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記者会見

広島高裁の選挙無効判決を受けて 石破幹事長会見

平成25年11月28日(木)13:40~13:45
於:院内第14控室

質疑応答

Q
(代表質問)TBSの辻丸です。広島高裁岡山支部で選挙無効の判決が出ましたが、これについての受け止めをお願いします。
A
高裁段階とはいえ、無効という判断が出たことは極めて重大だと思っています。国会の裁量権を認めた上で、その裁量権を超えているということが指摘されているわけで、直近の最高裁の判決を受けて、今、参議院の選挙制度をどうするのかという協議が進んでいる状況ですが、次の平成28年の参議院選挙までに格差是正を図るためのが、やはり国会の責務だと思います。もちろんこれからいくつもの高裁の判決が出るでしょうし、最高裁の判決も出ると思います。それを見ながらの作業となりますが、その作業も加速していくことが必要だと思います。
Q
(代表質問)TBSの辻丸です。判決の中には国会が真摯に取り組んでいたとは言えないという厳しい指摘がありましたが、これについてのご所見をお聞かせください。
A
国会として、いくつかの選挙区の定数を減らし4増4減ということをやってきました。そこにおいて真摯な努力をしていないという指摘を受けたことは、残念なことです。国会としても4増4減で事足れりという安易な姿勢だったとは思いませんが、ご指摘はご指摘として受け止めなくてはなりません。
Q
読売新聞の西山です。一票価値の平等性が厳格に適用され過ぎているという指摘もありますが、幹事長として、この判決について疑問点はありませんか。
A
日本国憲法の中で、衆議院・参議院というものが異なる規定の仕方になっておりません。どちらも国権の最高機関であり、全国民の代表と言う形で、衆参に何か際立った違いが憲法上設けられているかと言えば、そのことの是非は別として、衆院の場合は1対2と追うことをクリアすることの措置が講ぜられていることもありますが、参議院の場合、1対4.7というのは、1対2を超えるという意識が裁判所があるということでしょう。ですから、今回の判決が厳格すぎるという印象を持っておりません。
Q
朝日新聞の三輪です。この判決では、平成22年当選組と比例代表がいれば、参議院はしばらく機能すると言われていますが、これについてどう受け止めますか。
A
衆参同日選挙が行われて、衆議院が存在しない、参議院も半分しか存在しないという状況を考えれば、それと似たような状況だと思いますが、全員が失職したとしても機能するのだというのは判決としてはどうなのか、私は違和感があります。当該岡山選挙区についてだけ判決が下されたものであって、その他のことに言及するというのは、判決の書き方としては違和感がありますが、そのことが立法府の議員が司法の判断に対して批判めいたことをいうわけではなくて、個人的な意見としてはそう思っております。