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記者会見

石破茂幹事長記者会見 (役員連絡会後)

平成25年11月29日(金)10:23~10:33
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破茂幹事長

本日の役員連絡会は、主に参議院の状況を踏まえて、いかに会期内に重要法案を仕上げるかということで、参議院の皆様方に大変なご努力を行っていただいているが、党一体となって取り組むということであった。会期延長については考えていない。

【石破茂幹事長発言】

「今週、普天間基地の移設をめぐり、いくつかの動きがあった。沖縄県連の幹部が、本日、上京し、党並びに政府に対して要請を行う。沖縄県選出の国会議員も、県連もそうだが、非常に厳しい判断というものを迫られ、意思決定をしているところである。かねてから申し上げていることであるが、沖縄の負担、沖縄の痛みは日本全体で負うということでなければならない。彼らが主張していた、あるいは主張している県外を求めるというような気持ちに、私どもとしてできる限り応えていかなければならないものだと思っている。ここは、いろいろな負担や痛みを沖縄の自民党だけに押しつけるというようなことは決してあってはならないことであって、同志としてこれをいかに分かち合うかということに、最大限の配意をしていかなければならない」

【高市早苗政調会長発言】

『中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める決議』をしたという報告があった。その他、先般の広島高裁の判決について若干の議論があった。

質疑応答

Q
NHKの西井です。今の沖縄の問題について、県連が方針転換して、県選出の国会議員もある意味、方針転換しました。環境整備という意味では、これはある程度整ったと思いますが、今後、それを受けて、埋め立て申請の承認に向けて、仲井眞知事に対する次の働きかけは、どのように行うのですか。
A
それは、知事が政府に対して求めていることがあります。それは、まだ形になって示されたものではありませんし、また沖縄の自民党からも、本日、いろいろな要請があろうかと思います。それに対して、知事からまだ文書としてそういうものを示されたわけではありませんが、これから先、そういう場面があるのだろうと思っております。それに対して、どれだけ具体的に、それに応えていくのかという中身が問われると思っております。これは、もう日米合意で決まったことだからということではなくて、沖縄が求めていることに対して、どれだけ日本政府として、あるいは政権与党として最大限それに応えるかということが環境整備につながると思っております。
Q
NHKの西井です。会議の中で、広島高裁判決について、どのような議論があったのですか。
A
これは、中身をよく見ていかなければならないと、主に参議院の問題ですので、判決の中身をよく見ながら、夏を一つの目途として、協議会の結論を得るべくやっていきたいという発言が脇参議院幹事長からありました。判決が無効という、かなり厳しいものです。また、仮に無効として、これは理屈の上での話ですが、全部が無効ということになったとしても、まだ半分残っているのだからというような、かなり、そこまで言う必要あるのかなというようなことでもありました。全体をもう一度、一度読むだけではなくて、1行1行精査しながら、これはこれとしてよく理解を深めていかなければならないし、夏までに結論を得るべく努力をしていかなければならないというようなことで、「では、それを具体的にどうするのだ」という中身に入ってまでの議論はなかったということです。
Q
朝日新聞の三輪です。現状では、現職の名護市長が、辺野古移設には反対しています。市長選を控え、政府として、地元での理解がなかなか進まない中、どうやって辺野古移設を進めていくお考えですか。
A
これは、まだ具体的に、知事からこういう要望があるということが、ペーパーとして出てきたわけではありません。いろいろなご発言をなさっておられますし、それに対してきちんと政府与党としてお応えするべく努力はいたしております。あるいは、今日、沖縄の自民党から具体的な提示があるのかもしれません。
それから、沖縄が求めていることに、どれだけ我々、政権与党として、あるいは政権として、ここまで本当に具体的に考えてきている。単に普天間を辺野古に移設するということだけではなくて、普天間の危険性の除去を具体的にどういう形で行うのか、あるいは、辺野古ができるまで今のまま飛行機が飛び続けますよという状況は、決してあってはならないので、それをどのように変えていくのか、あるいは、地位協定の中身をどのように変えていくのか、地位協定本体なのか、しかしながら実質的にその効力を変えていくような附属文書のようなものがあるのか等々、どれだけ我々が、単に辺野古へ移転すればそれで良いのかということを考えていないということを示すか、そして、沖縄の自民党が努力してきたことがどれだけ反映されたのかということが、沖縄の方々の心に伝わるようなものを示していかなければいけないと思っています。
まだそういう状況にはないというご指摘ですが、それを具体的に示した段階で、どのように変わっていくかということであって、いいかげんな精神論とか、理想論とか、そういうものを言えば済むというものではありません。要は、具体の中身だと思っております。
Q
共同通信の下山です。名護市長選について、昨日、島袋前市長が加藤勝信官房副長官とお会いしたとのことです。もう12月になる段階で、幹事長、常々、一本化が必要だというふうなことをおっしゃっておりますが、昨日、少なくとも島袋前市長は降りるつもりはないと言っています。今後、どのように進めていく見通しなのか、お聞かせください。
A
それは、辺野古も含めて、あらゆる選択肢を追求するということです。そこには、当然、辺野古は含まれます。そういう姿勢が鮮明になったという状況の中で、辺野古移設ということを非常に厳しい状況の中で、一生懸命推進してきた島袋氏と、自民党の一員である末松氏と、主義主張というものに対して変わりがないということになったとすれば、なぜ2人出るのだということになります。理屈上、明らかにそうなります。そうすると、島袋氏が市長時代、あるいは市長選挙に敗れてから一生懸命果たしてきた努力を、我々、当然、多としなければなりません。同じ思いであるならば、そこへ向けてどうやって一致してやっていけるのか、島袋氏の大変なご努力、大変な熱意というものを私ども真摯に受け止め、それにふさわしいようなお願いの仕方もしていかなければなりません。単に分裂してどうするのだというようなことではなくて、島袋氏の今までの思いや、あるいは行動というものに本当に敬意を表しながら、真摯に一本化の道を追求する。そこにおいて、やはり私どもとして島袋氏の思い、それから、何度も同じことを申し上げますが、そして行動というものに本当に心からの感謝の気持ち、そして、それにふさわしい今後のあり方というものを考えていかなければなりません。ただ、それは我々が勝手に思っているだけでは駄目な話で、島袋氏のいろいろな思いをよく勘案をし、場合によって、お聞きをしながらやっていきたいと思っております。