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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成28年1月15日(金) 10:33~10:45
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、選挙制度調査会から答申が出されたが、1か月後に国勢調査の速報値が出るので、それを見てから党としての考え方を検討していくべきと思うが、全体としては最高裁の判決を踏まえ各選挙区ごとに2倍を超えないようにやっていくべきではないかというようなご発言でありました。
私(谷垣幹事長)からは、補正予算について、衆議院の方では国対や予算委員会の現場が大変頑張られまして、円滑に審議を進めていただいて参議院に送ることができた。また、本日から参議院の審議に入っているが、早期成立に向けて引き続きご努力願いたい。政府側も引き続き丁寧に説明をしていくことに心がけてもらいたいということを申しました。また、17日(日)から宜野湾市長選挙が始まる。茂木選対委員長が現地に入っていただいたのでそのご報告をしていただくが、厳しい選挙戦であるので、与党結束して勝利を目指していきたい。それから、昨日、衆議院選挙制度に関する調査会から答申が出された。佐々木座長をはじめ委員の先生方には1年以上にわたって真摯に調査・検討を重ねていただいたことに敬意を表したい。党としては、細田幹事長代行を中心に答申について検討していただいて、結論を出していきたいということを申しました。
佐藤国対委員長からは、補正予算の衆院通過の御礼と、公選法改正案は来週、参議院に送付したい。この公選法改正案は、18歳選挙権に関するものであります。
河村議院運営委員長からは、19日(火)に佐々木座長から答申の説明を行うということでした。
吉田参議院国対委員長からは、予算委員会の日程について、それから良識の府としてしっかり補正予算の議論を進めていきたいということです。
伊達参議院幹事長からは、北海道5区の補選についてのお話が若干、ございました。
茂木選対委員長からは、宜野湾市長選挙についての情勢報告がありまして、大接戦を制するために頑張っていきたいということ、また、北海道5区の補選について、それから参議院選挙については、唐木徳子候補が体調不良のため公認を辞退されて、徳茂雅之氏を公認したということ、また公明党との選挙協力については鋭意協議中であるというご報告がありました。
稲田政務調査会長からは、選挙制度についてはしっかり議論して結論を出していきたいというお話がありました。
二階総務会長からは、宜野湾市長選挙をしっかりやっていこうというご発言がありました。
木村広報本部長からは、報道機関の世論調査についてご報告がありました。
その他いくつか議論がございましたが、一つは、国会審議は「OAO(怒らず、焦らず、驕らず)」で進めてほしいというようなご発言がありました。また、選挙制度についても若干、ご議論があったということであります。

 以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。選挙制度の議論に関して、中心になって検討している細田幹事長代行はどのような発言をされたのか、あるいは役員連絡会での議論についてご紹介ください。
細田幹事長代行は、どちらかと言えば実務的なお話だったと思います。
NHKの瀧川です。どのようなお話をされたのでしょうか。
それはなかなか、細田幹事長代行の専門的なご説明ですので、細田幹事長代行に聞いていただいた方が、私から一知半解な誤解を招く表現でもいけませんから、細田幹事長代行から聞いていただければと思います。
NHKの瀧川です。細田幹事長代行と同じように2倍以内を優先するべきだというお話をされたそうですが、いかがですか。
優先するという表現がどうか分かりませんが、やはり基本線はこの答申を尊重していこうということだと思います。ただ、一番のコアは、これは細田幹事長代行の表現ではありませんから、私の表現をあまり言うと細田幹事長代行の真意を歪めるかもしれませんので細田幹事長代行に聞いていただきたいですが、やはり一票の格差は憲法違反である、無効であるなどという判決が出るというのは、我々としても努力が足りないということになるでしょうから、その努力をまずやはりきちんとやらなければいけないというのは、一番のこの議論のコアだと私は思います。
TBSの加納です。昨日、大島衆議院議長が会見で「各党一か月くらいをめどに結論を持ってきてほしい。そのうえで今国会での答申を反映した法改正を求める」と発言されました。冒頭の高村副総裁の発言を見ますと、国勢調査の速報値が出るのが2月の終わり頃ということですので、そうしますと期限が過ぎてしまうのですが、いかがですか。
ですからそこが非常に悩ましいところでして、いろいろやってみて速報値を見て、ある程度速報値の予想というのはございますが、速報値を見たらガラッと変わっていたというのでも困るので、そこをどうしていこうかというのは、これもまた細田幹事長代行がいろいろご工夫になると思いますが、非常に悩ましいところだとは思います。
TBSの加納です。その速報値を見るまでは結論は固めないということですか。
固めないというか、一番の核が、ここの表現もデリケートといえばデリケートなのですが、10年ごとの値ではなくて5年ごとの中間のものも考えろということが書いてございます。その意味合いが何なりやということもよく検討しなければやはり今の問題は正確なお答えができないのだろうと思います。ただ、そういう表現もございますので、さてその辺をどう考えていくのか、これは私も考えなければいけないのですが、まずは細田幹事長代行ともよく相談をして、細田幹事長代行に整理をしていただかないといけない点だと思っています。
TBSの加納です。「今国会での答申を反映した法改正を求める」という発言についてはいかがですか。
本日は河村議運委員長も「今国会で何らかの対応を」ということをおっしゃっていました。それを目指して努力をするというのはやはり当然のことだと思います。
日本経済新聞の田島です。明後日告示される宜野湾市長選について、政府が進める普天間基地移設にとって非常に重要な選挙となりますが、改めて政府・与党にとってのこの選挙の位置づけについてお願いします。
これは極めて大事な選挙であることは言うまでもありません。宜野湾市にとっても極めて大事な選挙であることも言うまでもございませんが、これは場合によっては、普天間という飛行場が固定してしまうかもしれないという問題点を含んでいる。そのことは避けたい。普天間基地を移設していくというのはやはり非常に大事ではないかと私どもは思っております。これは沖縄の民政にとっても大事である、ということであれば地方選挙の課題であるということになりますが、やはり全体の日米間の協力をどうしていくかという観点から見ても、普天間基地を固定していくというのは問題ではないかと我々は思っているわけです。
日本経済新聞の田島です。投開票までも一週間ほどとなっていますが、今の情勢をどう分析されているのか、また佐喜眞候補の当選に向けて党幹部の現地入りも含めて今後どのような支援をお考えですか。
今のところは、いろいろな調査結果を、我々も党の調査あるいは他の調査も拝見させていただいていますが、極めて大接戦である、横一線だと見なければいけないと思っています。ですから、佐喜眞候補のやってきた市政についてはかなり評価が高いなと我々も思っておりますが、それを浸透させる努力をしなければいけないということだろうと思います。一つはやはりできる限り我々から呼びかけられるところに呼びかけていくということは大事なことだろうと思います。宜野湾市内で仕事をしておられる方というのは非常に少ないのですね。浦添市や那覇市などで仕事をしておられる方が非常に多いものですから、やはり少し幅広くいろいろお声をかけるということを中心にフル回転をしなければいけないだろうと思っています。
時事通信の越後です。告示日当日に党幹部が現地入りするご予定はありますか。
それは茂木選対委員長に聞いてください。私はまだそこをよく承知しておりません。
北海道新聞の柳澤です。北海道5区の補選についてお話があったということですが、具体的にどのようなやり取りがあったのでしょうか。
これは、新党大地の鈴木代表が「北海道5区の補選で共産党と協力するわけにはいかない」ということで、支援をしていただけることになったというようなお話です。
北海道新聞の柳澤です。その報告ということですか。
報告もあり、御礼というようなことも伊達参議院幹事長のお気持ちにはあったと思います。