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記者会見

田中法務大臣の辞任報道を受けて

平成24年10月19日(金)10:50~10:55
於:党本部4階エレベーターホール
石破茂幹事長

質疑応答

Q
(代表質問)日本テレビの槻木です。今日、田中慶秋法務大臣が辞任の意向を固めるとの報道がありました。幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
まだ事実として確認していません。しかし、仮にそれが事実であるとすれば、国会において、一度も自らの所見を述べないまま、大臣職を去るということになります。これは、そもそも田中さんという方が本当に法務大臣として適切であったかどうかということを十分に吟味、判断しないまま、閣僚に任命したという、田中法務大臣の責任もありますが、むしろ今度問われるべきは、任命権者である野田佳彦内閣総理大臣の問題である。今まで、そういうことで多くの大臣が辞めていきました。問責を可決されました。例えば法務大臣は、法務行政をすべて預かる。あるいは消費者担当大臣というのは、消費者の利益を守る。国民の何の利益を守るために、その人がもっともふさわしいのかということが何回経ってもわからないということであった。田中法務大臣もそうですが、むしろ問われるべきは、任命権者たる野田佳彦総理大臣だと思っております。
Q
(代表質問)日本テレビの槻木です。野田総理の任命責任を問うということで、今日の党首会談でも話題に出すなど、どのように追及されるのですか。
A
党首会談で何を話されるかは、党首の判断ですから、私から言うべきことではありません。今後仮に野田総理が、我々に対する、国民に対する約束を履行するという具体的な意思表示があり、国会が開かれたとするならば、おそらくその時は新しい法務大臣でしょうが、任命権者たる総理大臣の責任を追及するのは当然のことです。
Q
(代表質問)日本テレビの槻木です。自民党は、田中法務大臣を外国人献金問題で追及していましたが、幹事長ご自身の外国人献金問題も明らかになりました。この整合性について、所見をお聞かせください。
A
全く田中法務大臣の場合と状況が違います。ただ別に開き直るつもりもないし、そういうことが判明したので、お返しをしたということですから、田中法務大臣のように法務行政を担っていて、そういう人が外国人であることを承知しながら、(献金を)もらったこととはケースが違う。ケースが違うから私が正しいと言うつもりはありません。
Q
産経新聞の水口です。今回の内閣改造人事では、田中法務大臣の他にも、疑惑を持たれる議員がたくさんいます。論功行賞で人事を行ったツケが来ているとの指摘もありますが、幹事長の所見をお聞かせください。
A
それはその大臣がその任にふさわしいかどうかは繰り返しになりますが、野田さんがきちんと約束を果たすということを具体的に示して、国会が開かれる状況になれば、予算委員会等それぞれの委員会で、その人が本当にその職にふさわしいかどうかということは、国民の前できちんと検証する。そのうちに、明らかになることだと思います。
Q
時事通信の西垣です。このようなケースが起きたことで、より解散して国民に信を問うべきだという声も強まると思いますが、幹事長のご所見をお聞かせください。
A
それは内閣として、常に国民に対する真摯な向き合いをしなければなりません。私どもが与党にあった時も、常に国民の批判というものに自らをさらすことは気をつけてきたことです。その一番の形が解散総選挙ですから、総理も輿石さんも逃げ回っていないとおっしゃるのであれば、潔く国民に信を問うことを鮮明にすべきであり、国民の共感を得る唯一の道だと思っています。
Q
朝日新聞の石井です。幹事長としては、党首会談に影響が出る事案とお考えですか。
A
それは解散の時期ということを明確にせよということを言っているわけですから、それは今までの経緯から言ってということです。田中法務大臣の問題が直接党首会談に、時機として影響を与えるかどうかは、私の予想できることではありません。傍論的にはあるでしょう。