ニュースのカテゴリを選択する

記者会見

谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成22年11月22日(月)
於:院内第24控室

質疑応答

Q
先ほど、役員が集まって打ち合わせを行われていましたが、柳田法務大臣の辞任を受けてなど、どのようなお話をされたのですか。
A
柳田法相は、大変国会を軽視した発言、法務大臣という職務の重さから見ても、軽率な発言をされて、この辞任は当然のことだと思います。それで、あたかも、これでもって補正予算を通してもらえるかの如き発言がありますが、それは柳田法相の辞職でもって取引をするようなことは、これは筋が違うと考えています。
先週末、脇参院国対委員長が与党側に申し入れている4項目。そのうちの1つが柳田法相の辞任でしたが、その他にも3項目を申し入れています。ひとつは、尖閣ビデオ、ここまで来て直ちに出すと、直ちに対応するということも、すでに民主党の鉢呂国対委員長名義で文書が出ていますが、それを一体、いつやるのかという問題があります。
それから岡田幹事長が、要するに公党の幹事長として、小沢氏、何らかの形でしっかりと説明責任を果たすことが必要だと。それに与党としてもコミットせざるを得ないという趣旨のことを言われている。しかも今国会中を念頭に置くとも言われている。それが一体どうなるのか、どうするのかという問題があります。
それから防衛事務次官の通達の問題があります。表現の自由に関連するような問題。これをどう扱うのか。この4項目を我々はぜひ処理してほしいと申し入れていましたが、いずれにしても当然のことです。今、1つ答えが返ってきた段階なので、私どもはあくまでも4項目について、しっかりと対応してもらいたいと要求していくということです。
Q
その4項目の期限は、24日(水)までに回答をもらいたいということでしょうか。
A
それは24日ではなくても今日でもいいです。
Q
柳田法相の辞任だけでは審議に応じられない、これ以上の積み増しがなければ審議に応じられないとうことですか。
A
積み増しと言われましたが、例えばビデオを出すということが、何かそのうえの高度な条件ということでもないと思います。言わば当然のことですので、当然のことをやっていただかなければいけないということです。
Q
本日午前中に、逢沢国対委員長が仙谷官房長官と馬淵国土交通大臣の問責決議案を参議院に提出していきたいとの意向が示されたようですが、この点については何かお話されましたか。
A
皆さん、すぐに先のことをおっしゃるお考えになりますが、まずは4つの問題をどう越えていくのかという議論が先行しないといけないと思います。
Q
問責について意見交換はされたということでよろしいですか。
A
これは今の4つの問題に対して、どういうふうに与党側が対応するかというような問題はみんな関連してきますから。
Q
現時点で、問責決議案を補正予算の採決前に出して戦うという意思決定はされていないということでしょうか。
A
それは4つの問題をどう答えるかということにかかってくると思います。
Q
24日に締めくくり総括質疑を行うと与党は言っていますが、回答の期限がいつまでか、なるべく早期ということなのか、総裁の見解をお聞かせください。
A
なるべく早期に答えを出していただきたいということに尽きます。
Q
いつまでということはありますか。
A
いつまで待てるかということですが、予算を通すためにどのような工夫をなさるのか。国会をきちっと回していくために、どのような工夫をなさるのか。これは、かかって与党の責任です。我々は補正予算の審議に入って、今まで1度も審議をボイコットするようなことはしていません。国会の審議が止まったことがありました。それは閣僚の答弁が極めて不十分なものである時に、国会が動かなくなったことがありますが、全体として私どもは国会対応については、リーズナブルに対応してきたと思っています。ですから、いつまでというのは、与党側がきちっとお考えいただいて、対応を出していくということになるのではないでしょうか。
Q
補正予算の審議の前に、3項目に対してゼロ回答がずっと続いた場合、補正予算の採決前に、問責決議案を提出することもあり得るというお考えでしょうか。
A
先へ先へと急いでも仕方ありません。“Step by step.”
Q
石原幹事長、逢沢国対委員長から、総理の柳田法相の任命責任を問いたいと声があり、みんなの党からは総理大臣の問責も出したいとの声も聞かれますが、総理の任命責任についてはどのようにお考えですか。
A
他党のことは、私はコメントする資格はありませんので、他党の議論は他党の議論に任せたいと思います。ただ、資質ということが、法務大臣の場合、問題になったわけです。資質のない方を任命したという疑念は、私の頭の中に渦巻いています。
Q
何らかの形で、総理の責任を問うということでしょうか。
A
それは一足飛びの議論です。そんなことを申し上げているのではなくて、資質のない方を任命したのであれば、甚だ軽率なことだと思います。その前に、今申し上げた、この国会でずっとテーマになってきたことに対し、1つ1つ処理をしていくという堅実な姿勢がなければなりません。
Q
今日の会合では、仙谷官房長官、馬淵国交相に対する問責決議案を出すことは決まっていないということでしょうか。
A
我々は、一足飛びで先のことを考えて、仮定のことを積み重ねても、砂上の楼閣になってはいけないので、まず第一歩をきっちりやろうということです。
Q
残りの3項目の回答を求めていくということですが、現状では審議に応じられないということでしょうか。
A
この4つは当たり前のことですので、それを1つ1つやっていくのが、実りある国会を作るために必要ではないかと申し上げています。