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記者会見

石破茂幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成25年5月7日(火)10:35~10:48
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破茂幹事長

役員連絡会開会前に、江島潔参議院議員から山口補選の当選御礼の挨拶があった。

【石破茂幹事長発言】

「国会後半、区割り法等、まだ重要法案が残っているので、参議院における予算審議、そして重要法案の取り扱い、よろしくお願いしたい。この連休中も随分とあちらこちら回らせていただいた。確かに反応は良いが、新人の候補者の方が多く、名前がどこまで浸透しているのか。自由民主党の、あるいは安倍内閣の支持率が高いということで反応が良いのはありがたいことであるが、知らない名前は書けないので、名前の徹底がどこまでいっているかということと、街頭の反応が良いということは別の問題であるので、そこらあたりの徹底方、お願いしたい」

【鴨下一郎国対委員長発言】

「9日に本会議があり、マイナンバー法案、ハーグ条約の採決が行われるような状況である」

【脇雅史参議院国対委員長発言】

予算委員会の日程について、あるいは区割り法案の審議状況についての発言があった。
川口順子参議院環境委員長の出張について、「日中間の極めて厳しい状況の中で、急遽そういう会談があるということになった。ここで川口委員長が帰国ということになると、中国側の一方的な主張が行われることを懸念したものである。この点については、私どもの方で、出張を1日延ばしていただきたいという旨、野党の方々にもお願いをした。それが叶わなかったということで、手続き的には瑕疵はないと考えている」

【中曽根弘文参議院会長発言】

「国益を考えた場合に滞在を1日延ばすということは、判断として正しいものである」と、脇参議院国対委員長と同趣旨の発言があった。

【河村建夫選対委員長発言】

「参議院選挙の候補者について、選挙区の候補は確定しているが、比例代表の候補者は現在詰めの作業を行っている」
一昨日告示されたさいたま市長選挙の状況、東京都議会議員選挙についての発言があった。

【萩生田光一副幹事長発言】

東京都議会議員選挙の取り組みについての発言があった。
これは昨年、政権を取る前から東京都議会議員選挙は国政並みの対応で当たるということを党本部として決定しているところである。これは随分昔の話だが、平成元年、都議選に惨敗し、その後の参議院選挙も惨敗をしたということがあった。また、その前は、小泉旋風で都議選を圧勝し、そして、参議院選挙でも圧勝したことがあった。そのような連関性を持っているので、よくその点を注意しながら、対応していきたい。

質疑応答

Q
NHKの西井です。役員連絡会の後に、細田幹事長代行らと協議されたようですが、選挙制度の各党実務者協議再開の見通しと、自民党としてどのように対応するのか、お聞かせください。
A
これは細田幹事長代行から実務者協議の状況についてのお話がありました。これは今まで、この新体制になる前から、民主党のご主張については十数回にわたって議論した問題です。蒸し返しという言葉を使うのは気を付けなければいけませんが、既に極めて難しいということについて、つまり比例区の大幅削減ということですね。これは少数政党という言い方をあえてすれば、そういう党の主張というものからして、極めて受け入れ難いものであるということについて議論がなお続いているということでございます。
ですから、選挙制度について、これから先、お話を続けていかなければならないことは当然でして、私どもは、私どもの案を出しています。これは選挙制度に関わるものですので、それぞれが自己の主張を譲らないということであれば、これは解の出しようがありません。そこは各党どこであれば折り合いがつくか、自己の主張のみ訴えられるということであっては具合も良くないわけでますし、民主党の細野幹事長からも「柔軟に対応する」というようなご発言も過去あったように記憶しておりますが、いかにして解を出すかということが協議会の役割ですので、その旨よく認識をしながら。今後も続けてまいりたいと思っております。
Q
NHKの西井です。いつごろ再開するかというお話はありましたか。
A
ここについてはありません。ただ私どもとして、この議論を積極的に、濃密に行うという姿勢に変わりはありません。
Q
日本テレビの槻木です。川口順子環境委員長に対して、野党は反発を続けており、解任決議案を出すような動きもあります。この後、野党の国対委員長会談で話し合うようですが、これに対して、どのように対応されますか。
A
これは、第一義的には参議院の問題ですので、実際に現場を知悉してお答えをするのは参議院の国対委員長なり幹事長なりのお立場かと思っておりますが、先ほど申し上げましたように、これは観光旅行に行ったわけでもなければ、自己都合ということでもない。その場の状況において、外務大臣経験者であり、この問題に通暁した川口委員長がその場にいるということは、極めて国益にかなったものである。そこで帰国をしてしまって、中国の一方的な主張がなされたときに、わが国の立場というものを主張するという機会が失われるということは国益に反するものであるという判断であった。あくまで、公益、国益というものを最重点に考えた判断である。また、私どもとして滞在を延ばすということについて呼び掛けをしたわけですが、そのことが叶えられなかったということでして、これは現場の状況を完全に知らないまま発言をしてはいけないのですが、それが本当に解任に値するようなものであったかどうかということは、野党の皆さま方にもよくご理解をいただきたいものだと思っております。私どもとして瑕疵はないと考えておりますし、川口委員長のお人柄から言っても、議会を軽視するような、そういうような考え方は毛頭なかったということだと承知いたしております。是非、野党の方々のご理解を得るべく、自由民主党としてこれは一体となって対応するものだと考えております。
Q
テレビ朝日の水頭です。後半国会では、区割り法改正案が焦点になると思われますが、改めて、与党として、どのような対応をするのかお聞かせください。
A
これは衆議院の選挙制度に関するものです。衆議院において可決をされ、参議院に送られております。それを参議院のお立場から、またよくご審議をいただいて結論を出していただきたいと思っております。わが党の主張については、今まで縷々申し上げてきた通りでして、まず、憲法上の要請というものを満たすということは、これにまさる優先事案はないと思っております。ですから、参議院におきましてご審議いただき、結論を出していただく。そしてまた、それが衆議院で決まりました通りの形での結論が出るということが望ましいと思っておりますが、それはこれから先のご審議如何によることですので、ここであまり言及すること自体は控えたいと存じます。
Q
NHKの西井です。アメリカの報道によれば、北朝鮮のミサイルの発射台が撤去されたという情報がありますが、幹事長のご所見をお聞かせください。
A
これは、こういう状況がアメリカの報道でなされたということですが、それが実際にそうであるかどうかということの確認は、日米間においてきちんとした連携の下、確認されなければならないことだと思っております。そういう状況を踏まえた上で、わが国の対応の体制をどうとるかということは、政府、なかんずく官邸、防衛省において結論が出されることだと思います。
ただ、一連の流れを見ておりました時に、北朝鮮の極めて瀬戸際外交的な対応が放棄されたと考えるのは、もちろん早計なお話です。私どもとして、常に何があっても、国家の独立、平和、国民の生命、財産というものがきちんと守られるように、そしてまた、そういうような瀬戸際外交的な状況によって、この地域の平和と安定が脅かされることのないように、日米間の連携も密にし、またわが国の国内の体制というものも怠りなきよう、期してまいりたいということだと思います。今の状況の中で、これをこのようにすべきだということを申し上げるだけの材料をまだ持ち合わせておりません。
Q
NHKの西井です。今日の東京株式市場で日経平均株価が、4年11か月ぶりに1万4000円台を回復しましたが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
それはいわゆるわが政権の経済対策、あるいはアメリカの経済指標のいろいろな好転というものを反映して、1万4000円台を回復したということだと思っております。もちろん株の状況について、政治の立場からあれこれ言及することは控えるべきものですが、そのような状況によるものではないかと判断をいたしております。株が上昇し、過剰な円高の状況が改善されつつあるということ自体は当然歓迎すべきことでして、これが一時期のものに終わらないように、今後さらに努力をしていかなければならないということだと思います。