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記者会見

谷垣幹事長ぶら下がり(選挙制度調査会答申を受けて)

平成28年1月14日(木)17:30~17:37
於:党本部4Fエレベーターホール前

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日午後4時30分、大島衆議院議長が各会派代表をお呼びになりまして、私も議長の下に伺ってまいりました。大島衆議院議長からは、大島衆議院議長の下で佐々木座長を中心に検討されておりました選挙制度に関する調査会の答申が本日、提出されたということで伝達があったわけでございます。私どもからも、大変困難な議論を佐々木座長はじめ調査会の皆様にはやっていただいた、そしてこのような結論をおまとめいただいたことに心から敬意を表したいと思っております。大島衆議院議長からは、1か月をめどにきちんと検討してほしいということでございました。私も今、精査をしなければならないと思っておりますが、拝見しますと、一番最初のところに一票の較差是正、特に憲法との関係で、これが喫緊の課題であるということが書いてございます。私どももこの認識におきましては一致しております。これを、まだもう少しよく精査しなければいけませんが、拝見しますと、5年ごとの中間答申の数字でも憲法違反ということが出ないように是正するという論理が書かれておりますので、1か月後に出る今度の中間報告の数値がございます。やはりこれをきちんと見ないといけないなということになるのではないかと思いますが、いずれにせよ、この中身を早急に検討したいと思っております。

質疑応答

(代表質問)NHKの瀧川です。大島衆議院議長は選挙制度調査会に依頼した経緯からして、やはり答申の内容を尊重すべきだという認識を示していますが、幹事長としてはいかがですか。
それは答申を尊重するということは基本だと思います。
(代表質問)一方で、定数削減については党内に反対があると思います。これをどのようにまとめていくのでしょうか。
これは全体の中身をよく精査したいと私は思っております。
(代表質問)大島衆議院議長は「今国会で結論を得たい」とおっしゃっているのですが、今国会で結論を得る必要性や見通しについていかがですか。
まだ、特に1か月後の中間報告というものもございますから、十分見通しを立てにくいところもありますが、時間を費やせばよいというものでもありませんので、早急に結論を出せるように努力をするということだろうと思います。
(代表質問)定数削減については、尊重するということは幹事長も必要だとお考えということでしょうか。
この答申自体は削減をする根拠はあまりないような表現になっておりますので、その辺のニュアンスもよく精査をしたいと思います。
朝日新聞の笹川です。本日は衆議院の選挙制度の答申でしたが、もう少し広い観点で、衆議院と参議院の役割や衆議院・参議院それぞれの選挙制度を衆参合同で考えていく必要はあるとはお考えにならないでしょうか。
さしあたって今、衆議院でやったものをどうこなすかということでして、衆参両方でというようには、なかなかまだそこまでは正直言って視野はいっておりません。ただ、長期的に考えますと、むしろそれは、今も憲法改正に関していろいろな議論がございますが、統治機構の基本の基本ですね、両院制というものがいかなるものかという問題に結局なっていくわけですから、そういう幅広い観点から、単に選挙制度の技術的な問題として今の問題を衆参両方でどうするかと考えるのは意味が乏しいと思います。やはり、立法府、二院制、その役割分担、日本の統治機構のあり方、こういうことで考えていかなければいけないので、なかなか大きな課題ですね。
毎日新聞の佐藤です。今後の検討について、どのようなメンバーでどのようなテーブルでどのくらいの日程感をお考えでしょうか。
それは細田幹事長代行を中心にやっていただくことになると思います。ですから、具体的な運びについては細田幹事長代行に聞いていただきたいと思います。
テレビ朝日の植村です。今後、この答申を受けて法改正に向けた動きになっていくと思いますが、法改正、区割り周知という段取りになっていくと思います。そういう間に衆議院の総選挙がある、できるとお考えでしょうか。
その辺は、できるというよりか総選挙、例えば解散というのは、これはいわば立法府と行政府が対立したときに、それをどう解決するかという手段ですね。ですから、違憲の状態があるかどうかという議論はありますが、一応そういう問題とは別問題だろうと思います。論理的にはということです。ぎりぎり詰めていったときに、定数の問題があるから解散できないという議論を取ってしまうと、国会がその機能を果たせないということが起こり得るだろうと思います。ただ、これは理論的にぎりぎり詰めたときはそういうことであるわけですが、具体的にはその具体的な局面で判断しないと、なかなか判断ができないものだと思います。
共同新聞の小笠原です。今朝の自民党の外交部会で、櫻田義孝衆院議員が慰安婦に関する発言をして、それについて一部報道がなされておりまして、ご本人は発言自体をもう撤回されているのですが、幹事長はこの発言についてどう受け止めていらっしゃいますか。
発言の詳細について私はよく存じているわけではありませんが、撤回をされたという報告は受けております。やはり私どもは、発言するときに一部を言うのではなく全体を見て的確な発言をしていくということをしっかりやらなければいけないということに尽きますね。
共同通信の小笠原です。幹事長としては櫻田衆院議員の発言は誤りであるという認識ですか。
ご本人が撤回されたということですから、そのようにご本人が認識しておられるのだと思います。