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記者会見

役員会後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年11月7日(月)17:44~17:54
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からのご挨拶で、与党と力を合わせ、TPPやパリ協定の成立に向け努力したい。党の一層の協力を要請するということでした。
私(二階幹事長)からは、国会は、TPP関連法案の採決をめぐっていよいよ大詰めに来ている。政府・与党一体となってあらゆる事態に対応できるようにしよう。また、一昨日は世界津波の日。地震・津波防災訓練にかかわる取り組みがこの1週間(10/29~11/6)全国各地で行われ、11省庁、10道府県、143市町村、97の民間企業や団体において避難訓練が実施され、私どもの方針に対してこれらの関係先がご協力をしてくださった。深甚なる敬意を表したいと思う。津波防災と避難行動への意識を高めていくため、毎年着実な取り組みを続けていくことが何より大事だ。その一環として、11/25~26には高知県黒潮町にて、日本を含む世界30カ国から高校生約350名を招き「高校生サミット」を開催する。次世代を担う世界中の高校生とともに、津波防災への意識を高める良い機会となるように努力したいということを申し上げました。

以上です。

質疑応答

Question
朝日新聞の山岸です。TPPの衆院通過について、役員会ではどういった議論があったのでしょうか。
Answer
関連法案の採決を巡って、表での委員会のことはご承知のとおりであります。その側面というか裏では国対委員長を中心として野党の皆さんと再三再四、誠心誠意テーブルについてご議論いただくことの交渉をしてまいりました。大体のところはご理解いただいていると承知しておりますが、今後においてなお一段と努力して、総理の言う言葉がこの頃合言葉になっておりますが、「丁寧に丁寧に」とおっしゃっておりますから、そのようにやらせていただくという方針であります。
Question
朝日新聞の山岸です。10日の本会議採決などといった日付の議論はなかったのでしょうか。
Answer
日付の議論は国対の動向との関係もありますから、こちらから何日にやりますと言うわけにはいかないと思いますので、現場に任せてあります。
Question
NHKの田尻です。TPPに関する先週からの流れを幹事長はどう受け止められていますか。
Answer
われわれは一日も早くわが国の方針を国内外にお示しすることが法案の性格上、重要だと思っていましたが、それがかなわなかったわけです。ですから、そのなかで最短距離はいつかということを探りながら今、国会対策をやっていただいているわけですが、現在の状況を見て論評するにはちょっと課題が難しすぎますから、もう少し慎重に見守っていきたいと思っています。
Question
NHKの田尻です。かなわなかったということですが、それは大統領選の日程も踏まえてという趣旨ですか。
Answer
政治はいろいろな条件、いろいろな問題というのをいつ何が起こるかわからない状況のなかでできるだけ早く結論を出していきたいと思うのは当然のことでありますから、その線で進んできたのですが、やや時間がかかりすぎているきらいはあります。否めません。
Question
共同通信の池田です。8日のTPP採決見送りについて総理からご発言はありましたか。
Answer
特にありません。国会の審議には総理はいちいちああしろこうしろとはおっしゃらないでしょう。
Question
時事通信の水谷です。国対委員長からはどのようなご報告があったのですか。
Answer
TPPは明日の本会議は見送る。パリ協定はじめ11件の上がり案件の処理をすることになったというご報告がありました。
Question
朝日新聞の山岸です。今日の午前中では8日採決という日程も出ていたようですが、その辺りの経緯について、幹事長からご指示があったのかも含めてお願いいたします。
Answer
これは現場が相手の党と相談しながら対応していますから、これはこれで現場の交渉状況を尊重するという以外にないと思いますので、私から個別の指示等は申し上げておりません。
Question
産経新聞の澤田です。TPP採決が10日以降になったことで、会期延長の議論が高まっていると思いますが、幹事長はこの辺りについてどのようにお考えですか。
Answer
まだまだ政治的にどうしようもないという状況ではありません。今日まで延び延びになってきた理由も交渉されている議員は皆承知しているわけです。彼らのご判断に任せているわけです。ここまで来てじっとこれを見守っていく以外にないと思っています。
Question
朝日新聞の山岸です。大統領選前の衆院通過はある意味で総理も大変こだわりがあって、日本が外交を引っ張っていくのだといったお話もあったかと思いますが、それが果たせなかったことによる外交へのダメージについて幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
深く考えたらただ今ご質問のような趣旨もあるのかもしれませんが、私は、物事を単純に考えれば、それほどのことはないと思っていますから、やむを得ないと思っています。