ニュースのカテゴリを選択する

記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成28年3月7日(月) 17:40~17:50
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からは、東日本大震災から5年を迎える。被災者の力で復興が進んできたが、まだ厳しい生活を強いられている方々がたくさんおられる。「東北の復興なくして日本の再生なし」、総力を挙げて復興に尽くしていきたい。また、5年前は野党だったが、遅れる復興、低迷する経済を何とかしてほしいという国民の声に推されて政権復帰した。この原点を忘れることなく、謙虚に国民の声に耳を傾け政権運営していきたい。党大会もそのことを確認して参議院選挙に向けた大会にしていきたいということでした。
高村副総裁からは、参議院の予算審議も順調に進んでいるがよろしくお願いしたいということでした。
私(谷垣幹事長)からは、参議院は順調に進めていただいているがよろしくということを申し上げました。また、選挙制度改革については先週、大島衆議院議長の所へ伺いまして、党内の議論、あるいは党の基本方針について報告した。大島衆議院議長は、各党の話を聞いて、3月中に何らかの結論を出すという方向で努力したいということをおっしゃっておりました。それから、10日(木)に熊本県知事選挙が告示されますが、勝利に向けて万全を期したい。衆院北海道5区補選も、多くの議員に現地入りしていただいております。今週12日(土)に江別市の総決起大会がありまして、これは馳文科大臣に行っていただくわけですが、これを皮切りに、各地区での総決起大会が開催されていきます。必勝態勢をしっかり構築していこうということを申しました。それから、今週末は党大会ですが、安倍総裁からもお話がありましたが、参議院選挙勝利に向けて一致結束していくことを確認する党大会としたい。各位のご協力をよろしくということを申しました。
佐藤国対委員長、吉田参議院国対委員長からは、本会議、各委員会の日程についてお話がありました。
伊達参議院幹事長からは、予算委員会はしっかりやっていきたいということでした。
茂木選対委員長からは、参議院選挙の自公選挙協力について、今、鋭意努力をしている。それから、13日(日)の党大会後に参議院選挙公認候補に公認証渡しを行いたい。自公の安定政権か民協合作か、これを争う選挙だということを問うていきたいということでした。
稲田政務調査会長からは、野党統一候補、野党政策の矛盾点など今、研究中であるということでした。
木村広報本部長からは、広報関係のいろいろな報告と、米と米粉のレシピコンテストを開催していくというお話でありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。選挙制度について、本日、大島衆議院議長のところに公明党、民主党、維新の党が呼ばれまして、意見を聞いたわけですが、公明党を含めいずれの党もアダムズ方式をしっかり導入しようということを求めているわけですが、自民党はその点についてまだはっきり議論をしていないというスタンスだと思います。アダムズ方式について、幹事長はどのように党内をまとめていくお考えですか。
佐々木先生のところにお願いをしたわけ経緯があるわけですから、答申を尊重するのが一番の基本だということだろうと思いますが、さらにどう詰めていくかは今後、いろいろまた党内各方面と調整しなければいけないと思います。
NHKの瀧川です。公明党は本日、議長の下で、議長がイニシアティブを取ることを求めていますが、今後、自民党としては各党とどうまとめていくお考えですか。
今週お聞きになって、大島衆議院議長からも何らかのお考えが出てくるのではないかとは思っています。
日本経済新聞の田島です。本日のヒアリングでは、民主党の枝野幹事長からアダムズ方式の導入時期について、「平成22年、平成27年にこだわるものではない」ということで、平成27年国勢調査での導入を事実上、認めるような発言がありましたが、これは公明党との主張と軌を一にするものでして、そう考えると自民党が孤立している構図になりつつあるとの指摘もありますが、その点についてはどのようにお考えですか。
あの答申をどう読むかということにかかってきますね。私どもは、これは繰り返し言っておりますように、平成32年は県間調整も含めてやる。平成27年ではそれをやると明示されてあるわけではありませんね。むしろそのときは県内調整でやると書いてありますから。その心は、5年ごとにいじっていると非常に制度の安定性を損なうということではないかと思います。ですから、私どもは基本的にあの答申の考え方に則ってやろうと。制度の安定性ということも、あまり揺るがせることはできない、このように考えております。
共同通信の小笠原です。沖縄県普天間基地移設問題について、先ほど石井国交大臣が「辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長知事の処分に対する是正を指示する」ということで、国と県の先日の和解条項に沿った手続きが進められていますが、沖縄県の幹部からは、「手続きに沿った内容だが、是正を指示する前に何かしら県とも一度は協議をすべきではなかったか」というような声も出ています。今後、和解条項に沿って進められていくと思いますが、どのような対応が望ましいとお考えですか。
私はどういうことをおっしゃっているのかよく理解できないですね。和解を双方が呑んだということは、そこに至るまで双方が法廷であれ接触しているということです。双方の接触なしに和解というものが、代理人を立ててであろうと、接触なしに和解というものが出ると私は思っておりません。裁判所は、そういうことはしていないと思いますね。ですから今のは、私はよく分かりません。
テレビ朝日の村上です。待機児童問題について、保育園に入れなかったことに政府を批判する匿名のブログが国会でも話題になっていますが、先週末、子育てするお母さん方が国会に集まって、待機児童解消を訴える抗議をしました。幹事長としてこの問題について現状をどのようにご覧になっていますか。
やや選挙を前にした国会のポレミーク(論争)という形になっている面が無きにしも非ずだと思います。しかし、数を見ますと、民主党政権時代よりもかなりそういう、子供たちをどれだけ受け入れるかという数は増えてきていると思いますね。そのように私は思います。