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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党連絡会議後)

平成27年10月21日(水)12:40~12:48
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の政府与党連絡会議ですが、安倍総理からは、新体制となって基本方針を示したところであるので、しっかり政府・与党連携して政策実現に努めていきたい。また、TPP大筋合意を受けて、政府にTPP総合対策本部を設置する。そして国民不安払しょくのためきちんと政策的に対応していく。それから、モンゴル、中央アジア訪問、日中韓首脳会談を実現して地域の平和と繁栄のために努力していきたいということでございました。
山口公明党代表からは、継続した課題処理に向けて一層推進していきたい。国民一人一人に光を当てる政治が大事である。アベノミクス第2ステージ、政府・与党連携していきたい。また、訪中、訪韓について、日中韓首脳会談実現に向けて環境を整えてきた。関係改善の共有をすることができた。それから、TPP大筋合意、これは中小地場産業が活躍できる場が広がる。農業対策など不安を持っているので丁寧に説明して政府・与党連携して万全の対策を講じていきたい。また、マイナンバーのコールセンターの無料化をできるようにという要望がございました。
私(谷垣幹事長)からは、新しい体制がスタートしたわけだが、経済再生あるいはTPP、一億総活躍社会、税制改正等、課題が山積しておりますので政府・与党結束しながら緊張感を持って対応していきたい。また、昨日、与野党幹事長・書記局長会談を開催して、野党からは臨時国会召集の要請があった。外交日程等があり大変厳しい日程ではありますが、政府側にはその旨を伝えると野党側には回答したところで、今、現場で協議中の予算委員会の閉会中審査等々も踏まえて対応していきたいということを申し上げました。それから現在、宮城県議選が行われております。その後、今後も福島県議選、あるいは高知県知事選、大阪府知事選、大阪市長選と選挙戦が続くわけで、勝利を目指してやっていきたいということを申しました。
井上公明党幹事長からは、震災から間もなく5年となるが、住宅、生活再建に向けて内閣を挙げて取り組んでほしい。政府・与党連携しながら前に進めていきたいということでした。
あとは、しっかり連携してやっていこうなどというようなご発言でした。
佐藤国対委員長からは、予算委員会の閉会中審査については現場で協議中である。その他の閉会中審査も必要があれば対応したいということでした。
大口公明党国対委員長からは、TPPはしっかり予算委員会の場などで説明をしながら国民の理解を得ていきたいというご発言でした。
吉田参議院国対委員長からは、本日、参議院国対委員長会談でおそらく衆議院と同じような要請が出てくると思うが、衆議院と連携して対応したいということでした。
長沢公明党参議院国対委員長からも、同趣旨のご発言でありました。
菅官房長官からは、平和安全法制の特集ページを官邸ホームページに作ったのでご活用いただきたいということでありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。本日午前中に野党側から憲法の規定をもとに衆議院の4分の1の要求として臨時国会の開会を衆議院議長に求めているのですが、これに対する与党の対応についてお伺いいたします。
衆議院議長からも私のところにご連絡があって、「こういう要請があった。どう対応するかきちんと検討してほしい」という趣旨のご発言がございました。基本的な方針は先ほど申し上げたことと同じなのですが、今、一応現場で協議中の予算委員会の閉会中審査、TPP等はここで対応できるところもあるのですが、それを見ながらあとどうしていくかということを検討するということではないかと思います。
朝日新聞の笹川です。臨時国会について、幹事長が先週、安倍総理とお会いになられたときは、「やらないということを決め打ちではなくてもう少し精査したい」とおっしゃっていたかと思いますが、精査する段階というのは今、まだ変わらないということでよろしいのでしょうか。
そうですね。ですから閉会中審査のありようなども見ながら考えていくということですね。
朝日新聞の笹川です。いつまでに判断というところはどれくらいを考えていらっしゃるのでしょうか。
これから総理の外交日程も相当タイトですので、その後予算編成等々ありますので、なかなか簡単ではないのですが、少しまず閉会中審査のありよう等もよく、これからきちんと合意になるでしょうから、見ていかなければいけないという段階です。
毎日新聞の佐藤です。確認ですが、先ほどの衆議院議長とのやり取りのなかでは、幹事長がおっしゃられた基本的な方針、「閉会中審査の様子を見ながら検討する」という旨を衆議院議長にもお伝えになられたということですか。
衆議院議長には特にこちらの今の状況を子細に説明をしているわけではありません。衆議院議長はおそらく佐藤国対委員長からお聞きになっていると思います。むしろ「御党はこう考えておられるのだろうが」と、私が申し上げることを衆議院議長から言っていただいたような次第でございます。
読売新聞の天野です。大阪のダブル選挙について、投開票日まであと1か月に迫りました。党としてこの選挙にどう臨んでいくかというスタンスについてと、都構想以降、大阪府連のなかには官邸が都構想に理解を示しているのではないかというような言論が散見されるなど不信感があると思いますが、党を預かる幹事長としてこういう事態が今でも起こっていることに対してどのように対応していくおつもりですか。
そういうような世情、そういうようなご議論がありますが、私が大阪府連に申し上げているのは、「官邸との関係を心配する必要は何もない。やはり大阪府連として戦うなら徹底的に戦うように」と大阪府連には申し上げております。したがいまして、きちんと緻密に議論をして全力で戦って勝利をしてもらいたいと思っています。
テレビ朝日の植村です。臨時国会について野党側は、憲法の規定に基づいて要請しているので、それを無視する、仮にやらないとなれば、「それは憲法軽視している」とか「憲法違反だ」などということを言っているのですが、その議論についての幹事長のご認識はいかがですか。
私どもも「しない方がいい」とか「したくない」などと思っているわけではありません。細かなことは申し上げませんが、なかなか例えば来年の通常国会を考えても日程は必ずしもゆとりがあるわけではありませんので、例えば新しくなった閣僚の所信表明等々は済ませられるものなら済ませておきたいという気持ちも当然ながらございます。また、いくつか通常国会でやり残した閣法等もありますので、そういう観点からも開けるものなら開きたいという気持ちはないわけではありませんので、あとは、そうは言っても物理的な日程の組み方というものがありますから、その辺がどうできるか、当面は閉会中審査というようなことできちんと力を入れて議論をしていこうということですが、そこから先どうするかはこれからもう少し整理しなければいけないという段階だろうと思います。
テレビ朝日の植村です。大臣の所信表明について野党側からは、新大臣が週刊誌上などでいくつかの問題が報じられているなかで、そういうものを避けるような意図もあるのではないかというような批判もありますが、いかがですか。
いつまでも避けられるというものでもありませんからね。むしろきちんと所信表明を済ませて、そしていろいろな重要問題を審議できるようにしていくというのは、与党としても考えなければならないことだと思っています。