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記者会見

石破茂幹事長(ぶら下がり会見)

平成25年3月15日(金)20:00~20:06
於:党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
(代表質問)テレビ東京の宮崎です。総理のTPP交渉参加表明の記者会見を受けて、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
総理として、この局面において、残された時間が少ない中、わが国の国益を確保するために、自由民主党をはじめ、いろいろな方々の意見を十分に聞かれた上で、最終的にご自身の責任で判断されたものです。わが党として、濃密な議論を行い、わが党としての姿勢を決議という形で総理にお示しし、総理は十分にそれを勘案なさった上での判断でありますので、私どもとして、判断が下された以上は、国益を守る、攻めるべきは攻め、取るべきものは取り、守るべきものは全力でこれを必ず守るという決意の下で、政府と一体となって、この交渉を進めていきたいと考えております。
Q
(代表質問)テレビ東京の宮崎です。国論を二分するような議論の中、党内では議論の時間が短かったのではないかとの意見もありますが、その点、幹事長はどのようにお考えですか。
A
やはりわが党として、総理がおっしゃっておられるように、民主党政権の間に議論が成熟することもなく、あるいは国民に情報が開示されることもなく、無為に時間が過ぎていったことがあります。オバマ大統領がこの秋には結論を得たいという強い姿勢でおられるということも考えれば、これをさらに延ばすことはあり得ないと思います。短い期間ではあったけれども、自由民主党として、野党の間もTPPについて多くの議論を行い、政権を担当するようになってからも行ってきました。総理がオバマ大統領との会談を受けて、一任を取られた際に、自由民主党の意見も十分に聴くということをおっしゃったことを踏まえ、それまでの議論の集大成という形で、時間は短かったけれども、その成果物としては、相当のものができたと思っています。ですから、もっと時間をかけるべきだという議論は必ずしも正しくはないと思います。
Q
(代表質問)テレビ東京の宮崎です。党内からも議員外交などの声もありますが、今後どう対応していくのでしょうか。
A
それは政府のみならず、与党の立場からもいろいろな利害あるいは関係の業界、そのことに対しても、訴えかけをしていくことも大事なことでしょう。政府に任せっきりで、我々が批判していれば良いというものではないと思います。
Q
時事通信の市川です。総理が会見の中で交渉がうまくいかなかった場合、離脱について明言されなかったのですが、そのことについてどうお考えでしょうか。
A
まだ、交渉参加を参加した段階において、離脱について特に言及することは必要ない判断だと思います。しかし、わが党の決意において、本当に我々が守るべき国益が守られない場合、それは交渉から離脱することも辞さないという決議がなされたことは、総理自身十二分に認識され、その決意で臨むことは何ら変わりありません。特に言及しなかったからといって、党の決議をないがしろにするものだとは、私は全く思いません。
Q
時事通信の市川です。今日沖縄県連の翁長会長とお会いになられたのでしょうか。
A
それは会ったとも会わないともいうことじゃないでしょうね。しかし、沖縄県連の方々が党大会出席の為に上京されていますので、今回の上京の機会を作って、お話をすることは当然のことであります。もちろん県連幹部が上京された時だけでなく、こちらも沖縄に頻繁に出向いて、これも時期は明確にはなっていませんが、埋め立て申請、その審査、あるいはそれを許可するかしないかという時限性のある問題ですから、TPPの問題が総理の決断という形で次の段階に移った。選挙制度も一定の結論を党内でみることができたということですから、今後は、前政権時代からの懸案であります沖縄の問題に、わが党としてウエイトを更に増していくということは当然のことだと思います。