平成30年5月28日（月）17:44～18:00
於:院内平河クラブ会見場
冒頭発言（小泉筆頭副幹事長）
今日の役員会の概要を報告いたします。
今日は幹事長がいらっしゃいませんので、萩生田幹事長代行のお話は後程ご自身からお話がありまして、最後に山口組織運動本部長から発表もありますので、そちらはご説明をいただきたいと思います。
まず安倍総裁から昨日、モスクワから帰国した。プーチン大統領とは10時間近く空間を共にする、濃密な首脳会談となった。北方四島における共同経済活動も具体化に向けて動き始めた。双方の理解を進めていくことが重要であり、その環境醸成を行うことができた。北朝鮮情勢についても、日露共通の立場を踏まえ、米朝首脳会談が開催され、成功するよう後押ししていくことで一致した。米朝首脳会談を、核・ミサイル、そして何よりも重要な拉致問題が実質的に前進する機会とすることが大切であり、トランプ大統領と近く電話会談をし、今後の方針等について、大統領との連携を確認したい。国会での法案審議が順調に進んでいることに対し、関係者の皆様の御努力に感謝。明後日の党首討論では、しっかりと大所高所からの議論を行いたいというご発言がありました。
高村副総裁からは今日本を取り巻く国際環境は総理の外交能力を死活的に必要としている。引き続き、丁寧な答弁をお願いしたいという発言がありました。
森山国対委員長からは次回の本会議は明日29日（火）13時から、「民法」や「働き方改革関係推進法」など、4委員会4件の上り案件を処理する。所要は最大で2時間弱の見込みというお話がありました。30日（水）15時から、今国会初めての党首討論（QT）が行われる。立憲、国民、共産、維新の4党の党首が総理と討論を行うということです。会期末まで残り3週間余りとなったが、残された法案についても、速やかに参議院に送付できるよう努力していきたいという発言がありました。
関口参院国対委員長からは国会も終盤であり、衆議院と連携してしっかりと対応していくということです。
橋本参議院会長からは新潟知事選の応援に入ったが、より一層の引き締めが必要であると痛感したというお話がありました。
吉田参議院幹事長からは新潟知事選の結果は、来年の統一地方選挙、参議院選挙にも影響を与えるので全力で取り組まなければならないというお話がありました。
岸田政調会長からは今週は火曜日、木曜日に政審を開催予定。明日は議員立法1件、政府への提言4件を議題とするというお話がありました。
竹下総務会長からは明日は総務会を開催し、政調から来る法案を審議するということです。
以上です。
冒頭発言（萩生田幹事長代行）
二階幹事長は、ご案内の通り明日まで中国出張中であります。私からは国会対応等、気を緩めることなくしっかりと対応していきたいので皆さんのご協力をお願いさせていただきました。
また本日は塩谷選対委員長も出張中のため、選対副委員長として私から。新潟県知事選挙について、もうすでに役員会では対応の一任をいただいておりましたが、先週25日に、正式にわが党と公明党は花角(はなずみ)候補を支持することを決定いたしました。役員各位におかれましては引き続き必勝に向けての力添えをお願いしたところでございます。
以上です。
冒頭発言（山口泰明組織運動本部長）
もうすでに3月5日には皆さん方に、昨年の総トータルの党員数についてはご報告を申し上げました。今回は全部精査をしまして細かく出しましたので、役員会でもお話をさせていただきましたので皆様にもご報告をしていきたいと思っております。
まず都道府県別、対有権者比の上位5位と下位5位。これの1位は富山県連。2位は香川県連。3位は石川県連。4位は島根県連。5位は岐阜県連。有権者比はこの1～5位までが3.41～2.36までの率であります。続きまして下位5位は武士の情けでワースト5位グループとしまして北から申し上げます。宮城県連、埼玉県連、千葉県連、大阪府連、兵庫県連。これは残念ながら5県連とも0.5％台であります。
次に国会議員についてご報告をさせていただきます。1位が武田良太さん。2位が堀内詔子さん。3位が二階俊博さん。4位が野田毅さん。5位が小泉龍司さん。6位が寺田稔さん。7位が茂木敏充さん。8位が宮腰光寛さん。9位が森山裕さん。10位が根本幸典さん。
次に衆参を合わせました下位10人の方々でありますけれども、これも50音順で、武士の情けでやっております。石井浩郎さん。井上貴博さん。小田原潔さん。越智隆雄さん。津島淳さん。中泉松司さん。原田義昭さん。村井英樹さん。山崎正昭さん。山田美樹さん。以上10名が大いに頑張って欲しい方であります。
以上です。
質疑応答
- NHKです。まさに今日、衆参で予算委員会の集中審議が行われましたけれども、森友の報告文書や加計学園を巡って総理が面会をしていた記録があったということが発覚してからの予算の集中となりましたが、この評価を。そして野党は引き続き中村知事の参考人招致ですとか加計理事長の証人喚問等を要求しておりますが、この必要性について改めてお願いいたします。
- 加計学園の一連の報道があった後の初めての集中審議でございました。この間にその発言の真意については学園側からもコメントが出たと承知しております。総理は今までもこの問題については真摯な答弁を繰り返してきたと思っておりますので、新たな展開が無ければ参考人等の要求については委員会の現場の方でご判断をいただきたいと思っております。
- 時事通信です。野党側からは愛媛県文書に対する加計学園側のコメントとして、加計学園はいわゆる総理に会っていないのに会ったということを伝えてしまったというコメントを出されたわけですが、それについて総理の方から真意を質すべきなんじゃないか、学園側に聞くべきなんじゃないかというような野党側からの指摘が多数出ておりました。学園側のコメントについて、与党としてなにか質したり等のお考えはありますか。
- 特別考えておりません。学園側の方は多分今日の集中に間に合うような形で何らかの意思表示をされた結果なんじゃないかなと推測しております。
- 産経新聞です。関連ですが、学園側から出たコメントそのものについての評価はどのように感じておられますか。
- これは学校法人が出したコメントなんでお答えする立場にないと思います。
- 時事通信です。今日の衆参の集中審議を受けて、代行としては全部見られては無いと思いますが、印象としてこの森友・加計問題について説明は政府側として尽くしているという風に見ておられるか。現状の審議の状況をどのように受け止めておられますか。
- 全ての委員会を見ていたわけでは無いので分かりませんけれども、同じ質問の繰り返し同じ答弁の繰り返しが続いているような印象を受けました。何かを答えても、なかなかそれを了としないところの繰り返しがなされているんじゃないかなという印象を受けましたので、なかなか着地点と言いますか、最終形が分かり難いところがあるのかなと思います。
- 読売新聞です。党員獲得についてですが、この上位の先生、例えば武田良太さんが大体どれぐらい取っていたのかということ、また最下位の先生がどのぐらい取っていたのかということについて。またワースト10位の先生について、確か1000名という目標を掲げていたと思いますが、取れなかった先生に対してペナルティ等はあるのでしょうか。
- （山口組織運動本部長）1000名に到達していない方については、一人2000円を各都道府県連にキックバックするということです。
- 読売新聞です。一番多い先生は何人ぐらいで、一番少ない先生は何人ぐらいですか。
- （山口組織運動本部長）一番多い人数は武田良太さんが11,244人。ちなみにワーストワンの方については武士の情けで差し控えます。
- 産経新聞です。名前は結構なので。
- （山口組織運動本部長）3桁でございます。
- 北海道新聞です。日露首脳会談について、プーチン大統領が再選を果たして国内基盤を安定化させてから初めての会談ということで、一定の前進を期待する見方もありますけれども、共同経済活動に成果は見られても領土問題解決に関しては目立った成果が見られなかったという見方があります。会談をどのように評価をされますか。また日露外交の政府の姿勢、今後どのようにあるべきだとお考えですか。
- 先ほど小泉筆頭からご報告がございました通り、プーチン大統領と10時間近く時間を共にして様々な深い議論をしたということを総裁からもお聞きをしました。領土問題については仰るように具体的な途中経過については示すことは出来ませんでしたけれども、しかし一方で飛行機による墓参については可能ならば7月には実施をしたいと明確にご報告をさせていただいたところでございまして、一歩大きな前進があったんじゃないかと思います。経済活動についても、かなり具体的な業種ですとかあるいはその内容についても話し合いをしたとお聞きをしておりますので、今後さらに信頼関係を積み重ねて、この北方四島の有効活用または一括返還に向けて引き続きの努力を政府がしていただけるものだと思っております。
- 時事通信です。山口本部長にお伺いします。1000人に未達の方、ワースト10位の方のご紹介を頂いたのですが、1000人未達の方は自民党の全国会議員の中で何人ですか。
- （山口組織運動本部長）約2割です。衆議院で到達している方が75%。参議院が82%。トータルで80%の方が到達をしておりますので、残り2割の方がしていない。一昨年も総務会で発表の了解を得たんですが、1年待って、今年度は総裁、幹事長からもご了解をもらいましたので発表をする。これは決して悪い人を発表するのではなく、要するにこれだけ頑張っている人もいるんだからという意味もありますし、また頑張っている人も公表されることにより、またより一層頑張っていこうという気になりますので、そういう意味でやっております。そうご理解をいただければ。
- 時事通信です。2割の方が2000円のペナルティということですか。
- （山口組織運動本部長）未達成ですからね。
- 共同通信です。関連して党員数について、今回発表をして来年は統一地方選なり参議院選が控えております。今回発表したことで今後の選挙にどう繋げていきたいかという点はいかがでしょうか。
- （山口組織運動本部長）党員獲得イコール選挙運動ということではないと思いますけれども、地域で色々と党員活動をするためにはわれわれ自民党は予算が必要でなければならないですから。それが結果的に党員集めになるのではないかなと思っています。
- 共同通信です。新潟県知事選の件が役員会でも出たと思うんですが、自民党は推薦では無く支持という形で政党色を弱めたという形になると思うんですが、結果は今後の政権運営にも影響をすると思います。改めて党としてどのような支援をしていきたいとお考えですか。
- 支持という内容ではございますけれども、わが党としては連立を組む公明党の皆様と全面的な協力をしながらしっかりと候補者の当選に向けて努力をさせていただきたいと思います。推薦より低いレベルで応援をするかと言われればそうではなくてですね、推薦や公認と同等にしっかり責任を持って応援をしていきたいと思っております。
- 朝日新聞です。党員獲得数に関しまして、ワーストワンは3桁という数字ですけれども、何百人台かを申し上げることは出来ないでしょうか。
- （山口組織運動本部長）100人台です。ですから一番多い人の百分の一です。アバウトですけれども。