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記者会見

党首討論後 谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成22年3月31日(水)
院内第24控室

質疑応答

Q
2回目の党首討論を終えての感想をお聞かせください。
A
鳩山首相の答弁がやや冗長なものですから、なかなか考えていたような展開にならなかったので、残念だなと思います。
Q
今日はどういったところにポイントを置いて、党首討論に臨まれたのですか。
A
個々の具体的な政策とかテーマと言うよりも、総理ご自身の言葉の重みと言いますか、あの中でも申し上げましたが、例えば3月末までに決めるんだと。そんなこと法律に書いていないのは、当たり前です。政治の最高責任者である本人がそうおっしゃって、それを他人事のように考えてはいけません。やはりそこのところが郵政の話もそうです。最後、昨日で総理一任と言いますが、あれだって閣内で百家争鳴のことが出てきて、本当に亀井郵政担当大臣の話をお聞きになったのか知りませんが、聞いていたらな、菅副総理や仙石国家戦略担当大臣がおっしゃったときに、きちっとコントロールしなければいけません。やはり総理の言葉というものが重みを失っているのではないかというのが、今回私が用意した質問の基本的な考え方なんです。十分それが浮かび上がってきたのかわかりませんが、そういうふうに思っています。
Q
前回の時は、党内から追及が足りないという声が上がりましたが、今回はそういった点について、どのように評価されますか。
A
評価は人がされるので、自分ではわかりません。
Q
総理に対して、攻め切れたという自信はありますか。
A
これは答えはいろいろできます。要するにそういう総理の言葉というものが、必ずしも重みのないものではないかということが、浮かび上がらせることができたと思います。しかし、冗長で宇宙人的言葉で、目くらましみたいなものがあって、貴重な時間を浪費してしまった感じも致します。
Q
具体的に伺うと、普天間の話でも腹案とか、言葉をどんどんすり替えていく印象を持ったのですが、どのようにお感じになりましたか。
A
それはおっしゃる通りです。やはりご自分のおっしゃったことをしっかりクリアにしていこうという感じがありません。
Q
普天間基地の移設問題について、鳩山総理は政府を信頼してくださいと発言しましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A
最後は時間がなかったので言えなかったのですが、信頼してくださいと言って、ああそうか、総理がそう言っているから信頼しようということがあれば政治は幸せです。私が今日申し上げたのは、そうはならないだろう。やはり言葉の重みが足りない。言葉が重いものであれば、そうなるかも知れません。しかし、他人事のような言葉ではなかなかそうはならないということではないでしょうか。
Q
谷垣総裁は敬語の使いかたが上手ですが、今日は、鳩山首相のことを「あなた」という言葉を使っていたのが印象的でしたが、強く何か訴えたいという気持ちの表れですか。
A
いろいろおっしゃる方がいまして、ニクソンとケネディがテレビ討論をしたときに、ニクソンはケネディのことを「セネター・ケネディ」と呼び、ところがケネディはニクソンのことを「ミスター・ニクソン」と呼んだというエピソードを教えてくださった方がいました。
Q
非常に活発な党首討論に見えましたが、明日の全議員懇談会へのつながりを考えたときに、今日の出来は総裁から見てどのように評価されていますか。
A
人がどう見るかということは、自分では分かりませんということです。
Q
前回の党首討論とは、かなり変わった印象を受けたのですが。
A
鳩山首相の言葉が重いものではないことは浮かび上がらすことはできたと思います。しかし、いろいろなことをおっしゃるので、もう少し郵政だって、郵政はもちろんふたつ問題があると思います。ひとつは、政治主導ということ自体が空洞化している。こういう意思決定の仕方で本当に日本は大丈夫なのかという問題と。要するに国家の公権力とマーケットの仕分けをどう考えているのかという問題がありますが、今日は準備していたのでやりたかったのですが残念です。
Q
今日の党首討論で、党内をねじ伏せるような自信はありますか。
A
小沢幹事長ではないので、ねじ伏せるというよりは、自由闊達に議論をしていただくということではないでしょうか。