一問一答ではありませんから。非常に「検討中」が多かったです。
Q
今日の質問を見ていると、マニフェストと実際やられていることのズレというものを主眼として質問された印象を受けましたが、その狙いで質問されたのでしょうか。
また、鳩山総理の答弁の中で、補正予算と合わせて102兆円の予算を出したのは、どちらの政党かという切り返しがありましたが、それについてどのように思われましたか。
A
マニフェストとの乖離と言いますか、マニフェストそのものが何なのかどのように認識しているのかと。我々はもちろん民主党のマニフェストを評価しているわけではありませんが、民主党とすれば国民の契約をおっしゃっているし、当然マニフェストをきちっと実行するという以外の答弁は、マニフェストに関してはありようがないし、そうある以上は、できなければ責任を取るというご答弁しかありようがないのだろうと思います。ここから先は、だいぶ具体論になるわけです。それをやるのは具体的にどうするのですかという具体論になっていくと思います。それについては、私の質問だけでなく、西村康稔政調副会長、公明党のご質問に対しても、検討中という答えが多かったような気がいたします。これは予算編成等々が進みますと、もう少し具体的になさらなければいけないのだろうと思います。
100何兆円の予算を出したのはどうだとかおっしゃっていますが、これは要するに当初予算とその後の景気の対応に応じてどう補正予算を出していくかとを混同した議論です。そういうご議論ですと、当初予算の後は補正予算を出さないのだなと、今の段階では出すとはおっしゃらないでしょうが、そういう不毛な議論になっていく、不毛な問題提起だったと思います。
Q
あなた方に言われたくないという切り返しの仕方について、どのように思われましたか。
A
そういう小利的な反応で乗り越えられると思っているのだったら、噴飯ものです。
Q
事前に準備を重ねてこられて、今日の代表質問に立たれた感想と、西村政調副会長の代表質問の感想をお聞かせください。
また、これまでは閣僚として答弁に立たれたことがあると思いますが、改めて野党の立場で政府を追及する形になったことについての感想もお聞かせください。
A
野党として質問するのは、10数年ぶりですので、久しぶりの感覚と言えばそういうことになります。ですから、我々も野党としての技をこれからもっと磨いていかなければならないですので、正々堂々と技を磨いて、論戦をしたいと思います。今日は皮切りですから。
西村政調会長は、それこそ野党としての質問は初めてだったと思いますが、なかなかよく準備されて、具体的に問題提起した良い質問だったと思います。
Q
若手は頑張っているという自民党の姿勢はアピールできましたか。
A
それはアピールというよりも、実際にそういうことだったのではないかと思います。
Q
質問の中で、1番重点、眼目を置いたのはどこでしょうか。また、その理由についてもお聞かせください。また、当初の質問と実際質問されたものとで変わった点はありましたか。
A
骨格はあまり変わっていません。先程申し上げたように、必ずしも細かな論点を聞いているわけではありません。マニフェストをどう考えるのかとか、その全体をどのようにコントロールしていくのか、成長戦略が見当たらないとか、大きな論点を聞いています。外交にしてもそうです。どこに一番重点を置いたのかということでは、必ずしもない。みんなそれぞれ大きな論点ですから、全部大事であると思って聞きました。
Q
率直に今日の良かった点、悪かった点、反省点をお聞かせください。
A
良かったこと、反省点はありませんが、もう少し明確に答えられないのかなというのが感想です。
Q
総裁自身が、細川内閣の時に1度質問に立たれていますが、10数年前と立場も変わり、その時と今回とでは何か印象が違いますか。
A
10数年前はもっと若かったですから、気負いももっとあったと思います。出だしから声のトーンが高かったものですから、声が持つかなと心配しながらやった記憶があります。だいぶテンションが上がっていたのでしょうね。
Q
今日は総理が答えて終わる形でしたが、予算委員会になれば、向こうの答えに対して、さらにこちらが追及していく場面があるわけですが、今日の答弁を聞かれて、予算委員会でこれならば追及できるというような手ごたえなどは感じましたか。
A
予算委員会になれば、そういうことになるのでしょうね。切り込まなければならない点がたくさんあると思います。
Q
率直に言って、今日の鳩山総理は真面目に答弁されたと思いますか。
A
真面目に答弁されたおつもりではないですか。
Q
今日が皮切りとおっしゃいましたが、今後はどのように政府に対峙されますか。
A
参議院もありますし、予算委員会もあります。だからそこで具体的に切り込んでいくことに尽きます。
Q
特にどんな点を。
A
あまりにもたくさんありすぎて、いろいろな方の関心も様々だと思います。ただ、向こうもスタートされたばかりですので、今まで新機軸を打ち出しておられるが、マニフェストと離れて打ち出すところまで行っていません。まずはマニフェストにお書きになったことと、現実におやりになっていることを中心に問いていくということになるのではないのでしょうか。
Q
今日の鳩山総理の答弁に、点数をつけるとすれば、何点ぐらいでしょうか。
A
私は自分の質問や行動に点数をつけたことはありませんが、見ている方、聞いている方がつけるのであって、私は採点する習慣がないものですから、うまくつけられません。
Q
及第点はあげられますか。
A
どうでしょうか。ご本人は真面目にお答えになったつもりだと思いますが、私から見れば、練りの足らない答弁だったと思っています。
Q
日本郵政の副社長に、財務省出身の坂篤郎前内閣官房副長官補や旧郵政省出身で足立盛二郎元郵政事業庁長官が内定しましたが、この人事についてのご感想をお聞かせください。
A
お2人ともどちらもよく知っている方ですし、有能な方だと思います。だから具体的な実務をされるには、極めて達者な方をお選びになったと思います。しかし、今日の国会の議論でもありましたが、日本銀行総裁とは違うとおっしゃっていましたが、果たしてそうか。大いなるクエッションマークが国民から出るのでは、付くのではないかと思います。
Q
平野官房長官の会見で、斎藤次郎社長と亀井郵政担当大臣が相談して決めたと話しています。この人事について、鳩山総理のリーダーシップが見えないと指摘もありますが、総裁の見解をお聞かせください。
A
特にありません。