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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成28年1月29日(金) 10:29~10:39
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員連絡会ですが、開会前に、24日(日)に選挙がございました宜野湾市の佐喜眞市長はじめ沖縄県連の方々がおいでになりまして、当選のご挨拶がありました。
高村副総裁は天皇陛下の首席随員でフィリピンに出かけられるということで本日はご欠席です。
私(谷垣幹事長)からは、昨日の甘利大臣の件で、甘利大臣ご自身で国民に対して説明をされたうえで責任を取って辞任を表明された。これは、今までも内閣の中心閣僚としていろいろな業績を挙げて来られただけに、誠に残念なことである。しかし他方、日本経済再生の状況も待ったなしの状況であるし、幸いなことに石原氏が後任として任命されたので、引き続き政府としては経済対策あるいはTPPなど、脇を締めて全力を挙げてやってほしい。それから、党もそれをきちんとバックアップしてやっていくために役員の皆様のご協力をお願いする。そういうことで、大変大事な時期であるので、政府・与党結束して今のこの状況を乗り越えていきたいのでよろしくということを申しました。
佐藤国対委員長からは、一刻も早く正常化を図って、来週からスムーズに予算審議ができるよう全力を尽くすということでありました。
吉田参議院国対委員長からは、昨日で代表質問も終わった。あとは衆議院の状況を見ながらしっかりやっていくということでした。 あとは、一つ一つしっかりやっていこうとか、正常化して予算審議に入っていこうというようなお話が各役員からありました。
茂木選対委員長からは、京都市長選の情勢について、気を引き締めて運動を盛り上げていきたい。それから、衆議院北海道5区補選について、和田義明候補の公認証交付は来週となるというご報告がありました。
山東党紀委員長からは、党大会の表彰者、あるいは党規約の改正等々についてのご報告がありました。

 以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。甘利大臣の辞任を受けて、野党側は引き続き国会での攻勢を強めてくる構えですが、与党としてどのように対応していくお考えですか。
やはり一つ一つ法案なり予算なりをきちんと審議を進めていくということで進めていく以外ないと思います。さしあたっては、予算審議、代表質問が終わったわけですので、予算審議に入っていくということを国会のなかでよく野党にもお願いをするということではないかと思います。
日本経済新聞の田島です。経済対策の司令塔である甘利大臣から石原新大臣に代わることでどのような影響が出てくるとお考えでしょうか。
まだ石原氏がどういうようなお考えを持って経済政策に臨まれるか十分伺っているわけではないので、即断もって軽率なことを申し上げるわけにはいきませんが、やはり大きな今までの内閣の方針、アベノミクスをしっかりやり、好循環がある程度進みつつありますので、それを地方や中小・零細企業にも及ぼしていくというようなことでいろいろ取り組んでいるので、そういう基本は変わらないのではないかと思います。
日本経済新聞の田島です。甘利大臣は成長重視路線とされていたのに対して、石原新大臣は財政規律を重視していくとされていますが、こういったことがアベノミクスにどういった影響を与えるとお考えですか。
リフレ派であるとか上げ潮派であるとかいろいろな議論がありますが、経済政策というのは臨機応変なことも必要ですし、そういう辺りをどうしていくのか、石原氏のお話も伺わないとまだよく分かりませんが、私は、基本は変わりはないと思っています。
TBSの加納です。現職閣僚で、しかも安倍総理に近しい大臣が監督責任含めてこういう形で辞めたということで、国民は「またか」と思う方が多いと思いますが、この根底にあるもの、今の政治とカネの問題についての引責で辞めたという事実についてはどのようにお感じですか。
大変残念なことですね。それぞれの事務所の態勢というのは、一律に皆どの事務所も同じ態勢というわけではありませんので、何とも一般論として申し上げることは難しいですが、昨日、甘利大臣がお話になったように、甘利大臣が違法なことをしていたということではないと私も思っております。ただ、やはり事務所の監督というようなことが、あれだけ忙しい毎日を送っておられるとできなかったということに今回の問題の一つの根があったように、昨日の話を伺っては思いました。ただ、甘利大臣ご自身も詳細についてはまだ把握されていないところもあるようですので、引き続きそれは甘利大臣が、昨日もおっしゃっていましたが、説明して下さると思います。
日本テレビの加藤です。石原新大臣について、かつて閣僚だったときに不適切な発言をしたということに懸念の声が聞かれます。これから答弁の機会もあると思いますが、新大臣に期待されることは何かありますか。
石原新大臣は、党のいろいろな役職もやっておられますし、閣僚経験も初めてというわけではありません。そこは経験を踏まえてしっかり対応していただけるものと思います。
NHKの瀧川です。役員連絡会のなかで、細田幹事長代行から選挙制度改革の法案提出について何か言及があったということですが、そういったお話はありましたか。
役員連絡会ではそういうお話はなかったと思います。
朝日新聞の笹川です。国会議員のテレビ出演について、甘利大臣の会見の前日の27日(水)にありましたBS日テレの番組に秋葉賢也衆議院議員が出演を見合わせたということがありました。番組のなかでは、自民党が政治とカネの問題をテーマにした番組には出演しないという方針になったので出演を取りやめたという説明がされていましたが、党としてそのような方針を出されているのでしょうか。
そんな方針は別に立てているわけではありません。ただ私はあの時点で、まだ甘利大臣がどういう調査をして、一週間はかかるというようなことをおっしゃってやっておられた、あの時点でどういう報告がされるか分からないなかで、少なくとも私としては言うべきことは何もないだろうと思っていました。