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記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見

平成22年4月8日(木)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

昨日、全国幹事長・政調会長会議を開きました。それについて申し上げたいと思います。大体、全国幹事長、政調会長の皆さんから頂いた主な意見は、3つあったと思います。1つは、民主党の支持率が下がっているけれども、自民党の支持率は伸び悩んでいる。受け皿となりきっていないのではないか。国民から自民党は変わったと思われていない。党の改革をもっと進める必要がある。これが1つです。それから2番目として、参議院選挙を目前にして、党内が一致団結しなければならないのに、内輪もめをしている印象を与えていることは、地方の現場で一緒に戦っている者として、大変遺憾であるということが第2点です。それから3番目の意見は、自民党ならばこうするという政策をどんどん打ち出して、アピールしてほしいということです。こういった声に応える方策として、来週にはマニフェストの骨子を発表し、5月にはマニフェストを打ち出す。それから、一昨日には、新たな選対本部を作ったわけです。政権力委員会(ネクスト・ジャパン)等々に次代を担う若手を積極的に登用いたしました。新鮮な顔触れで、政策の発信機能を強化したところですので、これからそれを活用していきたいと思います。今後とも一丸となって、参議院選挙に向けて戦っていく所存です。
第2点として、平沼・与謝野新党が立ち上がるということになってきているわけですが、これに参加されるということで、中川義雄参議院議員、藤井孝男参議院議員からも離党届が提出されました。今の民主党に政権を任せていては、日本は沈没してしまうという危機感、その思いは同じですが、それだけに離党されて、そういう活動をされるということは、今まで長い間党でご活躍いただいた方々だけに極めて残念であります。ただ若い方々は自民党でやるんだということで、やっていただいているわけであります。ただ昨日の懇談会等の中でも、比例復活で当選していながら、離党というのはいかがなものかという意見もあったことも事実です。離党届の扱いについては、党紀委員会で厳正に対処していただくということです。

質疑応答

Q
新党に関連して、思いは同じということですが、今後、この新党とどのような意識でどのようなお付き合いされるお考えですか。
A
今離党されて、すぐお付き合いというのは、ちょっと答えにくいですね。要するに、我々が考えることは、参議院選挙で自民党としてきちっと勝つ態勢を作っていくということが全てです。
Q
新党の名称「たちあがれ日本」について、率直にどのようにお感じになりましたか。
A
人の名前が良いとか、悪いとか、ご自分でこうと思ったから、お付けになったということではないかと思います。
Q
政権力委員会や組織改編について、例えば舛添前厚生労働大臣や一部の方は、執行部の刷新がなっていないということで、参加を断ったという話を伺っています。これから党が結束していくにあたって、そういう方々がいることも事実ですが、総裁としては、党内の結束ということで、どのようなことをお考えですか。
A
やるべきことは、3つだと思います。先程の全国幹事長・政調会長会議で出てきたことと共通していますが、1つは、自民党だったら日本の明日はこうなんだという政策です。これをしっかり打ち出していく。ただ打ち出していくだけでなく、それをしっかり訴えていくということです。それから2番目は、民主党の政策等にはいろいろな問題点があるわけですから、政治とカネの問題もありますので、そういうものに戦ってしっかり追及していく姿勢を緩めないということだと思います。3番目は、「彼は昔の彼ならず(He is not what he was.)」という昔、英文法で習った例文がありますが、自民党も昔の自民党ならずと、昨年の8月以前の自民党ならずというところを示していく。やはり若い力が育っている。ネクスト・ジャパンのようなものをせっかく作ったのですから、上手に活用していくということです。そういうことをやって、求心力を作り、勝っていくということなのではないでしょうか。
Q
総裁としては、必ずしも執行部刷新だけがそういう求心力を作っていくものではなく、もっと多様的にいろいろな手段を使いたいということでしょうか。
A
そういうことでもありますし、もう100日を切っているわけですから、とにかく選挙の具体的な勝ち方に向かって、突っ走って行くということではないのでしょうか。
Q
新党に関して、山田宏杉並区長が中田宏前横浜市長らと今月中にも新党を立ち上げる意向を示しているが、この受け止めと参院選への影響をどのようにお考えになりますか。
A
あまり大きな受け止めはありません。
Q
昨日の全国幹事長・政調会長会議の関係で、比例復活した人が離党するのはいかがなものかとの意見があったとのことですが、与謝野馨氏は比例当選になります。同氏に対して、議員辞職を求めるお考えはありますか。
A
党紀委員会で扱うということです。
Q
党紀委員会は、離党を認めるか除名などを判断するのだと思いますが、議員辞職を求めることにより、自民党に与えられた議席を取り戻すというお考えはありますか。
A
それは離党届が出てきたときにやることは、辞職を求めるということは言えます。ただできることは党紀委員会で判断するということです。
Q
昨日の全国幹事長・政調会長会議の関係で、地方の声として舛添前厚生労働大臣を処遇すべきだとの声が挙がったとのことですが、同氏について党内でどのように貢献してもらうかのお考えがあればお聞かせください。
A
個別の方をどうしようということは、申し上げるつもりはありません。要は、自民党も野党になって参院選に勝たなければならず、非常に厳しいときです。それだけに、いろいろな仕事を引き受けるといっても、なかなか陽の当たることばかりではないわけで、なかなかいばらの道も歩かなければならないということもあるので、そのことを自ら引き受けようという方であれば、いろいろ一緒にやりましょうと、当然それはお呼びかけをしなければなりません。