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記者会見

田中眞紀子文部科学大臣の3大学新設不許可撤回を受けて石破茂幹事長記者会見

平成24年11月7日(水)17:42~17:50
於:党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
(代表質問)TBSの橋本です。田中眞紀子文部科学大臣が大学設置の認可問題について、これまでの主張を一転させ、認可するとの判断をしましたが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
今日の文部科学委員会で、「諸般の事情により、認可する」と言っていると承知しています。諸般の事情とは一体何なのかということです。本日の委員会で、3大学の新設について、「諸般の事情に鑑み、現行の制度に則り、適切に対応する」と述べた。委員会閉会後、報道陣に対して、「認可する」ということです。諸般の事情とは、一体何のかわからない。そして、適切に対処するというのは一体どういうことなのか、委員会の中で述べていない。「新しいやり方で」ということを、昨日言ったにもかかわらず、なぜそれを撤回するのかも、全く述べていない。大臣は、11月2日の記者会見で、「残念ながら認可するわけにはいきません」ということです。「3校につき、認可するわけにはいきません」と言っているわけです。事務方の勘違いでもなければ、手続の間違いでもない。大臣が会見において、「3校につき、認可するわけにはいかない」と述べた。その後で、新しい方式にすると言った。今日は「諸般の事情により、適切に対応する」と言った。そして「認可する」と変わった。一体、行政府の長とは何なのかということについて、全く自覚もなければ、説明責任を果たしていない。手続きを理解せず、そして説明責任を果たさず、省内における掌握もできていない人が、これ以上大臣を続けることは、あってはならないことだと思います。それは、任命した野田総理の責任も当然問われることになる。「認可をしたから、それで良いでしょう」ということには、絶対にならない。
Q
読売新聞の田島です。これ以上続けてはならないというのは、総理が田中大臣を更迭すべきだということでしょうか。
A
それは罷免でしょうね。罷免するべきでしょう。そうしなければ、これから先、大学教育だけではなく、日本の子供たちをどのように教育していくのかということを企画立案する文部科学省、その長たる人に、このような人が続けて良いと、少なくとも私には全く思われない。総理大臣は、なお続けさせることは可であると言うのならば、なぜそれは可とするのかということをきちんと説明すべきでしょう。「すいません、ごめんなさい」で済むことではない。教育は一回間違えたら、取り返しがつかない。
Q
時事通信の西垣です。田中大臣を続けさせるという判断をした場合、問責決議案の提出については、どのようにお考えでしょうか。
A
それは参議院の現場で判断することですが、これは十分に問責に値するものだと思っています。こういう方に、一日でも日本国の文部科学行政を任せるということは、国を誤るということになりかねないと思います。
Q
共同通信の下山です。オバマ大統領の再選について、一言お願いします。
A
これは合衆国国民の下した評価ですから、我が国として合衆国国民の判断を尊重すると思っております。民主党政権において、特に鳩山・オバマの両者の間において、いろいろなやり取りがあり、徹底的に損なわれた信頼というものを取り返すため、わが党として最大限の努力をしなければならないと思っております。
Q
読売新聞の田島です。予算委員会の対応が決まらないまま、明日の特例公債法趣旨説明の本会議が立って、浜田国対委員長は出席することを表明されましたが、自民党として出席をする理由をお聞かせください。
A
予算委員会を開会することは当然であるということを全野党が一致して求めたにもかかわらず、全くそれに対して誠意ある回答がないことは、あるべきことだとは思いません。しかし、特例公債法という、こういう喫緊の課題について趣旨説明をしたいということであれば、それは職権で立てるということよりも、説明を聞くというところまで、そこは職権で立てるというある種不正常な状態でこれを始めるべきではないという現場の判断を執行部として了解したということです。
Q
毎日新聞の念佛です。安倍総裁が特例公債法案について「成立をブロックしない」という趣旨の発言をされましたが、これは出口において成立に協力するということを執行部として一致したと受け止めてよろしいのでしょうか。
A
それは「成立をブロックしない」ということを述べられただけであって、我々が年内解散を求める、25年度予算は国民の信任を得た政権が行わなければならないという考えは変わっておりません。「近いうち」というのは年内ということは何も変わっていません。特例公債法を審議する、あるいは採決する、それらの要素が考慮されないということを総裁がおっしゃったものではないと、私はそういう認識を持っています。無条件で全て通すということではありません。
なお、先ほどの田中大臣のことに加えて申し上げれば、「もう建物も立っているじゃないか、教授が選ばれているじゃないか」と田中大臣が言っているが、それは手続きというものを知らずに言っている。どういうような校舎で教育を行うのか、どういう教授陣で教育が行われるのかということは、設置の認可に不可欠な要素であり、設置の認可の手順手続きを知らないままに、こういうことをやることは実に驚くべきことであります。