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記者会見

谷垣幹事長ぶら下がり (選挙制度改革 衆議院議長面会後)

平成28年3月14日(月) 9:40~9:47 於:院内第14控室
谷垣 禎一幹事長

質疑応答

Q
(代表質問)テレビ朝日の村上です。本日は自民党からどういったお話を大島衆議院議長にされましたでしょうか。
A
まず大島衆議院議長からは、前回もわが党からお聞き取りをいただいたわけですが、その後、各党と接触をされたわけです。それを基に、各党の概ねのご議論についてはご議論があるわけですので、それを踏まえて自民党はさらにどう詰めていくのか。特にアダムズ方式に関して、私どもは今まで安倍総理が国会でご発言されていることがいくつかございます。アダムズ方式を中心にとか、あるいは法案のなかにもそれを書き込むことも含めて検討中というような議論もございますので、そこはもう少し煮詰めてくれというのが大島衆議院議長からのご要請でした。私どもも今週中、平場を踏まえてもう少し詰めなければいけません。また、私どもの方からもアダムズ方式の問題点、いくつか指摘をさせていただきまして、特にアダムズ方式をやると、例えば今の福島など、ああいう被災地を削らなければいけないとか、アダムズ方式を採用してやっていくと、そのときの一選挙区あたりの有権者という数と比べますと、一番多いところが福島だということになって、東京などよりも上にくるなどという、ちょっと一般的に考えると、アダムズ方式は元々最少県をなくさないようにということがあったのでしょうが、ややひずみが出てくる体制もあって、そういうことを、私どもは平成32年国勢調査のときに次の方式を入れるというのですが、アダムズ方式も完ぺきな方式ならともかくいくつか問題もあるので、その間、もう少し具体的に良し悪しというか問題点を詰めていく機会が欲しいのだということを申し上げました。ただ、それはここから先の話ですので、自民党の案としては、今週中に平場を開いてもう少し詰めますというお話をしました。
Q
(代表質問)平成32年のアダムズ方式導入というのが焦点になっていると思うのですが、その点についての方針というのはお話になったのですか。
A
ですから、アダムズ方式自身も、あたかもアダムズ方式というのが独り歩きしていますが、アダムズ方式自身のなかにも問題がある。その問題をどう議論していくのか。現実の適応を含めて、そういう機会が欲しいということは本日、申し上げたわけであります。
Q
(代表質問)アダムズ方式の導入時期を巡っては、各党開きがあるように見えるのですが、3月末のゴールに向けてどのように理解を求めていくお考えでしょうか。
A
誰にですか。
Q
(代表質問)3月末までに決めたいということで大島衆議院議長もおっしゃっていますが、各党開きがあるなかで、いかがですか。
A
それは各党開きがあるでしょう。しかし、私どもは私どもなりの答申の読み方のうえで今まで言ったようなことを申し上げているわけです。
Q
(代表質問)今週、もう一度平場を開くとおっしゃっていますが、もう一度平場を開いたなかで自民党として決定するということですか。
A
決定するというか、要するに、決定するなかにはいろいろ決定の仕方もあると思いますのでもう少し煮詰めたい。今までは割とふわっとした形で各党協議ということで、あまり煮詰めないでふわっとした形で各党協議に入ろうと考えていたわけですが、大島衆議院議長はもう少し自民党の考えも煮詰めてほしいということですので、それならもう少し議論を煮詰めましょうということであります。
Q
NHKの瀧川です。方向性としては、安倍総理がおっしゃっているように、平成32年の国勢調査でアダムズ方式を導入するということですか。
A
アダムズ方式を導入するということはまだ私どもは一度も言っていません。アダムズ方式を中心にとか、そういうことは言っておりますが、むしろアダムズ方式には問題点はあるのです。少しそういう問題点なり、あるいは「修正アダムズ方式」というのがあるのか分かりませんが、選挙制度というのはいつも完璧なものはありませんから、ある意味ではより良いものがあればそのより良いものを出す努力も必要だろう。だから私どもは、今、党内にある議論は少しそういうものの、平成32年までの間に、決め打ちでというよりも少しその辺の知恵が出てくるかもしれないというような議論はあるわけですので、その辺を本日は申し上げましたが、さらにその辺りもどのようにわが党のなかで考えていくのかもう少し煮詰められれば煮詰めたいと思っています。
Q
NHKの瀧川です。党の考え方をまとめるのはいつまでにという期限についてはいかがですか。
A
今週中にある程度もう少し煮詰めてほしいということがありました。要するに、その後はまた大島衆議院議長がどうされるか、大島衆議院議長もそれによって各党の調整をしようとされているのか、例えば自民党の考え方が出てくれば、それに対してほかの党はどう考えるのかお聞きになるとかいうことはあるのだと思いますが、本日は特にそういうご指示があったわけではありませんで、今週中にもう少し煮詰めてほしいということでした。
Q
日本経済新聞の田島です。今度の国勢調査が出る平成32年までに議席配分方式を決めればいい、今の時点で決める必要はないというお考えなのですか。
A
つまり、ある意味で書き方は簡単なのですね。全部アダムズ方式でこうと法律に書けば、それはもう決め打ちですね。もう少し問題点があるのを議論するのはどの場で議論するのかというのは、まだ我々は考えを固めたわけではありませんし、「こうしなければいけない」と言っているわけでもありません。それから、やはり今までの経緯から見ても、やはり結論は出さなければいけませんが、そういったアダムズ方式の問題点というようなものをどういう場で表現する、集約していく、あるいは改善を求めていく、そういう道筋があり得ないかということを本日は申し上げたわけで、まだその辺も党内でもう少し煮詰める必要があると思います。
Q
日本経済新聞の田島です。大島衆議院議長はかねてからアダムズ方式の導入を明言するよう自民党に求めていましたが、それに対して本日、大島衆議院議長からどのようなお話がありましたか。
A
明言というよりかは、自民党のなかでもう少し煮詰めてほしいというお話だったと思います。