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記者会見

予算委員会質問終了後 谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成22年8月2日(月)
於:院内第24控室

質疑応答

Q
菅政権になって初めての予算委員会、1時間半という時間で質問されましたが、手ごたえはいかがでしたか。
A
1時間半聞いたわけですが、あまり明確な答弁が得られなかった、答弁されなかったという印象を持ちました。まず、参議院選挙の総括、こういう問題に関する私の考え方は、政治の言葉が軽くて、それに対する信頼というものが揺らいでいるのではないかということを基礎に、政治のカネとかいくつかの問題点を指摘してきたわけですが、表面の受け止めという感じがします。それで、国会の状況を受けて、よろしくお願いする、協議をしようということはおっしゃるのですが、本質的な問題点がなかったように思います。数が少ないから、何とか協力をお願いするという戦術的な会合と言いますか、もう少しプロセスというものに対して、真摯な対応が必要ではないかということを感じました。財政運営とか税源というものに関しても、王道を歩めということでいくつか質問しましたが、極めて甘いと言うか、緩いのではないかという感じがします。今後、相当我々としては、追及しなければならないことが多々あるなと感じた次第です。
Q
与党が過半数割れした参議院で、これから野党と一緒に物事を進めていかなければならない中で、菅総理の姿勢の変化はお感じになりましたか。
A
今申し上げたように、現実に参議院で何をどうしていくかということになったときに、ある低姿勢が必要だと思っているでしょう。それが戦術的理解であって、私が申し上げたことは言葉の重みと、国会は合意形成の場であるのだから、プロセスを重視していくことが必要だということを申し上げたつもりですが、その点、はっきりしたお答えがあったとは思いません。
Q
総裁として、もう少しこの点引き出したかったという残念なところはありますか。
A
もっと言えば、財政再建は自分がやると言ったけれども、消費税等々に関しても、自分が説得して、事にあたって行くんだということがないといけないと思いました。
Q
消費税に関しては、党と政府税調で議論していくとのことでしたが。
A
この問題はそういうことよりも、自分が責任者としてひっぱっていくんだという気迫が必要ではないでしょうか。
Q
国会議員の定数削減について、菅さんは、年内に与野党で合意したいという発言をしていますが、自民党のスタンスをお聞かせください。
A
我が党も参院選の公約の中で、3年後に1割、6年後に3割を削減すると謳っていますので、これは協議して進めないといけません。ただ午前中の質疑の中にもありましたが、これをやると鳥取とか島根の参院は、今までの仕組みだと少なくとも1議席を割り振るということがたぶん難しくなる、不可能になると思います。そうしますと、選挙制度をどうしていくのか、なかなか都道府県制度までということになると、選挙制度の議論からなかなか進まなくなるので、どういうふうに考えていくのかという議論がないといけません。菅さんは年内に動き出すようにと言っていますが、そんなに拙速にできるかどうか丁寧にやらないといけない側面もあると思います。
Q
党内で独自の議論をして行くのですか。
A
党内で独自というか各党協議です。なんといっても与党がある程度の考え方を整理しないといけないのではないでしょうか。
Q
菅さんの消費税に対する思いをあぶり出したいというお考えはありましたか。
A
思いと言いますか、小沢さんたちが反対しているなら、国民に向かって選挙のときに提起したのなら、党内の反対を俺が説得し切るというくらいのことがあってしかるべきだと思います。そこのところは曖昧なままに終わったのではないでしょうか。
Q
曖昧だというのは、菅さんはどういうスタンスだというふうに映りましたか。
A
そこまで言えば、あなたは秋の代表選に必ず再選してくるのですねと聞かなければならないけれど、それは失礼ではないかと思いました。