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記者会見

石破茂幹事長記者会見 政府与党協議会後

平成25年12月16日(月)12:47~13:00
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破茂幹事長

【菅義偉官房長官発言】

「本日は、昨年の総選挙が行われた日である。自公が政権に復帰するというような国民のご審判を頂いてから1年の節目である。しっかりやりたい」
先般の臨時国会についての謝辞、NSCの初会合について、中間貯蔵の受け入れの要請、「TPPは来月再度開催をされる」というような、今、話題になっていることについての発言があった。

【石破茂幹事長発言】

「内閣支持率、自民党支持率が低下傾向にある。先般の国会、いろいろと教訓、糧とすべきことが多くある。国会閉会中に、そのようなことをよく反省し、また学習しながら、通常国会に臨みたい」

【井上義久公明党幹事長発言】

「成立した法案について、今後とも丁寧な説明を行う必要がある」
特に、農政改革が進捗しているが、農水省が現場に出向いて説明をするということの必要性の指摘があった。

【佐藤勉国対委員長・伊達忠一参議院国対委員長発言】

「農林水産委員会、あるいは国土交通委員会、あるいは沖縄及び北方問題特別委員会等々で、畜産物各関連、またJR北海道等々について議論するべく、閉会中審査が行われる」

【その他の発言】

「この国会の反省というものをよくして、常会においては、さらに、自公連携して、国民のご支持、ご理解を得るようにやっていきたい」という趣旨の発言が各役員から相次いだ。

質疑応答

Q
NHKの西井です。冒頭の官房長官の発言の中で、中間貯蔵の受け入れの要請についての報告があったということですが、どのようなお話なのか、具体的にお聞かせください。
A
これは概ね報道の通りです。そういうような要請を行っているということの事実のみのお話がありました。
Q
産経新聞の力武です。この週末のFNNの世論調査で、内閣支持率が、先月より10ポイント程度下がって、初めて安倍政権が発足してから5割を切るという結果になっています。この数字の印象と支持率が1か月前と比べて下がっている原因について、幹事長のご所見をお聞かせください。
また、来年以降、消費税率の引き上げ、集団的自衛権の議論など、国民の理解を求めるのに非常に時間がかかるような政策課題が多いと思いますが、今後、国民の理解を通じて、政策課題を進めるにあたって、どのように求めていくのか、お聞かせください。
A
支持率が下がっていることは事実でして、まだ、5割近い支持率があるというようなことで慢心してはいけないと思っております。支持率が下がったということを謙虚に受け止め、それがまた、旧に復するように努力をしていかなければいけないということです。下がった原因というのは、やはり、臨時国会において、強引な国会運営、あるいは特定秘密保護法案に対するご理解を十分に頂けなかったということが、相乗効果として、効果という言い方は適切ではないかかもしれませんが、表れたということだと思っております。ご指摘のように、消費税の引き上げや、あるいは、集団的自衛権、このスケジュールはまだ確定しておりませんが、やはり丁寧な説明、なぜそれを必要とするのかという、そもそも論だと思います。そこのそもそも論から、ご理解いただくということは、実は、簡単なようですごく難しいのでありまして、消費税においては、特に、景気への影響、そして、逆進性の緩和ということに力点を置いて、ご説明をしなければなりません。併せて、財政規律というものをどう考えるかということを相当丁寧に、どうすれば、国民の皆様方にご理解いただけるか、これは、反対の立場におられる方、懸念を強くお持ちの方にご理解いただくというのは、本当にものすごく努力をしなければならないのだと痛感いたしておりまして、そういう課題について、いかにご理解いただくか、これは広報のやり方も含めて、よく事前に、周到に準備をする必要があると考えております。
Q
読売新聞の羽尻です。名護市長選挙について、まだ、取材段階ですが、島袋さんが「知事が埋め立て承認すれば、一本化に応じても良い」というような意向を示されているような話が入っています。もしこれが実現されると、一本化に向けて大きな前進になると思われますが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
そういうような報道があったことは承知しております。島袋氏本人からそのようなご意向を私ども、まだ承っておりません。かねてから申し上げておりますように、これは一本化でお願いをいたしたいということ、自由民主党の沖縄県連が推薦を決定している末松氏に一本化をしたい。今まで市長として、あるいは市長の職を離れられた後も、この辺野古実現に向けて、それは名護、県北の発展ということを念頭に置きながら、この発展のためにこれをやらなければいけないということで、誠心誠意、努力をしてこられた島袋氏の今までのいろいろな活動に対して心から敬意、謝意を表しながら、今後とも事業の円滑な進捗、そして、北部地域の発展のためにお力を賜りたいということを平にお願いをして、ご理解を得たいと考えております。まだ、私は島袋氏からそのようなご意向を直接承っておりませんので、今は、これしか申し上げることができません。
Q
読売新聞の羽尻です。近く島袋さんと会われる予定はありますか。
A
今のところ、その予定はございません。ただ、向こうから、申し出があれば、真摯に検討したいと存じます。
Q
共同通信の下山です。先程、その他の発言の紹介で、「今国会の反省を踏まえて」という話がそれぞれの方から出たという話がありましたが、そうすると、やはり今日の会議全体の流れとしては、臨時国会の運営はちょっと強引だったというような空気が多かったという感じだったのでしょうか。
A
いろいろと予期せざる反応がありました。特に、参議院ですが、皆、賛成であることがわかっているのに記名採決を行ったり、あるいは投票を、時間をかけて行ったりというようなことがありました。今まで、ちょっと私どもが反対であればそういうことがあるのですが、賛成であってもそういうような行動というものが行われる。そうすると、私どもとして、あらゆることが起こり得るということを想定しながらやっていかなければいけないということだと思います。私ども、政府与党の立場として、これは野党が悪いと言っても、これは法案を通すという責任を持っているわけですから、どうすればそういうことが回避できるか、あるいは国民の皆さま方に強引という印象を持たれないか、そこはよく学習していかなければならないという話です。ただ、今回も、与党の中に乱れはなかったということ、そして、衆参の連携が密に取れていたということ、その指摘はありました。この中で、与党で足並みが乱れたり、あるいは衆参で齟齬を来したりということがあってはならないので、何も常套句として、今後も連携を密にしながらということを申し上げたのではなく、それは、まず、そこを絶対に崩してはならないということだと思います。まして、その野党の方々のいろいろな反応に対して、私どもが強引な運営をしたと言われないためには、どうすればいいのかということは、まさしく研究課題です。
Q
朝日新聞の三輪です。今日の自公との話し合いの中で、沖縄に関して、どのような話し合いがあったのか、あるいは今日でなくとも、公明党側から、何らかの知事の承認や、その後の名護市長選挙について、どういうふうに連携をしていこうという話はありましたか。
A
今日は、私のほうから、今後も知事に何とかご承認いただきたいということがあり、そして1月19日に名護市長選挙が行われる、公明党の皆様方にも是非とも協力をお願いしたいという旨を申しました。井上幹事長からは、「連絡をよく密に取ってやっていきたい」という発言があって、これ以上でもこれ以下でもありません。
Q
北海道新聞の森です。仲井眞知事が埋め立て申請の許可を承認したとすると、承認したということをもって、県内移設を容認したとイコールであると受け止めてよろしいのでしょうか。
A
それは、公有水面の埋め立てについて、行政事務として知事に、ご承認いただけなければ、埋め立てはできません。埋め立てが可能になるという状況が現出をしたということです。