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記者会見

政府四演説を受けて 二階俊博幹事長会見

平成29年1月20日(金)15:47~15:58
於:院内第14控室
二階俊博幹事長

質疑応答

Question
テレビ東京の篠原です。政府四演説が終わりましたが、感想をお願いいたします。
Answer
総理自身、大変張り切って未来を拓く国会という思いを込めて所信を述べられた。われわれはすべての点において総理の方針を支持するものでありますが、とりわけわれわれ同志の意見を聞いてみても、きょうの演説等については大変同感というか同調する声が強かった。どんなところに強かったかと言われれば、沖縄問題等についてはっきりと考えを述べた。沖縄の基地負担軽減について、これを安倍内閣としてしっかり取り組んでいくということでありますし、今度のことで注目するのは、ロシアのプーチン大統領との関係において、今日のこの機運にロシア外交に弾みをつけるという意味で自らができるだけ早い機会にロシアを訪問したいということを本会議で明確に述べられた。こういうことがまさに積極的平和主義ということにもつながるわけだと思いますし、自ら自信のあるところですが、経済の好循環ということを大変強調しておられたということに私どもの同志の間でも共感を得たところです。下請代金の支払いについての通達の見直しということに言及されておりましたが、これもうずいぶん古い時代から下請代金支払遅延防止法という名前の法律がある。下請代金を引っ張ったらだめですよという法律が早い時代からあったのですが、実際は力関係でなかなか法律のとおり行かないわけですよ。私は、ここから先は政治の責任だと思っておりますから、下請代金の問題についてはしっかり注視をして、下請けの立場の弱い皆様を自民党はしっかりバックアップしていく。そのために下請問題についてやはり現在の下請けを使っておられる人たちに対する期待というか、しっかりやってもらいたいということと同時に、そうした企業を使っている大企業の皆さんにもこのことに対して注意をお願いしておきたい、もっと言えば促しておきたいと思います。
Question
テレビ東京の篠原です。総理の演説の最後に憲法審査会についての言及がありましたが、この国会での憲法審査会での議論をどのように進めるお考えですか。
Answer
私は総理の演説は今、ご説明のありました通り、確かに一歩前進であると受け止めております。憲法問題というのは非常に微妙であり複雑であることに違いありませんが、 もう戦後70年経って憲法問題を見直すということに対して、国民の皆さんの間にもそう違和感というか唐突という受け止め方はないのではないか。そうなれば、ここらでこの問題を俎上に載せて具体的に意見交換、審議をしていくことが大事ではないか。何となく憲法問題を避けて通っているような形に取られるようなことがあってはいけないわけで、われわれは憲法問題に真正面から向き合っていくべきだ。そろそろそういう時だと思っています。
Question
テレビ東京の篠原です。できればこの国会で憲法改正の成案というか選択肢を作り上げたいというお考えですか。
Answer
成案というところまではいくかどうかこれからやってみなければ分かりませんが、ただ議論してもしょうがないんですから、成案を得るべく努力したいと思っています。
Question
テレビ東京の篠原です。総理の演説の中で、プラカードを掲げた野党を念頭に置いた批判がありましたが、この点についてはいかがですか。
Answer
やはり相当気に障っていたのでしょうね。外のグラウンドかどこかで何かするなら別ですが、少なくとも神聖な国会であるということを言われている以上、この神聖な国会のなかにプラカード、もっと別の道具でも同じですよね。そういうものを持ち込むというのは、そういうことをしていいか悪いかというような子供でも分かる話で、これはいやしくも国権の最高機関と憲法に謳われているその神聖な場所にそういうものを持って走り回るということがいいかどうかというのは、これはせっかくのお尋ねですが、回答を申し上げるに値しない。このくらい思っています。皆さんのご協力を得て、そういうことが今後この国会から無くなっていくよう努力をしたいと思いますし、皆さんのご協力もお願いしておきたいと思います。
Question
NHKの田尻です。きょうの演説を聴いて、野党をけん制したような形でしたが、総理の思いをどのように受け止められましたか。
Answer
あの程度でよかったと思います。そんなに総理がかっかして言われるほどの問題ではない。しかし政党間でまた何か機会があるときに、そんなことはお互いにつつしもうではないですかというようなことで話をしたいと思います。
Question
時事通信の水谷です。米国との関係について、総理の姿勢をどのように見られましたか。
Answer
私は総理の姿勢を100%大変結構だと。われわれは米国と日本との間の戦後の歴史、そして今を起点としてトランプ氏が米大統領に就任されるこの時を起点として、さらに日米関係は大きく躍進をしなければならない。そういうときにあたって、総理の今日の施政方針は極めてタイムリーであり、的を射たものだと思っております。称賛の拍手を送りたいと思います。
Question
朝日新聞の山岸です。きょうの総理の演説は「新しい国づくり」がキーワードだと思いますが、全体像として何を目指していくのか、憲法の問題以外はまだ示されていないと思いますが、幹事長はこれについてどのように理解されていますか。
Answer
まだ今、具体的なことではなくて、新しい国づくりにこれから進んでいくのだという決意というか、そういうお考えの一端を示されたのだろうと思いますが、われわれはこれからも日々、新しい国づくりに向かって歩んでいかなければならない。そんな思いできょうのお話をすんなりと受け止めております。新しい国づくりだから何か構えろというのではなくて、新しい国づくりは新しい国づくりだと思っています。