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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成29年1月20日(金)10:30~10:50
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、きょうから国会が開会された。28年度第三次補正予算、29年度本予算を早く通すことが最大の景気対策になる。緊張感を持って政府を支える。トランプ氏が米大統領に就任されるが、予断を持たずに大統領になってどのような政策を進めていくかを見極めていきたいということでした。
私(二階幹事長)からは、本日から第193回国会が始まる。6月18日まで150日間、誠心誠意国会運営に当たりたい。各役員のご協力をお願いしたい。次に、昨日、衆参正副議長から天皇の退位等についての立法府の対応に関し基本方針の説明があり、各党各会派に対し意見聴取が行われた。わが党は、衆参幹事長と幹事長代理の計4名で出席し、(1)国民の総意を見つけ出すことは、立法府の重大な責任である、(2)各党各会派から個別に意見聴取することは適切であり、わが党としても速やかに意見集約に取り掛かる、(3)両院正副議長は、各党各会派の意見の共通部分を見つけ出し、制度の骨格的事項について合意形成されるようご努力頂きたい、(4)具体的な意見聴取の時期は、各党各会派におけるとりまとめ状況にも配慮いただきたい、以上4点を申し上げた。わが党の対応については、来週にも安倍総裁から方針が示されると考えているということを申しました。
松山参議院国対委員長からは、24日(火)、25日(水)で代表質問を行う。わが党から吉田参議院幹事長と岡田参議院幹事長代理がやることとなったということでした。
古屋選挙対策委員長からは、京都2区は元国交省で伊東良孝衆院議員の秘書の繁本護氏(44歳)を支部長に選任することになったので支部長選任の手続きに入りたいというご報告がありました。

以上です。

質疑応答

Question
NHKの田尻です。きょうから通常国会が開かれますが、党としてどう運営していきたいとお考えですか。
Answer
きょうから150日間の国会が開幕されるわけでありますが、今国会にもたくさんの重要議題が山積すると見通せますので、例えば天皇退位の件について立法府の対応に関し今後どう対応していくか、これも大変重要な課題でありますので慎重に対応してまいりたいと思います。まだ提出法案等がすべてそろっているわけではありませんので、今からいちいち申し上げられませんが、いずれにしてもこの国会中に対応するというテーマはたくさんありますのでこれについて一つ一つ丁寧にやっていきたいと思っております。改めてマスコミの皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。
Question
NHKの田尻です。公明党や維新の党との関係についてはいかがですか。
Answer
公明党との関係では長い、18、9年になる共闘というか共同生活というか一緒にやってまいりました関係で、そう違和感のあるような意見が両党の間で飛び出してくるとは思いません。特に公明党との関係においては私の方のいわゆる幹事長及び国対委員長間で週一回、議題があろうとなかろうとわれわれは公明党と綿密な話し合いを行っております。今のところすぐ皆様にご心配をいただくような問題点はないかと存じます。
Question
朝日新聞の山岸です。党務の面で、本年の党大会では総裁任期延長が議題になるなど節目の年となりますが、重点的に考えていることや党務についてのお考えについてお願いいたします。
Answer
党務については、3月に党大会があります。そこで総裁の任期等についてもお諮りをしたいと思っている案件もありますし、そのほかにもこれから3月までの間にまとめていくべき党のこれからの展開についていろいろあろうと思いますが、それを一つ一つ丁寧に慎重に対応していきたいと思っております。今のところ大きな問題があるとは考えておりませんが、3月までの間にいろいろな問題についてはいずれにしても丁寧にやっていきたいと思っております。ご協力をお願いいたします。
Question
時事通信の水谷です。文部科学省の天下りあっせんの問題についての受け止めと、今後政府にどのような姿勢で臨まれるお考えですか。
Answer
まだ新聞で拝見した程度でありますから、内容については詳しく承知しておりませんが、そのうち文科省から説明があろうと思いますし、大臣からも連絡があろうかと思いますから、それを待って対処したいと思っています。
Question
NHKの田尻です。この問題にはどのような対応が必要だとお考えですか。
Answer
新聞の報道だけを見ますと、こうした事態はないに越したことはないというかないことが当然のことのように思いますが、こういう問題が出てきた以上、他に問題点はないのかということくらいは党としては政府に質しておく必要はあると思っております。
Question
テレビ東京の篠原です。今夜、トランプ氏が米大統領に就任しますが、日米関係は今後どのようにあるべきだとお考えですか。
Answer
これはアメリカの国民が選んだ大統領です。われわれの方からこれに対して意見を求められているわけでもありませんし、またわれわれが他国の大統領に対してその大統領が適切であるとかそうでないとかというようなことを言及すべきでないと思っております。新大統領が国民の期待に応えて、あるいは自由主義諸国との関連をそれぞれの国の期待に沿い得るようなことで、国際社会で諸問題に共通して対処していけるようになれば私は大変結構なことだと思っておりますが、いずれにしても就任直前でありますから、ご就任のうえにどういう政策を打ち出されるか、これもわれわれは慎重に見守っていく必要があって、まだ就任なさらない以前に他国の民主主義の選挙で選ばれた大統領に対していろいろ意見を発することは、私はむしろ礼を失しているのではないかとさえ思っております。
Question
テレビ東京の篠原です。日米首脳会談について、幹事長は現状どのような報告を受けているのでしょうか。
Answer
まだ確たる皆さんに発表すべきような報告は受けておりませんが、直近においては、最も重要なわが国の外交問題と思っておりますから、政府はしっかりやっているでしょうが、機会があったらまた確かめておきたいと思います。
Question
TBSの室井です。昨日、総理と外務大臣が会談し、駐韓大使の帰任を当面見送ることを決めました。この対応について幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
外交は常に国内外に及ぼす影響が大きいわけですから、一本化をして対処すべきだと思いますから、政府と異なって意見を申し述べるのはいかがかと思いますが、政府は国民の期待に応えてしっかりした外交を展開してもらいたい。この一言に尽きると思います。
Question
朝日新聞の山岸です。無所属議員の政調部会へのオブザーバー参加について、先日何人かの議員が再考を求めて党本部を訪れましたが、幹事長はこれについてどのようにお考えですか。
Answer
党内からの意見ですから耳を傾けるのは当然ですが、できるだけ自民党は円満に党運営をしたいというのが私の基本方針でありますから、できるだけその程度のことで騒ぎが起きないように努力していきたいと思います。