菅総理記者会見を受けて　谷垣禎一総裁ぶら下がり

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

質疑応答

昨日の電話会談を踏まえて、なぜ昨日の申し入れが反映されなかったとお考えですか。

それは、むしろ私どもから伺いたいところです。

昨日の申し入れに反する部分というのは、談話の中で、具体的にどの部分ですか。

２０世紀に起きたことは２０世紀で解決しようということが、小渕政権の時の共同宣言の一番の根本となる考え方であったと思います。それに対して、（今回の談話は）未来志向でこれからのことというよりも、後ろ向きであると感じました。

それが具体的に、どの部分か指摘していただきたいのですが。

そういうことです。まさに過去に起きたこと、２０世紀で起きたことは２０世紀で乗り越えようということになっているかということを問いかけたいと思います。

つまり、お詫びしたこと自体おかしいということでしょうか。

おかしいというよりも、２０世紀で起きたことは２０世紀で解決しようということで、共同宣言を作ったのだと思います。今は２1世紀です。

それではよく意味がわからないのですが。

よく意味がわからないというのは、私の言うことをよくかみ砕いて聞いていただきたいと思います。

それで国民に伝わりますか。お詫び自体がいけないというのが自民党の立場なのですか。

２０世紀で終わらせたわけです。終わってないのではないかということです。

韓国は評価しているようですが。

それは、それぞれの立場があるでしょう。

村山談話、小泉談話を踏襲したようなお詫びと反省という表現もありますが、そこも含めておかしいとお考えになるのですか。

やはり、次のページをめくっていこうという発想に乏しいのではないかということを申し上げているわけです。

談話の中に、朝鮮王朝儀軌等をお渡しするということが書かれていますが、そのことについては、どのようにお考えですか。

請求権問題が解決したことと必ずしも抵触するわけではありませんが、率直に申し上げると、まだ議論が十分でない中で決められた感じがします。

具体的にどの部分が後ろ向きなのか、例を挙げて教えていただきたいのですが。

十分、具体的に申し上げたと思っています。

先程、浜田幸一元衆議院議員が逮捕されました。借金の担保になっていた株を不正に流用した疑いとのことですが、総裁の受け止めをお聞かせください。

そういう報道を私も伺いました。事実関係が今ひとつ分かりませんので、これ以上、コメントする材料がありません。

国家公務員の給与に関する人事院の勧告があり、月給で０．1９％、年間換算では９．４万円を削減するとの内容でした。民主党はマニフェストで国家公務員の人件費を２割削減することを明記しており、これでは勧告以上の減額を求める声がありますが、受け止めをお聞かせください。

２割削減というのは、給与水準だけを必ずしも意味しているわけではないと思います。定員をどうするとかそういう問題です。人事院勧告と、すぐにパラレルに考えられるかどうかはわかりませんが、２割削減という問題について政権側の対応が進んでいないのは事実だと思います。

浜田元衆院議員が逮捕されたことは、政治への信頼が損なわれると思いますが、一般論でお聞かせください。

元代議士はたくさんいますから、一般論と言われてもいろいろなケースがあると思います。

政治への信頼を失われかねないと思いますが。

こういう刑事事件が起こらないことに越したことはありません。

村山談話や小泉談話を逸脱しないように求めたと思いますが、今日の談話を見てみると同じような文章を使っていると、そこから逸脱するような表現があったという認識ですか。

あの時、日韓に限定して村山談話はできているわけではありません。