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記者会見

谷垣禎一総裁記者会見(臨時役員会後)

平成22年1月29日(金)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

参議院比例代表の候補の選定について、今まで山崎拓前副総裁、保岡興治元法務大臣、片山虎之助元総務大臣の3名から公認の申請を頂いていました。
今朝、10時に山崎前副総裁とお目にかかりまして、1つは、7月の参議院選挙はわが党にとって命運をかけた選挙であって、挙党態勢を作っていかなければならない。山崎前副総裁には、今までのご経験、いろいろな見識を生かしていただいて、高い立場からわが党にご尽力、お支えをいただけないかと。その上で、比例代表の候補の選任については、2月に決めました候補者選定基準の中に、70歳未満の者とするということが書かれています。今後、これを厳格に適用していきたい。比例代表については、お取り下げ願えないかと申し上げました。
同様の考え方を大島幹事長から保岡元法務大臣、片山元総務大臣にお伝えいただいたわけです。私は、高地の立場から深い理解を頂いたと思っています。今後は、まだ完全に参議院候補者の選定ができているわけではありませんので、一層努力して、早く態勢を整えて、必勝を期さなければならないと思っています。

質疑応答

Q
山崎前副総裁に今までの経験や見識を生かしてほしいということで、具体的に何らかの役職を提示されたのであれば、お聞かせください。
A
これはどういうことを具体的にしていただくか、役職ということになるともう少し整理が必要ですが、政調会長、幹事長、副総裁もなさった。政策面からもいろいろなアドバイス等をしていただけるのではないかと思っていますが、具体的にはこれから詰めます。
Q
具体的なものは提示していないということですか。
A
これから整理していくということです。
Q
定年制問題がこれで一段落ついたと思いますが、参議院選挙に向けて、党再生にかける意気込みをお聞かせください。
A
これは、単に自民党のためだけと言うだけでなく、今政権を見まして、経済運営にしても、外交運営にしても、相当迷走を深めていると感じています。やはり、この時にそれに対抗する野党、今まで経済財政、外交についても経験を積んでいるわが党がしっかりそういった問題に対応できる姿勢を示していかなければいけない。やはり、参院選で勝利をする。そして、国民にも安心していただける形を作ることがわが党の課せられた使命だと思います。
Q
若返りを図りたいという姿勢の表れですか。
A
若い世代、次世代を育てていかなければならないという思いがあることは事実です。
Q
3氏の中には、今後、高齢化社会に向けて、自分たちの存在意義が増してくるとの意見もありましたが、今後、自民党としては民意をどのように吸い上げていくおつもりですか。
A
もっと大きく言いますと、これだけ高齢化が進んで元気な高齢の方がいらっしゃるので、先ほどご質問にあった若返りだけの視点でものを考えていいのかという問題も当然にあると思います。ただ私は、ルールというものはルールだろうと。ルールは、あまり途中で試合をしている最中にルールを変えるわけにはなかなかいきません。このルールは今回の選挙にしっかり守っていくことが大事だと考えました。高齢者に対してどうしていくかということについては、やはり高齢者に安心と生きがいを持っていただけるような政策をしっかり出していくということだと思います。
Q
今回の参院選については、昨年2月のルールを適用するとのことですが、今後、ルールを変えていくおつもりはありますか。保坂三蔵氏については、すでに例外として公認されていますが、厳格に適用するという意味で、公認を取り消しするようなことは考えられますか。
A
ルールの是非については、これは常に議論していく必要はあると思います。そのルールで運んでいる最中に、これは試合がしにくいから変えるわけにはいかない。今回の参院選の候補者選定については、今のルールをしっかり守ってやっていこうということです。その利害と特質、問題点は、そのあとでまた議論になるかもしれません。しかし当面は、この選挙に関してはこのルールでいくということです。
保坂三蔵氏については、前執行部の選対委員会で、全会一致で決めたという経緯もありますし、それから東京都連の強い支持などいろいろなことがあります。要するに、一時不再理、現実に昨年4月に公認を得て、支持団体等も走っている。私は一時不再理ということで行くべきではないかと考えています。