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記者会見訃報

二階幹事長ぶら下がり
(中曽根康弘元総理大臣のご逝去を受けて)

二階幹事長

MOVIE

質疑応答

Question
テレビ東京です。今日、中曽根元首相がお亡くなりになられました。幹事長の受け止めをお願いします。
Answer
中曽根先生は、戦後政治の総決算ということを掲げられて、国鉄民営化をはじめ、行政改革等、国の方向性を決める大きな政治課題に取り組まれ、またさらに、日米同盟の強化についても、今日のわが国の発展に尽くされた偉大な政治家であった。われわれ後輩には、誇り得る先輩であったということで、皆から尊敬を集めて来られました。日々のたゆまぬご努力によって、中曽根政権はご承知のとおり1806日、これは戦後5位の長期政権であります。数多くのご功績を国内外、特に自由民主党のためにご指導をいただいてまいりました。ご訃報に接し、誠に残念であり、ここに皆さんとともに謹んでご冥福をお祈りし、心から追悼を申し上げたいと思います。
Question
テレビ東京です。二階幹事長との接点やエピソード等、何か思い出に残っているものはございますか。
Answer
先生は常に国家という大局的な立場で政治を語り、また書物に残し、ご指導いただいてまいりました。その延長線上に私共も、お目に掛かる度に、本当にこれがやっぱり偉大な政治家だという、中曽根先生の謦咳に接して大変得るものと言いますか、ご指導いただくものがあって、印象深い先輩であります。それだけに、ご存命でおっていただくだけで、国の大きな問題に際して、羅針盤のような役割を果たしていただけたと思うだけで、大変残念でありますが、われわれは中曽根先生の御遺徳を偲びながら、先生の政治的な方向性というものについては、あらゆる書物、あらゆる場所で発言されておりますから、この偉大なる政治家の発言やあるいはまた文書等を、党としてこれを受け継いで、次の時代に伝えていく方策をこれから考えたいと思っております。
Question
テレビ東京です。中曽根元総理は、議員を引退されてからも、憲法改正等の取り組みについて非常に熱心に取り組んで来られました。この辺りについて、どう評価されておりますか。
Answer
中曽根大勲位となって、親しみを込めて中曽根大勲位と皆は呼んでおられましたが、先生は大政治家であられたということだけではなくて、常に現役と言いますか、常にフレッシュな感覚で指導していただいたということが思い出といいますか、印象深く思いますね。高い立場にお立ちでありますが、同時に現役に対しましても、常に暖かく厳しくご指導いただく、そういう情熱を持ち続けておっていただいた。そういう指導者、本当の意味での指導者だと思います。
Question
共同通信です。葬儀については近親者による家族葬ということですが、後日行われるお別れの会については、どういう持ち方が望ましいとお考えでしょうか。
Answer
これはご家族のご意向というものを重視しなければなりませんが、党としては最大限の敬意を払って大先輩を見送るべきだと考えております。しかし、これはご遺族のお考え等も十分聞かなければなりませんが、党はそういう方針で最大限のことをさせていただきたいと思っております。
Question
共同通信です。最大限と申しますと、国葬という形でしょうか。
Answer
それはこれから周りの人とも相談しますし、総理のご意見もあるでしょうからね。
Question
毎日新聞です。二階幹事長は、中曽根先生の源流にある派閥を率いられておりますが、その思いを、今後どのように生かしていきたいとお考えでしょうか。
Answer
中曽根先生は細かいことをとやかく仰られるような政治家ではなくて、常に大局を、日本国を、あるいは歴史ということに立脚した政治家でしたから、派閥をどうしてくれとか、君は俺の派閥を引き継いだのだからとか、そんな細かいことは仰らなかったですね。私もまたそんなことは会話の中で、派閥を受け継いだというようなことではなくて、ただ心の中では、せっかく中曽根総理の若かりし日に作られた派閥ですから、偶然われわれが受け継いだような形ですが、それは立派にちゃんと傷付けないように、ご迷惑を掛けないようにしていかなければいけないというのは、われわれの心に持っておればいいことであって、そういうことを外に向けて大きく叫んで歩く話ではない。ですから、しっかり心に刻んでまいりたいと思います。
Question
朝日新聞です。中曽根総理は、二階幹事長からもご指摘ありましたように対米関係に力を入れておられました。安倍政権も対米関係に力を入れており、憲法改正等の通ずる部分があるのかなと思います。中曽根政権が今の政界に遺したものをお感じになる部分はありますか。
Answer
今日の自由民主党の発展、そのものを遺されたと思っています。戦後の偉大なる政治家であったというふうに、私たちはいくら言葉を尽くしても尽くし切れないほど賞賛すべき政治家であった。同時に、先生のご活躍は、われわれが外からまだまだ政治に参画していない頃から先生の行動や発言等は存じ上げておりますが、抜きん出て立派な抱負、経綸を持つ政治家であったというふうに思っています。
Question
共同通信です。中曽根先生の総理としての初の訪問地は韓国でした。日韓関係も非常に大事にされておりました。現在、日韓はこういう状況ですが、どのように中曽根先生が遺されたものを大事にされていきますか。
Answer
日韓のみならず、あらゆる外交問題を始め、中曽根先生の思いをわれわれ後輩が受け継いでいくということが大事なことであり、当然それが使命だと思っています。
Question
テレビ朝日です。先生の言葉や行動を受け継いでいきたいと言葉がありましたが、一番ご記憶にある中曽根先生との思い出や言葉というのはありますか。
Answer
中曽根先生というのは、大変まだまだ若い頃から、理想を持っている政治家でした。そして、それが力をつけるに従って、それを実行していく、そういう迫力のある政治家だった。今われわれ皆はとても及びませんが、皆で見習うべき政治家であった。自民党としては誇り得る先輩だった。語り継いでいく、忘れてはならない党の重要な柱であり、皆の心に残っていくだろうと思っております。