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記者会見

谷垣幹事長・井上公明党幹事長ぶら下がり (与野党幹事長・書記局長会談終了後)

平成28年4月26日(火)13:54~14:01
於:院内常任委員長室前

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

【谷垣禎一幹事長発言】

今、与野党幹事長・書記局長会談を開きまして、私どもの方から2点、お願いをしました。一つは、TPPについて、野党のいろいろなご協力もあって一定程度審議は進んできているのだが、今国会中に最後まで結論を得るというのはいささか時間的にも厳しくなったので、それは我々も今国会での成立というのは断念して、次期国会でご協力をいただいて仕上げたいというのが第一点でございます。それから第二点は、熊本・大分の地震について、政府では補正予算を組もうということを決断しましたので、5月13日(金)に今のところ閣議決定をして国会提出を予定しているが、こういう被災復興のために不可欠のものであるので、これについては速やかなご審議をお願いしたい、速やかにご審議をしていただいて成立を図ることにご協力をいただきたいという2点をお願いいたしました。それぞれ細部にわたっては各党ご意見があるものの、この際、第一点のTPPについて、今国会では成立を断念するということであれば、それには異存はないというのが各党のお応えであったと思います。それから二点目については、補正予算は震災対応に限るのだろうなとか、あるいは仮設住宅のあり方などいろいろそれぞれのご意見はありましたが、当然、この震災復興には必要なもので、基本的にはそれで協力するにはやぶさかではないというご返事を各党からいただいたということです。

【井上公明党幹事長】

今、谷垣幹事長からあったとおりでございます。TPPについては、この国会は継続をして次期国会で成立を期したい。それから二点目は、今回の地震について補正予算を5月13日(金)目途に国会提出した後は速やかに成立にご協力いただきたい、この2点を野党側に提案をさせていただいて、おおむね了解、特にTPPについては廃案にすべきというご意見もあり、秋に成立を期すにしても審議しやすい環境をつくるべきではないかというご意見もあり、様々ありましたが、これは与党としての対応でございますから、そのことを申し上げたということでございます。補正予算については皆さん、必要なことはきちんとやるべきだと、特に補正予算は震災対応に限定するということの確認がございましたので、その辺については、我々はそういう理解をしておりますが、今後、政府・与党の間できちんと協議をしてやりたいと思っています。

質疑応答

question
(代表質問)テレビ東京の橋本です。補正予算の審議日程については何か議論はありましたか。
answer
(谷垣幹事長): 具体的にどのくらいということはまだ申し上げておりません。ただ、速やかに審議をして成立させていただきたいということです。
question
(代表質問)そのほかの議題はありましたか。
answer
(谷垣幹事長): ありません。
question
NHKの瀧川です。補正予算の規模感については、限定するということですが、何か目安は示されたのですか。
answer
(谷垣幹事長): 特に、我々の方から目安を言っているわけではありません。
question
NHKの瀧川です。今回、野党側から補正予算については協力が得られる見通しが立ったということだと思いますが、これについて幹事長はどうお考えですか。
answer
(谷垣幹事長): これは復興のために不可欠なものですし、それから現実にいろいろな首長さんなどのお話を聞いていましても、やはりいろいろなことをどんどんやっていかなければならないが、その財政的な負担がどうなのかということをやはり不安に思いながら各首長さんは仕事をしておられるので、それがやはり例えば激甚災害なら激甚災害指定、それからこういう補正予算がきちんと組まれるということがあれば、首長さんたちも安心していろいろな対応に臨めるということもあります。ですから、各党も当然、そういう認識は与党と共通のものがあると思いますので、ご理解をいただいた、これは大変ありがたいことだと思います。
question
NHKの瀧川です。井上公明党幹事長、これから野党から要望もあると思いますが、どのように対応されていくお考えですか。
answer
(井上公明党幹事長): これは本日も、予算の中身、おそらく予備費的なものが大宗を占めると思いますが、その使い道について野党の皆さんの意見もぜひ受け止めてもらいたいという趣旨の話がございましたので、必要な野党のご意見についても、こちら側としてもしっかりと、これは被災者の皆さん、被災地に必要なものであれば当然、それを参考にして執行していくということは当然だと思いますので、そういう方向で我々としても協力したいということです。
question
TPPについては、特別委員会の審議そのものもやめてしまうのか、それとも審議は続けるが採決までは行わないという方針なのか、いかがですか。
answer
(谷垣幹事長): 私どもは廃案にせよというご意見もあったわけですが、それからこれ以上なかなか審議の実施は難しいのではないか、あるいは審議のあり方等ももっと工夫をせよというご意見もございました。ただ私どもは、これは要するにまだ審議時間も十分できていないのに無理やりここで強行するというようなことは控えなければならないと思っているし、今後、審議の仕方もいろいろ工夫できるところは我々としても工夫したいので、できれば審議を積み重ねていただきたいと思っているわけであります。
question
国対や筆頭間でまたやってほしいということでしょうか。
answer
(谷垣幹事長): 特に本日はそこまで詰めて話はしておりませんが、また国対等、現場等ではいろいろお話があるのではないかと思います。