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記者会見

二階幹事長ぶら下がり
(安倍総理大臣の所信表明演説を受けて)

2018年10月24日(水)14:31~14:40
於:院内第14控室

冒頭発言

まず誰もが感じておられることだと思いますけれども、新たな三年間のスタートに、誠に相応しい演説だったというふうに思っております。国づくりへの意欲、やる気に満ちたものであり、総理としての今日までの経験に加え、更に円熟した政策の遂行にこれから大いに頑張っていこうという気迫がみなぎっておったと、このことを高く評価をしたい。国民の、必ずや期待に応えてくれるものというふうに思っております。
補正予算の早期成立が何よりも大事だというのは言うまでもありません。政府の迅速な対応は評価しておりますが、これを国会でこれから真剣に議論をし、速やかにこれを成立させることに全力を尽くしてもらいたい。スピードアップということはよく言われる言葉でありますが、国会審議におきましてもこのことは極めて重要な意味合いを持っております。ただ審議を繰り返しておるだけでは事が進むわけではありません。そういう意味で早期成立、同時に実行、そして国民の皆さんに、本当に良かったと心から思っていただけるような、そういうスピードと実行力のある政策の実現に、党としても全力を尽くしてまいりたい。いわゆる国土強靭化ということも、この頃は大変定着してまいりましたが、地方創生、社会保障、これらの重要課題に対応していく決意であります。何事も謙虚にそして丁寧に、このことはしっかり頭に叩き込んで忘れないようにして、謙虚な国会運営に終始してまいりたい。こう思っています。

以上です。

質疑応答

Question
時事通信です。総理は総裁選でも意欲を示された憲法改正について、憲法審査会で政党が具体的な案を示すことで国民の理解を深める努力ということを強調され、改憲案の提示という部分に強い意欲を示されております。この憲法改正論議、総理がこういう意欲を示されたことについて、党としてどの様に後押ししていこうとお考えでしょうか。
Answer
自民党としては、憲法改正は年来の希望でありますだけに、チャンスをずっと伺っておったわけですが、ここに来て総理も大いに意欲を持っておられますし、チャンス到来と思っておりますから、しっかりやっていきたいと思います。ただそれはそういうことでありますが、だからといって何でも急げば良いということではありませんから。そこは慎重にやるべきことは慎重に、丁寧にやるべきことは丁寧に、そして国民の皆さんの理解、了解を。こんなことではついていけない、早すぎて、というようなことでは駄目ですよね。一緒になって政治を、国の在り様を進めていくということに、国民の皆さんの自ずからそこにご理解をいただきながらしっかり対応していきたいと思っています。
Question
時事通信です。外交面で言うと、拉致問題や北方領土、幹事長がご尽力されてきた訪中にも触れられて、戦後日本外交の総決算、これを掲げられました。こうした外交姿勢をどう思われますか。
Answer
外交問題もテーマをそれぞれ取り上げてやっていくわけですが、いつまでもいつまでもだらだらとやっていれば良いというのでは無くて、これは大事だということは、これは国民の皆さんの理解をいただくと同時に、こうした問題については必ず国際的な問題が絡んでいるわけですから、外国の理解、納得、協力も必要ですから。それには十分配慮しながら、総理もやってくれるだろうと思いますが、党としてもしっかり後押しをしたいと思います。
Question
共同通信です。今国会に提出する予定の入管難民法について、今日の所信でも総理が意欲を示されましたけれども、野党からは実質的な移民法ではないかというような批判もあります。与党としてはどのようにこの法案に取り組んでいくお考えでしょうか。
Answer
野党はそういうことを言うのが癖になっておりますから。どんな立派な法案でも法律でも一言ちょっとなんか言って見たがるわけですけれども。それはそれとして、あまり目くじらを立てないで、そうかということを聞き流しながら、われわれは今国民が何を求めているかということを考えれば、今お尋ねになったテーマについては本当に国民の皆さんが色々な面でこの必要性を痛感しているわけですから。この時、やはりしっかり望んでいきたいと思います。
Question
テレビ朝日です。入管法の改正をめぐっては、自民党内の部会の場でも、賛成ではあるけれどもちょっと議論が拙速ではないか、もう少し時間を取って議論をするべきではないかという声も上がっております。臨時国会中の成立を目指すというところは変わらないのでしょうか。
Answer
その基本方針は変わりませんが、国会開会中であっても自民党は朝早くから朝食会を開いてそこで議論をしているわけであります。色々発言の場も開かれているわけですから、しっかり納得のいくまで議論をしていただいて、かつ早期成立を図っていきたい。こういうことであります。
Question
毎日新聞です。入管法であったり、総理の外遊もあったり、国会の日程がタイトだという意見もあります。会期の幅についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
与えられたこの状況の中でベストを尽くして、やがて結果オーライということが言われるように持って行きたいと思っております。
Question
産経新聞です。入管難民法について、野党側は重要広範議案に指定していただいて、総理の出席を求めていきたいという考え方を示しております。与党側としては、対応はどのようにお考えでしょうか。
Answer
出来るだけ幅の広い問題については、野党の皆さんのご意見も十分聞いて取り組んでいきたいと思っておりますが、今始まったばかりですから、対応したいと思います。