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総裁記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見

平成23年2月24日(木)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

まずは、ニュージーランドの地震についてですが、発生から2日が経過したわけです。被災された方々に改めてお見舞い申し上げます。政府には、依然として、安否が不明、行方がわからなくなっている邦人の救出、安否の確認、それと同時に、被災者の支援や現地邦人の保護に全力で対応していただきたいと思います。一方、前原外務大臣は、現地に派遣する政府専用機に被災した家族を同乗させる考えを示していましたが、一転してこれを不可能だとして、ご家族の皆さんを落胆させた話がありました。家族の安否を心配して、不安を胸に抱えたご家族の失望を思えば、あまりにも軽率な発言であったと思います。前原外相には、混乱を招く口先政治を慎んでいただかなければなりません。そして、政府は今一度、事態の重大さを認識して、救出にあたっていただきたいということです。昨日の党首討論でも触れましたが、昨日の午前中、クライストチャーチ在住の日本人の方からお電話を頂き、その中でも「家族を乗せるなどは、どうでもいいから早く救援隊と政府専用機を送ってもらいたい」というご発言があったのは、東京でのこういった混乱が現地にも伝わって、不安感を増幅していたのではないかと思います。
それから、今日の国会ですが、いわゆる国民年金の運用3号の問題で、わが党の鴨下一郎政調会長代理が予算委員会で質問し、政府の方針、厚生労働大臣と総務大臣でおっしゃることが全く異なっている。このことが明らかになりました。これは、閣内不一致、極めて無責任なことです。年金という国民の基本的な権利義務に関わる話でもあり、公平性の観点から慎重な検討がなされなければならない問題だと思いますが、それにもかかわらず、厚生労働省においては、救済策は法律によらず、課長通達で対応したということです。これはおかしいです。法律違反の疑いは、相当濃厚です。結局、今の政権の根本的な問題点は、手続きをあまりに無視しすぎるということに表れています。この問題も、その1つの例だと思います。手続きを無視する、結果もぶれる。このようなことが続いていますから、国会できちっと対応していくということです。
昨日は、菅総理と2度目の党首討論をしました。菅総理は、小沢元代表をめぐる政治とカネの問題については、「党で処分し、けじめをつけた」と意気揚々と発言しましたが、結局はさじを投げたのも同然でして、国民への説明を一方的に遮断する姿勢は、見過ごすことができません。我々は、引き続き証人喚問の実現を求めていきます。
予算関連法案について、衆議院で予算とその歳入を確保する特例公債法、あるいは税法を一括して処理する。そして、参議院に送っていく。参議院でもその両方を見ながら議論していくことが審議の常道です。総理はこの点について、昨日は、明確な答弁をしませんでした。むしろ避けていました。これは予算関連法案の処理を先送る含みを多分に匂わせたものでしたが、これは自らの延命を図るために、国会審議のあり方、あるいは国民生活に関することを弄んでいると言わざるを得ません。年度内成立に全力と意気込んでいる姿勢は口先だけであることを如実に示したと考えています。予算や関連法案を人質に、野党に協力を求めていたわけですが、自らの党内すら統治できていない菅総理に、我々が与していくことはできないということです。我々は、昨日の党首討論でも申しましたが、この予算、関連法案を成立させていくことは、マイナスであると考えておりまして、実現可能な政策をきちっと作る。そして、国民の信頼をきちっと確保し、正統性を担保しながら、統治能力のある政策決定システムをもう一度作らなければならない。そのためには、一刻も早く国民に信を問う必要があると感じる次第です。
そこで、昨日の党首討論でも組み替え動議の話もしましたが、今日のシャドウ・キャビネットでは、平成23年度予算・政府案の正すポイントということについて、審議し、了承されました。我々は、今後、組み替え動議を提出しますが、今日、議論したポイントは、基本的な組み替え動議の骨格そのものです。平成23年度予算・政府案を元に組み替えたわけです。党首討論では、菅総理から「良い案であれば、丸のみさせていただきたい」という発言がありました。本来、予算提出権を持っているのは、内閣です。それこそが政権を担っていることの証ですが、その政権を担っている証をまったく放棄した話でして、これは(民主党から自民党に)政権交代したいという意思を表明したのに、ほとんど等しいと考えております。潔くマニフェストを破棄して、解散総選挙を行っていただきたいと考えます。この政府案の正すべきポイントとしては、いわゆるバラマキ4K政策などの中止によって得られる財源を、景気対策、成長戦略、地域の活性化に振り向けたものでありまして、経済効果がより高い、自民党ならこうするという姿を示したものです。バラマキを廃止することにより、予算規模を89.3兆円として、政府案より3.1兆円スリム化をしました。政府案に比べて、一般歳出3.1兆円を縮減するとともに、国債発行額も1.8兆円減額しました。財政健全化を視野に入れたものとなっています。

質疑応答

Q
自民党が作成した来年度予算の組み替え動議は、菅総理が丸のみしても良いくらいの案とお考えですか。
A
今の問いに対するお答えは、非常に難しいです。これは言ってみれば、私どもは民主党のバラマキ、4Kと言っているものをすべて否定した案ですから、民主党がアイデンティティーを保っていれば到底のめる案ではないと、正直に言って思っています。
しかし、国民のためには、我々の案の方がはるかに良いものだと確信しています。したがってのむかどうかは、のめる良い案かどうかは、私からお答えすることは差し控えます。
Q
民主党のバラマキ4Kについて、このバラマキにより恩恵を受けている人もいると思いますが、このような人たちにはどのような説明をされますか。
A
要するに、これだけ財政が悪い中で、果たしてできることであろうかという根本的な問題があります。それは言ってみれば、バラマキをした後、それを撤回すると困る方があるからと、これはそういう方には丁寧に説明をしないといけませんが、あまりそればかり考えると全体を誤ると思っていますので、丁寧に説明をしていきたいと思っています。
Q
仮定の話になりますが、自民党の組み替え動議を民主党がのむことは、民主党が政権交代した方がよいとの意思表示をしたに等しいとの発言がありましたが、仮に民主党が丸のみして成立した場合、その後の対応というのはどのようなものになりますか。
A
皆さん、気が早いからすぐに先までおっしゃりますが、我々としては現状でどういうことを考えられるかということでこういう案を作りました。それをのむかのまないかということがこれからあります。もしこれをのむということになれば、いろいろなことが起こってくると思うので、そういう中で考えなければいけません。
しかし、これをのむということは、民主党のマニフェストによって政権選択を国民がした。そういうことで民主党は正統性を勝ち得た。その正統性がまったく崩壊したことを自らも認めた。正統性を自ら放棄したということになることは否定できないと思います。
Q
仮に、民主党が丸のみして、自民党の組み替え動議に基づいた予算を国会に提出してきた場合、その採決には臨むことになりますか。
A
それは組み替えたものが我々の考えを踏まえたものであれば、それは賛成するということになります。
Q
子ども手当について、本日の本会議で菅総理は、マニフェストを作成する際に、小沢代表(当時)から子ども手当満額2万6000円という議論を聞いたとき驚いたことを覚えているとの趣旨の発言を行いましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A
これは小沢さんが提案したものだから、俺は(菅総理)責任を負わないぞと言っているように聞こえました。無責任、極まりない発言だと思います。
Q
先日、経団連の米倉会長が国会議員は給料泥棒だとの発言がありましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A
泥棒という表現は、あまり愉快な発言ではありませんが、もう1回伺いますが、何を給料泥棒とおっしゃったのでしょうか。
Q
はっきりは分からないのですが、国会審議、予算審議の状況を見ての発言だと思いますが。
A
真意が良く分からない中で、あれこれ議論するのは控えたいと思いますが、例えば審議拒否しているとか、あるいは与党でありながら会派を離脱するとか、そういうことをおっしゃったのなら理解できないわけではありません。ただ私どもは審議拒否をしているわけではありません。また何も協議等を全て拒んでいるわけではありません。現にこういう形で、予算の組み替え動議も出すことに致しているので、何をおっしゃったのかにもよりますが、我々は自分たちが税金泥棒だとは思っていません。
実は、私も経団連会長からお電話をいただきました。一般論として申し上げたということでありました。一般の受け止め方、あるいは記事の書き方によっては自民党の会談した後、そういうふうに発言したと。しかし、経団連会長に伺うと、我々との会合の後に発言したのではなく、その日の定例の記者会見で質問に答えたということであったと思います。したがって、私どもとの友好的な会談の後で、私どもの行動に対して発言したわけではないと理解しています。
Q
社会保障と税の一体改革について、民主党は各党の社会保障制度改革案を伺いたいとのことですが、これに応じるお考えはありますか。
A
ありません。まずは自分たちのお考えをお作りください。これは何度も言っていますが、実は民主党でやっている検討会は、民間からのメンバーも、政治家すらも、我々の政権時代にやっていた安心社会実現会議などで報告書も出していますが、ほとんど同じなのです。あれから若干時間が経っているので、そこでの修正はあるかもしれませんが、つまり我々のやっていたことを後追いしているのが現状だと思います。ですから早く我々のやっていたところまで、息せき切ってまずは駆けつけておいでということを申し上げています。
Q
自民党が作成した来年度予算の組み替え動議に基づいて、政府・民主党と協議を行う用意はありますか。
A
基本的に、まずこの動議をのむのかのまないのかということがあります。それを、動議をのまないという前提のもとで、荏苒(じんぜん)と日を送るというのは、私は無駄だと思っています。
Q
関連で、仮に来年度予算の修正協議が行われて、年度内の成立を菅総理から求められた場合は、どのような対応を行いますか。
A
まずは政権側から、我々がこれを出したときに、どういう反応があるかを見てから態度を決めたいと思っています。
Q
赤字国債の縮減幅が1.8兆円ですが。
A
初めから予算を組ませてもらえたらなという思いはあります。組み替え動議ですから、我々の予算そのものというわけには、なかなかいかないものがありまして、全部、1からというわけにはいかないので、現状である程度、まずはここから削るなら、こうなったというところもあります。接ぎ木に花を咲かせましょうということでやったということです。
Q
国民新党の亀井代表が、野党も参加した救国内閣を作るべきとの考えを示しましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A
何をやるためかということもありますが、いきなり救国内閣と言われても、言ってみれば大連立ということと一緒だと思います。大連立には、しっかりとした正統性、別な言葉を使うと、やはりこういう小選挙区制度を基礎にする選挙制度の下で、それぞれの党が連立を組むには、それなりのしっかりとした考え方がないといけない。救国ということで何をやるのかということは、私はまだ十分に理解ができません。
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