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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党協議会後)

平成28年3月22日(火)12:24~12:32
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の政府与党協議会ですが、まず菅官房長官からは、北朝鮮問題について、政府として米韓両国など関係国と連携して対応しているが、北朝鮮に自制を求めるとともに、国民の生命・暮らしを守るため、与党とも連携しながら警戒態勢に万全を期していきたい。また、予算審議を進めていただいているが、最大の景気対策であるので、一日も早く成立させて国民に届けられるよう政府としても緊張感を持ってやっていきたい。それから、政府・与党連携して政策を進めていきたいということでした。
私(谷垣幹事長)からは、まず北朝鮮の問題について、昨日、北朝鮮が飛翔体を発射したわけですが、2月7日、3月10日、18日と弾道ミサイル発射、これは明白な安保理決議違反行為でありますが、それに続く北朝鮮の挑発行為は断固許されるものではない。さらなる挑発行為に出る可能性もあるので、政府においては米韓等々と緊密に連携して、情報収集、警戒監視に万全の態勢を取っていただきたい。また、予算委員会は大詰めを迎えているわけですが、関連法案と併せて成立に向けてよろしくお願いする。年度末を迎えるので、日切れ法案の処理も含めて、政府・与党緊張感を持って対応していきたい。それから、衆議院選挙制度改革については、大島衆議院議長が各党との調整を行っていただいているので、それを見守って協力していきたい。また、北海道5区補選も告示まで3週間となり、各地域で総決起大会が行われている。勝利を目指して自公協力していきたい。それから、参議院選挙の自公選挙協力も、選対委員長間で最終調整をしており、早ければ今週中にも合意できる見通しで、しっかり協力態勢を構築していこうということを申しました。
佐藤国対委員長からは、本会議日程、日切れ法案などしっかり処理していくということでした。
吉田参議院国対委員長からは、本会議の日程と、本会議、予算関連法案、日切れ法案等々の年度内成立を目指していきたい。
溝手参議院議員会長からは、参議院の候補者調整がうまくいっているので、引き続きしっかりやっていきたいということでした。
伊達参議院幹事長からは、最後の追い込みをしっかりやっていきたい。それから、北海道5区補選について、いよいよ北海道新幹線も開業するので、この弾みで補選も勝利したいというご発言がありました。

以上です。

質疑応答

question
NHKの瀧川です。平和安全法制が29日(火)に施行することが閣議決定されました。この意義と、この間の世論の変化について幹事長はどうお考えになっているか、また理解を求める活動を党としてもされてきたと思いますが、これについて今後はどのように対応していくおつもりでしょうか。
answer
この平和安全法制関連は、今の日本を巡る情勢にきちんと対応できるものをつくろうということで、大きく言えば日米安保プラス自衛隊というものをしっかりやっていこうということだろうと思います。常々私が申し上げていることでありますが、こういう安全保障体制の議論も今まで何度か、この何十年かの国会のなかでいろいろな議論があったわけですが、やや先祖返りしたような議論になって、必ずしも現状の問題点というものを十分に審議するようなことにはなっていなくて、いわば建前の議論というと言葉が適切かどうか分かりませんが、そういうことで極めてイデオロギー的というか、現実の実情に合った議論では必ずしも野党の皆さんはやってこられなかったと思います。理解が進んだかどうかは、これはいろいろですが、しかし世論調査をしてみますと、やはり今、北朝鮮の脅威を感じておられる方がかなり多数に上る。そのなかで、ではそれにどう対応していくかというのも、先ほど申し上げたような、日米安保プラス自衛隊と考えておられる方が多いので、国民意識とそうかい離したものではないだろうと私は思っています。ですから、そういう理解が段々進んできているということはあると思います。そういう状況ではないでしょうか。
question
共同通信の小笠原です。野党は平和安全法制の廃止法案を提出していますが、参議院選挙で平和安全法制の是非自体が争点になり得るかということについて幹事長はどのようにお考えですか。
answer
私は、どちらかというと、昨年のそういうイデオロギー的な議論のいわば後遺症としていろいろ法案などを出してきておられると思います。ですから、この間もご質問を受けましたが、あまり熱心に審議されようとしているとは私は思っておりません。共産党は比較的野党のなかでは前向きに審議をせよとおっしゃっているようですが。新聞によると安倍総理が拒否しているみたいな話がありましたが、それは事実と違うと思いますね。あまり審議をなさりたくはないように私には見えております。
question
時事通信の越後です。先ほど議運でTPP特別委員会の設置が決まりまして、委員長の人事にこれまで西川公也衆議院議員の名前が挙がっていますが、現状の与党としてのお考えをお願いいたします。
answer
しっかりした委員会運営ができなければいけませんのでね。重厚なメンバーでつくっていきたいと思っておりますので、そろそろそういうこともはっきりしてくると思います。
question
時事通信の越後です。本日の時点ではまだ決定はされていないということですか。
answer
いや、もう私からは佐藤国対委員長に「こういうことでやってほしい」ということは申し上げてあります。
question
時事通信の越後です。西川公也衆議院議員ということですか。
answer
はい。