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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成28年2月22日(月) 17:43~17:58
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からは、平成28年度予算の衆議院通過に向けて政府・与党一丸となって緊張感を持って臨んでいきたい。また、選挙制度改革については、今後、各党協議、法制化と調整が大変だが、答申を尊重した内容となるようよろしくお願いするということでした。
高村副総裁からは、いろいろなことがあり、じわり支持率にも影響しているが、いろいろなことがないようにやっていこうということでした。
私(谷垣幹事長)からは、予算委員会は、中央公聴会の日程も決まって、出口をどうするか大詰めである。年度内成立を目指してよろしくお願いする。また、選挙制度改革については、本日、議長に対してわが党の考えをご報告した。そして今週、わが党も、定数10削減について党内手続きを進めていく。各党との合意形成が図れるよう、まず与党連携しながら協議を進めていきたい。今週は大事な局面なので、政府・与党結束して、緩みのないよう緊張感をもって乗り切っていきたい。それから、先ほど党大会運営委員会を行いましたが、参議院選挙の決起大会という色彩を帯びる党大会でもあるので、参議院選挙の準備を加速していきたいということを申しました。
佐藤国対委員長からは、予算委員会は25日(木)に分科会を行う。予算関連法案も予算と同時に参議院送付したい。また、29日(月)はエジプト大統領の国会演説を予定しているということでした。
吉田参議院国対委員長からは、参議院としても衆議院を見ながら予算委員会の準備をしていきたいということでした。
茂木選対委員長からは、北海道5区補選について、それから京都3区補選についても早く対応しなければいけない。また、参議院大阪選挙区の北川イッセイ参議院議員が病気加療のため出馬辞退をされた。公認の候補については早急に決定したいというご報告でした。
稲田政務調査会長からは、TPP協定関連法案について部会等で議論していくということでした。
二階総務会長からは、経済対策を議論すべきとの声が総務会でも出ているので、政調でも協議してやっていきたいということでした。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。京都3区補選について、茂木選対委員長の発言にもありましたが、党として何か対応するのでしょうか。
対応というか、もう早く結論を出そうということですね。
NHKの瀧川です。先週、西田京都府連会長とお会いになりましたが、そのときは結論を出したという認識ではないのですか。
私の考えは伝えてあります。
NHKの瀧川です。結論を出すというのはあとどういった手続きがあるのでしょうか。
いろいろなことを言っているものですからね。
日本テレビの加藤です。北川イッセイ参議院議員が出馬を辞退されたということですが、党としてこれまで大阪では2人擁立という方針だったと思います。今回の事態を受けて、この方針についてはどのようにされるのでしょうか。
これは茂木選対委員長から言っていただいた方がいいと思いますが、2人立てようということでやってきているわけですが、なかなか現状、2人を立てるということはそう簡単ではないだろうとは思いますね。
時事通信の越後です。北川イッセイ参議院議員の出馬辞退というのは、どなたにどういう形で伝えられているのでしょうか。
大阪府連から幹事長室にそのような報告がございました。そういう段階です。
時事通信の越後です。預かっている状況ということですか。それとももう了承されたのですか。
まだ報告が来ただけで、手続きはこれから進めなければいけません。
毎日放送です。参議院選挙の大阪選挙区で、大阪府連としては松川るい氏を公認申請することを決定しまして、北川イッセイ参議院議員が出馬辞退を表明されているということで、党本部としては松川氏に一本化して公認を出すと考えているということでしょうか。
そこはまだ大阪府連の考え等よく聞いているわけではありません。ただ今の情勢認識としては、さらにどうということになるのかどうか、その辺はちょっとよくまた茂木選対委員長とも協議をしたいと思います。
朝日新聞の笹川です。選挙制度改革について、アダムズ方式の導入について基本は尊重されるというご説明でしたが、平成32年の大規模国勢調査のときにアダムズ方式を導入するということに関して自民党としてはどのようにお考えですか。
それを基本的に尊重してやっていこうということですね。ただ、アダムズ方式にはいくつかやはり問題もあるのだろうと思います。これは今度の国勢調査でどうなるか分かりませんが、予想されるところだと、ある県がアダムズ方式でやると前回は減ったが今回は増やすことになるというような現象が起きてきて、どの選挙制度でもそうなのですが、全部完璧という制度はありませんので、それぞれの制度をどうリファインしていくかという問題は残っているのだと思います。
朝日新聞の笹川です。本日の意見聴取のなかでは、平成32年の大規模国勢調査のときのアダムズ方式の扱いについてのお話はされたのでしょうか。
わが党の「衆議院小選挙区の区割りの見直し等に関する考え方」は、確か「沿って」という表現であったと思います。ですから、その「沿って」ということであるが、さらにいろいろ、リファインという言葉は私が使っている言葉ですから、細田幹事長代行がそういう表現を使われたかどうかはっきり記憶にありませんが、ある意味ではそういう問題点を少しどうやったらいいかということはもう少し議論をしてみたいというようなご発言だったと思います。それを私は、「どんな制度も万能ではないからもう少しリファインする道があるか」というような表現をしております。
共同通信の小笠原です。アダムズ方式の扱いについては、今の段階では自民党としては平成32年に導入することを確約しているわけではないということですか。
基本的に尊重すると言っているのです。そういうことを言っています。そこもいろいろな表現があると思いますが、やはりそれは基本的に尊重するということですね。
共同通信の小笠原です。安倍総理は「アダムズ方式にはいろいろ問題があるがやはりそれが基本だ」という認識ということでしたが、幹事長も安倍総理と同じご認識ということですか。
そうですね。
テレビ朝日の村上です。今後、削減される都道府県について、その対象が焦点になってくると思いますが、今週から簡易国勢調査の発表や党内議論が始まりますが、それを踏まえていつまでに決めたいというお考えでしょうか。
もうそれは早急に決めたいと思います。いずれにせよ、それは国勢調査の報告が出てくれば自動的に順番というのは決まってくると思いますね。今、まだそれが出ておりませんから、予想みたいなことは避けるべきだと思います。
毎日新聞の佐藤です。参議院選挙で共産党が一人区の擁立の原則取り下げを決めたということですが、幹事長は共産党の方針の参議院選挙への影響についてどのようにお考えですか。
参議院選挙への影響というよりも、私は政権交代可能な体制をつくるというところで成長してきた民主党にとっては自らの存在を否定する行為だろうと思っています。
毎日新聞の佐藤です。自民党としても一人区の勝敗というのは参議院選挙のカギというお考えだと思いますが、この辺りについては今回の共産党の方針がどういった影響を与えるとお考えですか。
どういった影響というか、影響は皆さんがそれぞれ予想していただいたら結構なのですが、共産党と民主党の間は統一候補であるといって、共通点は一体何なのだろうかとか、野党統一候補とおっしゃるが当選した後どのような活動をお取りになるのだろうかなど、そういうことがやはり明らかにならないとなかなか論評がしにくいというか、そういうある程度おかしな結果が出てくることが予想できるので私はこのように申し上げているのです。
北海道新聞の徳永です。選挙制度改革について、例えば公明党などが言っている平成27年の調査を受けてアダムズ方式を反映させるということは自民党としては考えていないということですか。
我々の読み方は要するに、県ごとの調整をやることは10年ごと、つまり今から言えば平成32年の国勢調査である。それから、5年ごとにはやはり1対2の較差内に収めるように努力すべきである、というように読んでおりますので、あくまであれは前倒しという理解でございます。しかし、前倒しではありますが、ああいうアダムズ方式の基本にもある各都道府県の定数を一つずつ減らしたときのいろいろ問題の順序の並べ方というものを取ろうということですね。
朝日新聞の笹川です。公明党は0増6減では最高裁の要請に応えられないのではないかというような認識もあるようですが、この差をどのように埋めていかれるお考えですか。
これはまだ正式にいろいろなお話し合いを積み重ねているわけではないと思いますので、これからだと思いますね。
朝日新聞の笹川です。公明党との話は、党内の手続きをするよりも前に行うというお考えですか。
一応ある程度整理ができませんとできないと思います。
産経新聞です。先週末の世論調査について、安倍内閣の支持率は前回に比べて0.4ポイント減ということで微減だったのですが、一方で自民党への支持率は前回より2.3ポイント増加して37.8%となっています。党内ではいろいろな問題が起こっているなかで、こうした数値が出た理由についていかがですか。
これはなかなか解釈が難しいのですね。最初に皆さんがお聞きになるのは「内閣を支持しますか、支持しませんか」というのをお聞きになって、「おかしなことが起こっているから内閣はちょっと弛んでいますね」などとおっしゃって、それを言ったらある意味で次の「政党支持率は」といったときには、先に聞かれたものというのもあるいはあるのかなと。よく分かりませんが、なかなかその辺りの微妙な数字の上下は、ちょっと論評は正直言ってしにくいです。先に聞かれた方がそういうことがストレートに表れて、先に政党支持率を聞かれればたぶんそっちの方に表れるのではないかという気もいたします。しかしいずれにせよ、気をつけなければならないことは、高村副総裁が言われたように、いろいろな発言が少しずつというかボディーブローのようになってきているということを感じますので、そこをやはり気をつけていくということではないでしょうか。