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記者会見

谷垣禎一総裁ぶら下がり会見

平成22年3月3日(水)
党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
党所属衆議院議員との当選回数別の懇談会が開催されましたが、谷垣総裁のご感想をお聞かせください。
A
闊達な意見を言ってほしいということで、それぞれどのようなことを感じているか聞くことができました。参院選に向かうにあって、党内の意思疎通を良くしなければなりませんので、相当な成果があったと思います。
Q
今日、参議院予算委員会で3閣僚が遅刻して、開始が15分遅れましたが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A
ちょっと考えにくいことです。我々が与党の時、特に予算委員会は、今日は基本的質疑が始まるときです。そういうときに、何か理由があったのかどうかわかりませんが遅刻する。信じられないです。閣議とかこういう国会の審議の場は、注意に注意をして緊張感を持って臨むということではないかと思います。どういう理由かはわかりませんが、ちょっと問題があると思います。
Q
高校授業料無償化について、朝鮮学校を対象に入れないとの議論が政府内にあるようですが、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A
まだ我々の党でも少し十分に検討しないといけないと思いますが、国籍を持っておられない方が受け取れるということに、基本的にはなっているのだと思います。どういう問題点があるのか研究しないといけないと思います。
Q
企業団体献金の禁止について、国民新党の亀井静香代表がこれに反対するとの考えを示していますが、自民党も同じお考えですか。
A
企業団体献金を議論していくこと自体は、我々は拒否しているわけではありません。その中には、当然、企業団体献金を議論するときは、今回の北教組の事件、これは現に禁じられている裏金を出したケースですが、透明性がないからなかなか表に出てこない。そういうことはどうするか。そういう問題も含めて検討するということは、私はあって良いと思います。
ただ私は動機が不純だと思います。自分たちが政治資金問題を起こして、それを隠ぺいするために、話題を転ずるためにやっているということが明々白々です。そこにしっかりメスをいれて、自分たちの説明責任を果たして、それからでしょうと思っています。
Q
期別懇談会について相当の成果があったとのことですが、印象に残っている意見などがあれば、お聞かせください。
A
多くの方がなかなか自民党の支持率が戻ってこない、そのために自民党は変わったというためには何をすればよいのかということについて、真剣な意見がありました。その中には、イメージを変えろということもありました。例えば、予算委員会の質問のメンバーを若手でやった方が、イメージが変わるとか。これは若手を育てるという意味もあると思います。それと同時に、イメージの問題だけではなくて、国民生活がどうなるのか不安に思っているときですから、自民党であればどういう明日を作っていくのかという発信をしてほしいというのは、もっともだと思います。党の運営のあり方、政策の立て方、ふるさと対話の持ち方、いろいろなことで取り入れるべき意見がありました。
Q
今日の議論の中で出席者から、舛添要一前厚労大臣との議論を堂々とやった方が良いのではとの提案がありましたが、総裁のお考えをお聞かせください。
A
政策論や何かは、党のそれぞれの議論の場があります。これから党の政策を作るときに、選挙に向けて作っていく。そういうところでどんどん議論をしていただいたら良いのではないでしょうか。
Q
参院選に向けて、自民党は変わったということが重要だとのご認識だと思いますが、今後はどういうことを中心に具体的に何かを思っていることはありますか。
A
新しい綱領を作ったわけです。それを踏まえて、具体的な政策を打ち出していくということが必要だと思います。それからそういうものを睨みながら国会論戦の中で、これからいろいろな問題が出てくると思います。環境の基本法も出てくると思いますし、政治主導とか言って、いろいろな民主党の党員が内閣、政府に入っていくという法案が出てきます。そういう問題点を指摘して自民党ならどうするかということで、具体的な論を持って、論戦していくことが大事だと思います。明日の日本をどうするかということにつながっていくと思います。
参議院選挙に向けて、もう1つやらないといけないのは、参院候補者の選定も進んできました。その方たちに具体的にそれぞれ選挙区、比例区でどう戦っていくかということも、党として分析、指導すべきものは指導し、バックアップするものはバックアップしないといけないと思います。それからあとは衆議院小選挙区の支部長を選ぶということが参院選につながるのではないかと思います。もう1つやらないといけないのは、参院の候補者で公募を実施することにより、清新なメンバーが入ってきていますが、新しい手法を導入して清新な人材が育ってきているということのPR、広報もしないといけないと思います。そういうあたりをいろいろと組み合せてやっていかないといけないと思います。